TVとお薬2006、Ch 2
Channel 2 点滴と世界

 急性胃腸炎などで脱水になった時、点滴してもらったら、ものすごく楽になった、そんな経験はありませんか?
 病院ものドラマ見てると必ず点滴の場面が出てきます。
 今の日本では、点滴も注射もありふれて当たり前のことです。



 当たり前になって、こんなお話しも珍しくありません。

 「一発注射してもらったら、すぐなおった」...
 注射は一発二発と数えるのでしょうか?

 お母さんがお子さんに、「言うこときかないと先生に注射してもらうわよ」...
 こちらは苦笑いするしかありません。

 注射と飲み薬のちがい、薬理学以上に、いろいろあるようです。



 しかし、世界中どこでも簡単に点滴ができるとは限りません。
 点滴は飲み薬とくらべるとはるかに高度な医療手技です。

 紛争や災害地域の医薬品と医療スタッフの不足、よくTVで報道されます。
 そういう地域では、衛生環境が悪く下痢による脱水症がまん延しています。
 では、点滴と言っても、紛争地域では点滴が間に合わないところも多くあります。
 その場合は、ORSと言うスポーツドリンクによく似た飲料水で治療します。

 でも、紛争のおかげで、医療の現場までORSが届かないこともあります。



 自動販売機でゴロゴロ転がって出てくるスポーツドリンク、これで助かるかたが世界には大勢いること、思い出してください。