食道・胃・十二指腸の旅 |
上部消化管内視鏡の世界は、胃カメラ、ファイバースコープの時代がながく続いて、「胃カメラ」という言葉が定着しました. 18年前、Sivakさんが、全く新しいシステム「ビデオエンドスコープ(endoscope=内視鏡)」を発表しました.内視鏡の先端に、ビデオカメラやデジカメと同じCCDが装着されています. このシステムで、内視鏡は大きく変わりました.それまで、検査する医師しか観えなかったのが、みんなで観えるようになりました.患者さまにも、リアルタイムに直接モニターでご説明したり、ビデオプリントでご説明しています.どちらも、好評です.ビデオプリントは、「記念に大切にいたします」とおっしゃるかたも大勢いらっしゃいます. それでは、上部消化管内視鏡検査、食道に入るところから十二指腸まで、ご案内いたします. |
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●咽頭 のどから食道へ入るところです. 目の前に開いているのは気管の入り口です.こちらへは入らないように進みます. 理屈はわかっていても、ついつい力のはいるところです.首・肩の力、そうしてからだ全体の力をできるだけぬいて、ご自分で暗示をかけるつもりで、リラックスして検査を受けましょう. | |
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●中部食道 食道のまん中あたりです. 食道がトンネルのようにみえます. まっすぐ、進みます. |
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●食道胃接合部 食道から胃に入るところです. 手前のやや白っぽいのが食道の粘膜、奥の赤っぽいのが胃の粘膜です.境めが、縁どりされています. このまま進みます. |
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●噴門 胃の中から胃の入り口を見上げた(反転)ところです. 内視鏡が入り口から胃の中へ入っているのがわかります. 内視鏡の先端は180度以上曲がります. |
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●胃体部 胃のまん中あたりです. このあたりはひだが目立ちます.ひだをのばして詳しく観察しなければなりません. そのため、空気が多い目に入ります. |
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●胃角 ここで内視鏡は右へ大きくカーブします. 画面左上が噴門方向、右下が幽門方向です. ここは、よく潰瘍ができるところです. |
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●胃前庭部 胃の出口(幽門)に近いところです. びらん=ただれがよくできる場所です. このまま、幽門へ進みます. |
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●十二指腸球部 幽門を越えると、急に目の前が開けます. 十二指腸に入りました. ここにも潰瘍がよくできます. |
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●十二指腸下行脚 十二指腸球部のさらに奥です. 画面の左上に十二指腸乳頭があります.胆汁・膵液の出口です. みなさまの旅も、ここが終着駅です. なお、実際の検査時は、観察の順番は前後します. |
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