Miya's 内視鏡室三の間別室
色素内視鏡画像

 画像いくつかご紹介します

扁平隆起 大腸です.
 平べったい隆起性病変です.
 表面がボコボコしているのがよりよくわかります.
扁平隆起 これも大腸です.
 平べったい隆起ですが、上と比べると、表面の凹凸が目立ちません.
 色素撒布する前は、なかなか表面の性状をここまで観察するのは困難です.
 色素内視鏡検査がもっとも有用な病変のひとつです.特に、内視鏡的に取り除く(切除)とき、必須です.
多発する隆起性病変. 胃体部です.
 小さな隆起性病変がいくつかみえます.
 特に小さなものもよくみえます.
隆起性病変の集簇 大腸です.
 隆起がたくさん集まっています.上とは、隆起の集まり方が、明らかにちがいます.
 もちろん、色素撒布をしなくても、観察に支障はありませんが、色素のおかげで、よりわかりやすくなります.
多発隆起性病変 十二指腸球部です.
 隆起がたくさんあります.小さな隆起もはっきりみえます.
 隆起と隆起のあいだに正常な粘膜があるのもよくわかります.
 さらに、隆起の表面に発赤がみられます.よくよく観ると、発赤に強弱があるようです.
陥凹有する隆起性病変 胃体部です.
 トマトのような?隆起がみえます.
 頂上に陥凹があります.
 左下の白いのは、この病変とは関係ありません.
タコイボびらん 胃前庭部です.
 10時の方向にタコの吸盤のような隆起が四つ?五つ?並んでいます.
 それぞれの隆起の頂上に陥凹があります.
 「タコイボ」みたいですね.上方にもミニタコイボが数個みえます.
多発する陥凹性病変 直腸です.
 陥凹がいくつかみえます.
 上のタコイボと似ていますが、少し様子がちがいます.
 隆起の頂上に陥凹があると云うより、陥凹の縁(辺縁)がもりあがっていると、説明した方がわかりやすいでしょうか.
陥凹性病変 胃体部です.
 くっきりした陥凹がみえます.
 陥凹の内側の凹凸もよくわかります.
 まわりの粘膜の模様と明らかに異なります.
隆起+陥凹性病変 胃前庭部です.
 画面中央やや上に不整な隆起がみえます.
 画面の上からこの隆起に向かうひだが一本みえます.
 隆起の幽門側はこの画像ではよくわかりません.
隆起+陥凹性病変 上と同じです.
 空気の量を調節しました.
 隆起の幽門側に陥凹がみえます.
 内視鏡検査はこのようにいくつかの画像を組み合わせて、診断します.
びらん 胃前庭部です.
 画面左上に、小さな陥凹があり、まわりが少し盛りあがっています.
 盛りあがりの様子がよくわかります.
 病変とこれにつながるひだの関係もよくわかります.
EMR後 胃前庭部です.
 画面左に、「ひきつれ」があります.
 内視鏡的粘膜切除後(EMR=endoscopic mucosal resection)です.
 中央がひらべったく赤みを帯びています.
 注意深く観察します.
不整粘膜 胃前庭部です.
 手前下方(大弯)の粘膜の模様が大小不整です.
 色素撒布をしなければ、ここまで細かく観察するのは困難です.
 ただ、残念ながら、色素撒布をしても、どこからどこまで不整のなのか、なかなか確定しきれません.
 さまざまな方向から観察したり、空気の量を調節して観察します.
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