打ち抜き井戸掘りの思いつき 平成19年(2007)8月お盆前後だったと思いますが!!
たしかNHK!だったと思うのですが!!!
手掘りで
打ち抜き井戸を掘っている人のテレビ放映が有りました。
愛媛県今治市上徳の・曽我部 正美さんでした。

昔の人が手で打ち抜き井戸を掘っていた話は聞いたことが有りますが!現在、本当に実行している
人が居ることに驚きと同時に凄い事だと感心しました。
それも私と同じ今治市で・(私は今治市の西の松山市側ですが)・テレビで見た時のメモで、早速
インターネットのHPを検索したところ、
曽我部 正美さんをはじめ全国に豪傑がいるのに驚きました。
井戸掘り器や掘り方が詳しく記載され、又、全国の井戸掘りを実践しているのを見ますと!!!
ヨシ「それなら、ワシも井戸を掘ってみよか」と!!
住居の他に宅地が有るのですが、水が無い為、そこは以前にユンボで3mの井戸を掘って貰いました
が、底に水溜りが有る程度で使い物にならずそのままにしていました。
・・上水道を引いているのですが、畑や庭木の水には・・・・少し勿体無いと思っていたところでした。

そんな訳で、
井戸掘りを思いつき、井戸掘り器の購入と、ご指導や体験を聞きにに曽我部さん宅に
お伺いしました。(9月25日)

話を聞くうちに段々とやる気が漲って来て・・・・楽しみながらやれそうだと思いました。
場所が海岸から約60mで塩水が心配でしたが、井戸底の溜まり水が塩辛くなかったので
「ダメもと」でと・・思いついた次第です。
打ち抜き井戸掘り我が家の家庭用水の事情と経緯 

私の家は昔から水が不自由で、30年ほど前に業者にボーリングをしてもらい、35mmのパイプで25m(それより下は岩盤でダメでした)掘りました。(近所の3軒が一緒に・・・・)
20L/分(標準だそうです)出ると25万円・出なければ15万円の契約でした。業者も賭け!
こちらも賭けです。初めは18Lでしたが、どうにか使える程の量でしたのでOKにしました。
その後、10年ほど前の干ばつで、畑の潅水用に国の農業補助事業予算が出ると言うことで50軒余りが畑に100mmパイプのボウリング(50m)をしました。これはミカン山の潅水用で相当の水量が必要なボウリングでした・・・(少し横道ですが・・・・)
この時に業者は大きな機械を持って来ているので「ついでにボーリングしたい人あれば、工事をして上げる」と言うことで・・・・前のボーリングで何とか間に合っていたのですが、干ばつになると水量が減りもう少し水量が欲しいところでしたので近所の家と一緒にボーリング工事をしてもらう事にしました。
100mmパイプで50m・水量、20L/分・・・出たら50万円・出なかったら30万円の契約でした。これも、業者も、こちらも賭けです。・・・・どちらも水が出ることを祈るばかりでした。
20Lは出なくても10Lは出るそうでしたので、前のと合わせれば30Lにはなる訳で、上等だと思い
施工しました。(毎分25L有れば二つの蛇口は使用できる量ですから・・・)
幸い20L以上出て、業者も私方も安堵した次第です。今は25L以上出ている様です。
又、余談ですが、県の保険所で水質検査をして貰ったところ、凄く良い水である旨の評価でした。
そんな経緯があり、打ち抜き井戸について、今度思い付きの経験とヒントになりました。

2号井戸・100VUパイプ打ち抜き井戸
材料は100VU管4m物、2本。道具は75VU 管、掘り方
と同じ。50cmの井戸の中の反対側の場所差込
掘り機は先掘りで土質量も分っているので、より効率を上げる為、堀機を75VU管で作る事にしました。
構造原理はほとんど曽我部さんから購入したものと
おなじです。
底のシート弁の所をソケットを使わず、シート弁の
取り付けを出来るだけ底部分に近づけ、シート弁の
取り付けと、掘削刃の(1mmの鉄板をギザギザ加工
)取り付けに4mmのボートー(長さ20mm)を使い
シート弁のストッパーに兼用させました。
ベンのストッパーは、中心線にも掘削刃を取り付け
掘削とベンのストッパーを兼ねさせました。


11月2日 工事着手
一気に3m掘れました。
ヒットは周囲に掘削刃を付けたことと、中心線にも
掘削刃を付け、中心線の掘削刃は、45度に真ん中で
ネジリ、プロペラ状ににしたことで、掘り機を突いては
ネジリる事により堀機の中に効率よく土砂が入り長さ
20cmの堀機にに土砂が大方一杯入って上がって
きたことです。
因みに、1回平均掘り土量
3.14*5.03*5.03*18cm=635=0.635L


11月3日 作業2日目
午前中に1.9m掘ったところで、堀機がひっかかり
上がらなくなりました。
掘るのが調子良く、100VU管より深く掘り下げ過ぎ
100VU管の押し込みが遅れた結果100VU管の下に
堀機の角がひ掛かった様でした。「抜き差しならない」
とはこのことです。・・・・・打ち止めです。
4.9mまで掘れているので(地下7.9m)良しとし
水量測定をしました。

