朝晩は肌寒く感じるようになってきました。朝晩と昼間の気温差がとても大きい時期です。服を脱ぎ着して、上手に調節をしましょう。また、汗をかいてそのままにしていると、体が冷えてしまいます。タオルで拭いたり、着替えたりして、汗の始末をきちんとしましょう。
 いよいよ本格的な秋の到来です。気持ちいいこの時期に、いろいろなことにチャレンジしてみましょう。
 体育大会も終わりました。1・2年生は新人戦に向けて、3年生は学力を向上させるために、・・・頑張る時期だと思います。それぞれの目標を見つけて、それにむかって努力してください。
 思い切り体を動かした次の日、おなかや手足の筋肉が痛くなることがあります。これを「筋肉痛」といいます。
 激しい運動をすると、筋肉に細かい傷がつきます。とても小さな傷なので、運動したすぐ後には痛みを感じませんが、この傷を治そうとして血液がたくさん集まってきます。すると、そこが熱を持って腫れてきて、痛く感じるようになるのです。
 年をとると筋肉痛を感じるのが遅くなります。老化で血液の流れが悪くなり、筋肉が傷ついた場所に血液が集まるのに時間がかかるためです。 

● なぜ起こる?筋肉痛

● けがをなおしてくれるのは・・・

 みなさんはけがをしたときどうしますか。あわてて薬をつける?ばんそうこうを貼る?薬がけがを治してくれるのでしょうか。今回は、手当の意味について考えてみましょう。
走っていたら転んでしまい、ひざをすりむいてしまいました。
1 あなたならどう手当しますか。
すりむいたときは、まず水道の水で傷口についた土や砂を洗い流すこと。土や砂には細菌がたくさんついているので、まずそれをきれいに洗い流して、傷の中に細菌が入らないようにします。少し痛いけど、傷を早く治すためだと思ってがまんしてください。
傷口をきれいにしてから、消毒液をつけて、傷に入り込んでしまった細菌を増やさないようにしましょう。小さなすり傷の時には、これで手当は終わりです。
傷が大きいときには、傷口がかわくまできれいなガーゼでおおっておきます。
あとは、体にそなわった力が傷を治してくれます。
2 けがの治るようす
次の日くらいに、すりむいたところから黄色っぽい汁みたいなものが出てくるかもしれないけど、それはあなたたちの体が、傷口から入ってきた細菌を追い出そうと戦っているしるしです。黄色い汁は「うみ」といって、たたかい終わった白血球や細菌の死骸なのです。
何日かたったら、今度は傷口がかわいてかさぶたになってきます。かさぶたは新しい皮ができるまで、傷口を守ってくれるものです。自然にはがれてくるまで、めくらないようにしましょう。 
 
カッターで指を切ってしまいました。
1 出血のしくみ
切り傷は血が出るのでびっくりするけど、大丈夫。ティッシュやハンカチで血の出たところをしっかりと押さえます。たいていの場合は、10分くらい押さえていると、血が固まって止まります。
 血が出るのは、皮膚の下にある細い血管が破れるからですが、体には血が流れ出るのを防ぐ働きがちゃんと備わっているのです。まず、血液の中の血小板が集まってきて破れた血管をふさぎます。それから、血液の中にできた特別なたんぱく質が血を固めます。けがをしてすぐのときにはサラサラしていた血が、時間がたつとべっとりとした感じになってきます。それは血が固まって、もうすぐ止まるよという合図です。
 
けがをしたとき、傷を治すのは薬ではありません。私たちの体に備わっている「傷を治そうとする力」なのです。手当をするのは、その力を助けるためなのです。
 けがをしてもあわてないで、「体の力」を上手に助ける手当をしましょう。

● リラックスの達人になろう

 一日の終わりには、からだも心も疲れています。緊張をうまく解きほぐし、疲れを取ることが明日の元気を生み出します。あなたなりの方法を見つけて、リラックスの達人になってください。