Sword World Replay
セッション6の後書


・まずは…

どうも、6回目のセッションのGMのにゃぽれおん三世です。リプレイは楽しかったでしょうか?今回のセッションは成功とも失敗ともいえない微妙なセッションなので気に入ってもらえるか分かりませんが楽しんでもらえたのなら幸いです。

さて、ネタばらしの前に今回のセッションでの反省を…

まず、第一に問題があったのはPLに世界観の知識のばらつきがあったことです。世界観を利用したセッションは全員知っている場合はとても面白いセッションになるのですが、PL間で知識差がある場合はセッションが成り立たないことがあります。そういう場合はゆっくりと一つ一つ出していって知識差を埋めるのが良策なのですが、今回のセッションでは世界観ネタを多く出すという失敗をおかしています。

そして2つ目は変なところでバブルな所です。情報の報酬に2000G来たり炎晶石を2つほおりこんでみたり。これは完全なGMのミスです。どうも、今回のセッションはいつもと違うものにしようとしたせいか緊張していろいろとGM的に失敗をおかしてしまいました。

・シナリオ…

今回のシナリオはわざと混乱するように作られています。この点については失敗ではありません(笑)。にゃぽれおん三世はマゾなGMなので不確定要素の多いシナリオが大好きなのです。ダイス目や作戦でシナリオがあらぬ方向に行くことは喜びなのです。とはいえ、主にこういう話になると予想していないわけではありません。というわけで初期のシナリオを解説しましょう。

アムネリスはある日突然神からの啓示を受けます。それはベルダインが再び津波に襲われるというもので恐ろしい力によって引き起こされるというものです。しかし捜査しようにもそれはあまりにも漠然としていて、後ろ髪を引かれる思いで前々から受けていた仕事のためベルダインを後にするのであった。

途中、ザーンで滞在していると暗殺されそうになるサティエおばさんと遭遇する。サティエおばさんは3階から落下、助けたもののサティエおばさんのお茶飲み友達のサラリスが深追いし瀕死の重傷を受ける。サティエおばさんとサラリスを助けた一行はサラリスの父カインの手助けも会ってザーンを抜け出すのであった。

ドレックノールの近くになってカインは敵の意表をつくために待ち伏せのありそうな街道よりドレックノールから荷物と一緒に川登をする作戦を提案する。しかしそれにはドレックノールの街の中に入らなければならなかった。

途中からちょっと違う話ですね(笑)。

・実際は…

途中までは計画通りでした。ええ、途中までは。しかし、ザーンでサラリスが惨殺されるのではなくこともあろうがPCのセリカがやられてしまうことによって話が大きく変わったのです。サラリスの父で隊商の商人であるカインはけちで臆病者ですが娘をこよなく愛しています。それを「娘を助けてもらったから」と協力させるつもりが、娘はまったく傷ついていないのでした(涙)。結果、保身に走ったというわけです。こんなことならこっちの方に炎晶石をほおりこんで巻き込んでやれば…げふげふ。

そのため、オプション選択であった「ドレックノールに入らないで街道でリファールに行き途中で襲われる」というルートに行くことになるのでした。しかし、とあるGMのミスにより街道沿いの宿場町で襲うという作戦は頓挫します(涙)。ここで襲っていればもっと単純に話は終わっていたでしょう。

さて、リファールについてしまって大変です。この街の盗賊ギルドはドレックノールの盗賊ギルドと仲が悪いためここの盗賊ギルドにいかれると襲いにくくなります。そんなわけで手遅れになる前に襲撃することになりました。

まぁ、こんな話に変化してしまいました。選択肢によって変わる話は大好きですが久しぶりにここまで変わってびっくりです。

・かなり後から見返して…

結局の所、だらだらと続くキャンペーンに一定の方向をつけてしまおうと企んだシナリオでした。富士見のソードワールドリプレイの1部のようにあまり関連性が高くないシナリオが続くキャンペーンも良かったのですが当時の自分は「いや、これはいかん、やらねば!」などと考えていたようです。今考えるとマターリと平和プレイの方が持ち回りGM制に向いてたので無理に方向付けする必要はなかったと思うのですが……やっちまったものはしかたがありません、ごめんなさい皆様(汗)

現在、リプレイになっていませんがセッションの方はかなり進んでいます。あのキャラがああなったり、アレがああなったり……まだ秘密ですが波乱万丈なシナリオになっていることは確かです。このシナリオでついた方向性が正しいかはまだ見えていませんが……まぁ、マイリー神はきっとキャンペーンの終わりを知っていてネリーに神託を下したことを信じましょう(笑)

……無事に完結するかなぁ(汗)

・裏話…

1.啓示でてきたじじいは何?
あれはラルーというハーフエルフでオフィシャルなキャラです。昔起こった津波を予測したものの相手にされずに未然に防ぐことができず、今度の津波こそは防ぐと燃えて研究しているじじいです。でも…夢枕に立ったということは…(汗)?

