●『寒』くなってきましたかぜには用心!!

 山の木々も赤や黄色に色づいてきました。秋をとびこえて、一気に冬がやってきたように思います。
11月は「霜月」とよばれます。霜が降りる日も近いのかもしれません。この頃の気候は、秋寒、漸寒、そぞろ寒、うそ寒、肌寒、朝寒、夜寒…といろいろな言葉で表現されます。どの言葉にも「寒」という文字が入っていることからも、だんだんと寒くなってきて、朝晩は特に冷え込んでくる季節です。
 衣服の調節、うがい、手洗いなどをしっかりして、かぜをひかないようにしましょう。

かぜの素朴な疑問

●”かぜ”という病名は ない!?

 ひとくちに「かぜ」といっても、その症状はいろいろあります。くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み…、時には吐き気がすることだってあります。じつは「かぜ」とは、ひとつの病気を指す正式な病名ではありません。異なった病原体が鼻やのどにとりついて起こるいろいろな症状を、ひとまとめにしてよんでいるのです。
 つまり「かぜっぽいいくつかの症状(発熱、鼻やのどの炎症、頭痛や関節の痛み)」を「かぜ」とよんでいるのです。

●かぜをひくその理由

 さて、病原体がとりついて起こる「かぜ」。そのほとんどはウィルスというとても小さな微生物が原因です。
 この小さな生物は電子顕微鏡でしか見ることができないほど小さいものです。その仲間はかぜに関係するものだけで、200種類もいます。ウィルスが鼻やのど、気管など呼吸器の粘膜にとりついて増え始めると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・のどの痛み・さき・たん、といった症状が引き起こされるのです。
 かぜをひく原因で、ウィルスの流行や、寒さ、乾燥以上にカギとなるのが、今の自分自身の体力や体調、免疫力です。そして、その体力や体調・免疫力を作っているのが、毎日の生活習慣です。よく冬になるとかぜをひき始めますが、それはウィルスが元気になる他に、不規則な生活が原因かもしれません。夜ふかししたり、食生活がいい加減になっていませんか?

●たかがかぜと油断しない

 かぜは、とりつくウィルスによって、あらわれ方が変わりますが、大きく分類すると、「普通感冒」と「インフルエンザ」の2つにわけられます。
 普通一般にかぜとよんでいるものは、「普通感冒」のほうで、原因となるウィルスは鼻にとりつくライノウィルスやのどをはらすアデノウィルスなどです。
 一方「インフルエンザ」の原因となるウィルスは、かぜの中でも、とても重い症状になるインフルエンザウィルスです。インフルエンザは普通感冒と違って、症状も急激で、高熱が出たり、全身の筋肉痛になったり、食欲がなくなったりします。ひどく悪化してしまうこともあり、お年寄りや小さい子どもがかかると、命に関わってくる場合もあります。
 かぜは万病のもとです。一番身近で、気をつけなくては行けない病気なのです。

●インフルエンザの予防接種

 インフルエンザの予防接種を受けることで、インフルエンザにかかりにくくしたり、かかっても軽い症状ですむという効果があります。お年寄りや乳幼児、それから受験生は受けておいた方がいいかもしれませんね。
 ただし、極めてまれですが副反応が起こることがあったり、ウィルスの型によっては効果がないこともありますので、接種を希望する際は、お医者さんと十分に相談しましょう。
 11月から接種が始まっています。病院によって1回接種と2回接種の所があります。病院で相談してください。

 先月好評でしたので、パート2です。これからも、少しずつ紹介していきます。
Lesson 5   自分の列車
みんなとおなじじゃなくても、
けっこう、楽しくやっていけるんだよ。
自分は、ほんとうはのんびりしているのに、
みんなとおなじにしなきゃって、
病気になるほど、がんばっちゃったり。
自分は、ちがうことに興味があるのに、
みんなとおなじがいいって両親や先生が言うから、
そうしてしまったり。
だけど、ほんとうは、
自分がしたいこと、できることをするのが、いちばん。
自分の乗る列車は、自分でえらぼう。
急行に乗っても、各駅停車に乗っても、
山にむかうのでも、海にむかうのでも、
どれでもいい。
列車は、途中で乗りかえや、
乗りつぎができるんだから。
自分のえらんだ列車で、
景色をみながら旅をしたほうが、
ぜったい楽しい。


Lesson 14   ともだち
まえむきなともだちは、自分自身もまえむきにしてくれる、大切な存在。
気持ちいいくらい、がんばる人。
着々と夢に向かう人。
のんびりしているけど、やさしい人。
おっちょこちょいだけど、おもしろい人。
話していると、元気がでてくる人
いつも楽しいことをかんがえている人。
 
みんなであつまって、人の悪口を言ってばかりいるのは、
ともだちとは、言えないかも。
ときどき、ケンカをしても、
恋人ができても、
ともだちは、ぜったい、大切。
いっしょに、まえをむいて、歩いていこう。 


Lesson 21   おまじない
こころがやすまることば。
こころの奥にひびいてくることば。
こころにしみこむことば。
勇気がわいてくることば。
そんな、ことばを、たくさん知っていたい。
そして、自分のために、ときどきそのことばを言ってあげよう。

元気がないとき。
こまったとき。
迷ったとき。
いやなことを、してしまったとき。
ことばは、元気になるおまじない。
自分に効くおまじないを、たくさんみつけよう。



●ありのつぶやき  −保健室の利用の仕方について− 

 かぜひきが多くなって、保健室を利用する人も多くなってきました。病人も利用する保健室です。みんながひとりひとりが心がけてくれると助かります。
1 入り口に「休んでいる人がいます」の札が出ていたら、できるだけ静かにして、特別用事のない人は中に入らないようにしてください。
2 保健室の中に私がいない時には、勝手に入らないようにしてください。たいていは職員室にいますので、呼びに来てください。
3 まだ、「かぜぐすりありませんか?」「おなかが痛いので薬ください。」と言って、保健室に来る人がいます。保健室には内服薬(のみ薬)は置いていません。