Miya's 内視鏡室二の間
大腸の旅

 一時期、大腸の内視鏡検査は「苦しい」といううわさが広まりました.大腸の内視鏡検査が普及するまで、そういう時期があったのは事実です.今では、大腸ガン検診として「胃カメラ」なみの検査になりました.
 「胃カメラ」とちがって、患者さまも、私たちと一緒にモニターを見ていただいています.これは好評です.

 ここでは、検査時のとおり、盲腸から直腸までもどりながら、ご案内いたします.


盲腸 正面はつきあたりです.
 左やや上のはれぼったくみえるところが、回盲弁といって、小腸と大腸の境の弁です.
 モニターでは、回盲弁が開いたり閉じたりするのがごらんになれます.
上行結腸 盲腸の手前です.
 ひだが大きめなので、ひだを一枚一枚めくりながら、注意して観察します.
横行結腸から下行結腸 比較的単調な景色が続きます.
 ひだも上行結腸と比べると薄めです.観察もしやすいです.
 患者さまも、ここで、「大腸って思いのほか、きれいなんですね」とおっしゃいます.
S状結腸 ここから直腸はガンの多いところです.
 注意して観察します.
 昔は、ここから下行結腸に往くのが難所でした.
直腸 もうすぐ旅も終わりです.
 ここまでは、患者さまは仰向けですが、ここでは左向きになっていただきます.
直腸、反転 最後に、すこしつっぱりますが、内視鏡の先端をくるっと転して、肛門側を観察します.

 これで、終わりです.
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