保健主事とは何か?

◎学校保健の領域・内容

1 保健教育

 (1) 保健学習
   *体育科の保健領域(5・6年)保健体育科の「保健分野」「科目保健」
   *関連教科における保健に関する知識
   *道徳 

 (2) 保健指導
   *学級活動・ホームルーム活動における保健指導
   *学校行事等における保健指導
   *児童会活動、生徒会活動、クラブ活動における保健指導
   *保健室や学級における個別指導
   *日常の学校生活における指導
   *道徳

2 保健管理

 (1) 対人管理

   ア 心身の管理
    *健康観察   *健康診断(保健調査)  *健康相談   *要観察者の継続観察・指導
    *疾病予防   *伝染病予防   *救急処置

   イ 生活の管理
    *健康生活の実践状況の把握及び規正
    *学校生活の管理
       健康に適した日課表や時間割の編成
       休憩時間中の遊びや運動
       学校生活の情緒的雰囲気

 (2) 対物管理・・・学校環境の管理
   *学校環境の衛生的管理
      学校環境衛生検査(定期、日常)とその事後措置
      施設設備の衛生管理
   *学校環境の美化等情操面への配慮
      校舎内外の美化
      学校環境の緑化
      動植物の飼育、植物の栽培 

3 組織活動

 *教職員との組織、協力体制の確立(役割の明確化)
 *家庭との連携
 *地域の関係機関、団体との連携及び学校間の連携
 *学校保健委員会 

1 保健主事の根拠

  保健主事とは、学校教育法施行規則第22条の4に規定された学校保健活動の企画・調整にあたる教員である

<学校保健法施行規則>

第22条の4 小学校においては保健主事をおくものとする。ただし特別の事情のあるときは、これをおかないことができる。

2 保健主事は、教諭または養護教諭をもって、これに充てる。

3 保健主事は、校長の監督を受け、小学校における保健に関する事項の管理に当る。

 

<昭和47年 保健体育審議会答申>

 保健主事は、学校保健委員会の運営にあたるとともに、養護教諭の協力のもとに学校保健計画の策定の中心となり、また、その計画に基づく活動の推進にあたっては、一般教員はもとより、体育主任、学校給食主任、学校医、学校歯科医及び学校薬剤師等すべての職員による活動が組織的かつ円滑に展開されるよう、その調整にあたる役割を持つものである。

 

2 保健主事の役割

 保健主事の役割は「学校保健に関する計画の立案とその円滑な実施を図るための連絡調整」にある。

 近年、児童生徒の心身の健康問題の複雑化、多様化、とりわけいじめの問題をはじめとする生徒指導上の諸問題への対応についても、心身の保持増進の観点から保健主事に対する期待が増している。

(1) 学校保健と学校教育全体との調整に関すること

(2) 学校保健計画の作成とその適切な実施の推進に関すること

(3) 保健教育の計画作成とその適切な実施の推進に関すること

(4) 保健管理の適切な実施の推進に関すること

(5) 学校保健に関する組織活動の推進に関すること

(6) 学校保健の評価に関すること



ありんこの保健室へ  法律に強くなろうへ