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今治市の井出病院です。

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健康講座

糖尿病とは

食事により消化管から吸収され、血液中に取り込まれたブドウ糖は膵臓から出るインスリンというホルモンの作用で人間の細胞に取り込まれます。このたくわえられたブドウ糖は、たとえば人間が運動するときのようにエネルギーが必要になったときに利用されるのです。ところが、何らかの原因によってインスリンの出が悪くなったり、インスリンの働きが鈍くなったりすると、ブドウ糖が細胞内へ取り込まれにくくなります。また、エネルギーとしても利用されないと、ブドウ糖が血液中に異常に増え、血糖値が高い状態(高血糖)が持続するようになります。このような病気が糖尿病です。


糖尿病の診断

朝食前の採血で空腹時血糖検査をして、血糖値が126mg/dl以上あるか、食後の血糖値が200mg/dlあれば糖尿病と判定されます。健康人の朝食前血糖値は70〜90mg/dlで、前の晩にどんなに大食いしても110mg/dlぐらいまでです。食後の血糖値は160mg/dlを超えることはほとんどありませんし、多尿、多飲、多食、体重減少のような症状は血糖値250mg/dl以上にならないとまず出ないものです。


糖尿病の種類

1型糖尿病:膵臓のβ細胞が破壊されて、インスリンがほとんど出ないタイプ。日本では2〜5%で         ごくわずかですが、子どもや若い人に多く、症状を伴って急激に発症します。
2型糖尿病:インスリンの分泌が悪かったり、インスリンの働きが悪いタイプ。日本では90〜95%を       占め、中高年のほとんどがこのタイプですが、いつ始まったかわからないくらい無症状で       発症します。


なぜ治療しなければいけないか?

糖尿病をほうっておいたり、不適当な治療をしていると、全身にいろいろな合併症を起こし始めます.
 (1)高血糖の状態が続くと毛細血管が侵され、眼底出血を起こす糖尿病性網膜症を発症します.(2)蛋白尿が出はじめ、尿毒症にまで進行する糖尿病性腎症.(3)手足の手袋や靴下を履く範囲がしびれたり知覚異常を起こす糖尿病性末梢神経障害が起こり、ひどい場合にはその部位に細菌感染が起こっても痛みを感じないため、壊疽になり切断せざるをえない状態にまでなります.(4)動脈硬化が進行しやすいので、心筋梗塞や脳梗塞、下肢の動脈閉塞による脱疽などが起きやすい.(5)その他、白内障、歯槽膿漏、肺結核などの感染症、骨粗鬆症、勃起障害、皮膚感染症などは糖尿病でなくても起こる病気ですが、糖尿病に起こりやすいことが知られています.

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