2.サティエおばさんはなんで命を狙われているの?
サティエおばさんはベルダインの悪徳商人の情報をある程度つかんでいます。悪徳商人はドレックノールと通じていて、うざったいサティエおばさんを消したがっています。そのためにドレックノールが動いているというわけですね。まぁ、詳しくは知りませんが(後のGMさんまかせですかね)。

3.ザーンの盗賊ギルドはどう動いていたの?
侵入しているジェノアのアジトの秘密の出口を重点的に見張ってました。ジェノアは正面から出て行きましたが(笑)。キリィが話を盗み聞きしたのは美少年兄が視線で中央市場で張っていた輩を無力化した後の立ち話です。

4.リファールでキリィを襲った女の子はまさか…?
気のせいです(笑)。ちなみに武器に塗ってあった毒は未完成状態なので1ターンでは行動不能になりません。

5.5人で宿を襲った方が手っ取り早かったのでは?
美少年兄は手柄を自分のものにするためにライバルで邪魔な女暗殺者とその連れを「ギルドに連絡に行く盗賊を阻止せよ」と作戦外にほおりだします。そして、自分とその手下だけで宿を襲撃するのですが…返り討ちに遭いました。

・キャラクターデータ

サティエ(39歳、女)
器用:13 敏捷:12 知力:15
筋力:10 生命:13 精神:14
技能:マーチャントLv4
装備:旅装束(クロース)回避0 防御2 ダメージ減少0
設定:ベルダインで成功した商人です。元々サティエおばさんの店は夫の店だったのですが17年前夫が犯罪にかかわって自殺してしまったため、今では一人で店を経営しています(もちろん店員はいますよ)。夫は芸術を愛する人で、決して犯罪にかかわるような人ではないと信じていていまだに当時の事件について調べています。性格は現実主義で厳しい人ですが間違ったことをしたりする人ではありません。

サラリス(16歳、女)
器用:15 敏捷:15 知力:15
筋力:15 生命:16 精神:20
技能:プリースト(チャ・ザ)Lv1、マーチャントLv2
装備:旅装束(クロース) 回避0 防御3 ダメージ減少1
設定:行商人カインの養女です。明るくおちゃらけた性格をしています。今回は惨殺される役だったのですが…

カイン(42歳、男) 器用:17 敏捷:21 知力:21
筋力:14 生命:11 精神:13
技能:ソーサラーLv1、セージLv1、マーチャントLv5
装備:旅装束(クロース) 回避0 防御3 ダメージ減少1
設定:西部諸国を渡り歩く行商人です。営業スマイルを浮かべるのが特技で性格は娘Loveです。実は情報通でいろいろな事を知っているのですがあまり話してくれません。情報は商売の元なのです。

”闇の王子”ジェノア
データはソードワールドノベルの「愛を信じたい!」を参照してください(笑)

”シャドーニードル”レアン
ソードワールドRPGリプレイ2「モンスターたちの交響曲」の巻末データを参照してください。なお、彼女はデータより1歳若くシーフレベルが1低くなっています。

”無用者”ジャール
ソードワールドRPGリプレイ2「モンスターたちの交響曲」の巻末データを参照してください。

美少年兄
器用:18 敏捷:17 知力:18
筋力:14 生命:17 精神:21
技能:ソーサラーLv3、シーフLv4
装備:ショートソード 攻撃7 打撃8 追加6
   ソフト・レザー 回避6 防御7 ダメージ減少4
   魔法の発動体
能力:催眠の視線で相手を朦朧にさせる。魅了の視線の弱体化版。抵抗値9。
設定;「闇の庭」初期の作品。双子の兄弟を改造したもの。初期なのでたいした能力を持っていない。ちなみに、弟の方は闇視能力の持ち主(ザーンにて交戦)

ザコA(暗殺者タイプ)
モンスター・レベル:3
敏捷度:17 移動速度:17 攻撃点:12(5) 打撃点:9
回避点:13(6) 防護点:5
生命点/抵抗値:14/13(5)
精神点/抵抗値:11/12(4)
黒装束の暗殺者(俗に言うアサシンですな)です