ほぼ計算どおりに近い17L/分の水が出てました。
1号井戸と合わせると24L/分出ることになるので、
一応合格評価としました。

そこで欲が出ました。
1号井戸の75VUパイプを100VUパイプに替えれば、
2号井戸と同じに毎分17リットル出るのでは!!と!
合計、34L/分が出る計算になるのですが!
果たして、交換できるか????
打ち抜き井戸掘りの実践記録
材料・道具の段取り
主だった材料75VU管(75mm薄肉管実内径83mm)4mを2本に底になる部分
1mに縦横3cm間隔で径5mmの穴をドリルで開ける。
ビニールハウス用鋼管、3.6mを3本(掘削用)
井戸掘り器の繋ぎ・20mmVPパイプ4mを2本   その他、継ぎ手、ナット金具
道具は、既存の電気ドリル、サンダー、エンジンポンプ、その他、家にある小道具
1号井戸・75VUパイプ打ち抜き井戸
10月15日工事着手 1日目

先に掘っている井戸(505mmヒュウム管・既設)を利用、底に大きな石が有り、その
隙間に75VU管(底1mの高さにに穴を開けた管)を差し込む。
井戸の深さが3mで。4mパイプは地上に1m出ているので堀始の作業には
丁度良い高さです。


曽我部さんから購入の打ち抜き井戸堀り機


写真は曽我部さんのHPより引用


掘り始めは3cmほどの小石が多くと土砂混じりで、なかなか
掘れなくて30cm掘るのに2時間ほどかかりました。
それを過ぎると、小石も無くなり真砂土層で、掘削しては堀機
で交互に掘って行きました。
要領も悪いのか!思った程、堀機に土が入らず、堀器の中に3cmほどでしたので、効率を上げる為、
堀機を改良してみることにしました。
ベンまでの間を、狭くした方が土がシートベンをくぐって上に上がり良いと思い、堀機の下部分を切り取り
ました。先端の周囲に掘削刃(1mm厚の鉄板をサンダーで加工)を4mmボートー&ナットをドリルで穴を
あけ取り付け、真ん中を横切る刃を取り付けました。・・・・(下の写真参


これでやると、堀機に掘削機能が付き、掘削金具棒で掘削するのが1/3に減り、1回平均の土堀量・
約5cm(管内径83mm:4.15*4.15*5.0=86立方cm)溜まる様になり大分効率が上がりました。
75VU管を1m継ぎ足し(以後1mづつ継ぎ足し)作業1日目で約1.5m掘れました。


10月17日 作業2日目 
土の層は変わらず、トラブル無く1.5m掘り進めました。トータルで3m。地下6mまで掘れました。
2.5mくらいのところから細かい砂と荒い砂と半々くらいの土砂層に代わって来ました。
作業は1日置きにすると、思ったほど、しんどく無く、ゴルフをラウンドする程度の感じでした。
・・・・・・・地方祭りなどで・・・休み・・・・
10月23日 作業3日目
土砂の層がほとんどが砂の感じで、水の湧く可能性が出てきて楽しみになりました。
1m掘り進んでトータル4m。地下7m。




10月27日 作業4日目  
3日目と土砂の層は同じで1m掘り進み、自分の思惑のパイプ2本分地下8mまで掘れました。
そこで次は水量の測定をする事にしました。・海岸まで約60m・海面から満潮時2.5m・干潮時5.5m・
満潮時:4.5mの水の溜まり代。水面は地下3.5m。
干潮時:3.5mの水の溜まり代。水面は地下4.5m。


10月28日水量測定
既存の畑潅水用、エンジンポンプ(吸入、排出口とも25
mm既存)を使いました。
最大揚水量、80L/分で、そのままではアッと言う
間に水が無くなりエアーをかみます。
排出口にバルブを付けて、揚水量の調整を行いました。

ピストン式ポンプは圧力調整ベンがありますが、スクリュウ
式ポンプには圧力ベンはありませんが、排出口を止めて
もポンプに無理はありません。
エアーをかまない程度に徐々にバルブで調整しながら水量
計測しました。
そのままでは、7L/分、75VU管を密閉(給水密閉)する
と!8L/分。・・・これでは使い物になりません。

もし!100mmパイプを設置すればどうなるか!!そこで計算・・
水は溜りが少ない時でも3.5m、大方が砂の層が2.5あるので
水の量はあるはず!!!75VU管で底から1mの取水穴の面積が少ないのかもと思いました。
取水面積の計算=75VU管の内径83mm。:2πr*H=2*4.15cm*3.14*100cm=2606cu
100mmのパイプで底から2m取水穴を開ければどうか?100VU管の内径106mm。
2*5.3cm*3.14*200cm=6659cu    6659cu/2606cu=2.55倍
100mmのパイプ敷設すれば!!
少ない目の計算=7L/分*2.55=17.8L/分・・が出ることになる訳で、100VUパイプをもう一本
打ち抜きする事にしました。  両方あわせれば約25L/分、出ることになります。1号井戸は一応完了




