11月

とうとう冬がやってきました。「冬=かぜ」というくらい、寒くなるとかぜひきさんがふえてきます。朝晩と昼間の気温差、運動後の汗の始末、こたつでのうたた寝、などなど、かぜをひかないために気をつけることはいろいろあります。かぜをひいてしんどいのは自分です。予防に努めてくださいね。

●この世にカゼの特効薬は存在しない
  〜特効薬がない以上、予防がいちばん〜  

 みなさんがカゼをひいたときにのむ薬は、熱やセキなどの各症状を緩和させる薬で、カゼそのものを治す特効薬ではありません。
*カゼのウィルスを避ける
 カゼ、インフルエンザがはやる時期は、人混み、カラオケBOXなどの密室は、ウィルスも多いので避けた方がいいですね。
 避けられない人混み=教室などでは、こまめに換気し、ウィルスを追い出すとともに、ウィルスをまき散らさない、もらわないために、マスクの活用を。
*うがい・手洗い
 吸い込んだ空気、汚れた手・・・ウィルスは鼻や口から体内へ入り込みます。それを防ぐためには、こまめにうがい・手洗いをするのがいちばん。
 殺菌効果のあるカテキンを含むお茶でうがいをするのもGood!ハンカチ・タオルと一緒に、お茶を入れた水筒を用意してみては?
*カゼに負けない体力づくり
 適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事・・・普段からカゼに負けない体力づくりをしておくことが大切です。
 衣服の調節、肌着の着用、ストレスの発散など・・・、体力を低下させない心がけも有効ですね。

●ありのつぶやき  −保健室の利用の仕方について−

 かぜひきが多くなって、保健室を利用する人も多くなってきました。病人も利用する保健室です。みんながひとりひとり心がけてくれると助かります。
1 入り口に「休んでいる人がいます」の札が出ていたら、できるだけ静かにして、特別用事のない人は中に入らないようにしてください。
2 保健室の中に私がいない時には、勝手に入らないようにしてください。たいていは職員室にいますので、呼びに来てください。
3 まだ、「かぜぐすりありませんか?」「おなかが痛いので薬ください。」と言って、保健室に来る人がいます。保健室には内服薬(のみ薬)は置いていません。 

●運動と体力
  「体力」ってよく聞く言葉だけど何のことだろう?

体力は「体の力」と書きます。体力にはいろいろな種類があります。
1 運動能力・・・体力測定で測定する。握力や50m走など
2 手術などに耐える力・・・手術中と術後の回復力など
3 病気などを治す力・・・かぜなどのウィルスに抵抗する力
4 遭難した時に生き抜く力・・・寒さや飢えを耐えて体温を保つ力
 そのほかにもいろいろな体力があります。そして、これらは同じものではなく、たとえば、走るのが速い (運動能力が優れている)からといってかぜをひかない(抵抗力がある)わけではありません。
 体力づくりにかかせないのは運動です。運動することは、骨や筋肉や内臓などの発達にとても大切です。しかし、小中学生の頃は体はまだ発達の途中です。無理な運動は正常な発育のためによくありません。年齢や個人にあった、適度な量の運動をすることが必要です。
 運動の他にもバランスのとれた食事、充分な睡眠、ストレスをためない、などさまざまなことが体力づくりには大切です。