1号井戸・75VUパイプを100VUパイプに交換作業に挑戦。
11月7日 作業開始(75VUパイプ引き抜き&100VUパイプ挿入井戸堀)
まずは、75VUパイプの引き抜き作業をチェーンブロックによりにより
開始ました。
(1tチェーンブロック既存)

始は重たくてダメかと思いましたが、50cmほど抜けると後は軽く抜けました。
その後直ちに2号井戸と同じ100VUパイプを差込み、上の写真の2機目の改良
100VU用堀機を作り掘りました。
1度75VUパイプが入っていたので、その日の内に4.6m掘れました。

11月7日 パイプ交換作業2日目
残り40cm掘って、思ったより早く掘れたので、もう1m掘ることにしました。
8.2m掘ったところから荒い砂の層(完全なサラサラ海の砂の層です)これは水が浸透して
良くでるかも!と思い、水量測定したところ、19L/分出ました

欲が出てトータル6m、地下9mまで掘りましたが、荒い砂の層が8.5mのところで途切れ、又
元の細かい砂に戻り(荒い砂の層30cm)結局、深く掘っても水量測定すると9mで17L/分に
減った為、チェンブロックで引き抜き8.3mの19L/分の一番良く出るところで止めました。
これで1号井戸の75VUから100VU引き抜き交換は成功し1号井戸堀は完成しました。

・・・・・・・一休み・・・・・・




1月12日〜13日 2号井戸・堀機引き抜きと100VU管の
掘り込み

どうしても2号井戸の井戸堀機の取り残しが気になり、既に
一度引き抜きに失敗しているのですが!
チェンブロックの設置で手間はいるけど、・・・・100VU管
ごと引き抜けばと!!も一度チャレンジしてみました。
堀機の付いている20mmVS管に金具の間にゴムチューブ
をかまし締め付けました。
100VU管を先に10cmほど抜いてから20mmVS管にに
ロープを絡ませて、ゆっくり引き上げると3cmほど引き抜け
ました。
その20mmVS管に、100VU管も一緒にチェンブロックに縛り
つけ、ゆっくり引き上げると両方が着いて上がりだし・・・
なんとかなりそうな気がして・・・1mほど引き抜きチェン
ブロックのロープの縛り替えの時、試に20mmVU管だけ
引き抜いてみることにしました。
ひっかかりが外れて上がって抜ければ良いがと思いながら・・
・・幸い10cm上の100VU管を過ぎて上がってきました。・・・
後は手で引っ張り上げてヤレヤレ・・・良かったです。

それから、引き抜き分と8.3mの荒い砂の層まで1.4m堀
下げるのに30分ほどで完了しました。






11月15日 1号井戸・2号井戸、連結配管と水量測定
配管は上の写真のとおりです。底に砂が増えたりしていて安定していない様で、1号機も
2号機もバラして単独で給水管を引き上げれる様に自在金具(カップリング)で連結しました
。(初めてのことで、どうなるやら分らないところがあり!こうしておけば後から掘り直しも
出来ます。)

水量測定は
配管を密閉しない状態で・・・
 30L/分で40分揚水するとエアーをかみ出しました。(15分休ますと同量/同分・揚水)
 25L/分で1時間半揚水するとエアーをかみ出しました。
 (15分休ますと同量/同分・揚水)
     20L/分にすると連続5時間は順調ですから無限時間出る様です。

完全密封配管は来年の春くらいにしようと思っています。
それまでに、半年掛けて揚水を数々再々すれば、、細かい砂を吸い上げ、水筋、水溜まり
も増加するはずです。(ボーリングした時の経験)

完成後トータルで20時間余り揚水した結果、水も無色透明になり、始は鉄臭い匂いがして
いましたが匂いも消え、飲んで口当たりは、上等の自然水そのものになっています。
(未検査ですが!!)
これで、揚水ポンプ・単相100V・200W : 25L/分のポンプを
     設置(予定)すれば二つの蛇口、十分使える様になります。

     参考・・揚水ポンプ単相100V・125W : 18L/分
          揚水ポンプ単相100V・ 80W : 13L/分・・蛇口1口はOKです。


打ち抜き井戸掘り成功裏に完成!!万歳です!!

打ち抜き井戸掘り器をお譲り頂き、ご指導頂きました、曽我部正美さんに心より感謝し
お礼申し上げます。有難うございました。・・
・ゴルフするくらい結構楽しめました!!。

ちなみに、費用は100VU管8.3m・2本打ち抜き井戸を掘って、ホームセンターで
購入の
レシート・トータルで¥33,577-でした。・・・井戸の値打ち50万円の自己
評価です。

(余った75VU管・他、購入した余分の材料&部品も含んでいます。)

打ち抜き井戸堀作業:足掛け一ヶ月・作業日数日数9日(1号井戸:75VU管を100
VU管に
差し替えと2号井戸堀機引き抜き100VU管堀作業含む)用水測定作業約1日

曽我部正美さんのHPアドレス:http://www3.ocn.ne.jp/~marchan/
リンクしている全国の皆様のHP記載の記事を参考にさせて頂きました。
有難うございました。



   
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