●あけましておめでとうございます

 ”おめでとう”という言葉には「新しい芽がでる」という意味があるそうです。2003年、あなたはどのような芽をだしますか?そして、どんな花を咲かせますか?あなたらしい素敵な花を咲かせてください。
 新しい年になり、自分なりの目標を立てたことと思います。それを実現させるためにも、まず健康でなければならないと思います。この1年元気で過ごせるよう、気をつけていきましょう。
 学校生活のリズムへの切りかえは、うまくできたでしょうか。3学期になって朝の寒さがとても厳しいですが、いつまでも、冬休みの生活リズムをひきずらないようにしましょう。

●「冷え」がよくないのはなぜ?

 私たちの体の様々な働きは、体温が37℃ぐらいのとき、一番うまく働くようになっています。それで、いつも体温を一定に保つように、外の環境や温度の変化に合わせて体温を調節するしくみが備わっています。寒いときに体がふるえるのは、筋肉を運動させることによって熱を作り出そうとしているためです。また、大切な臓器が集まっている体の中心部に熱を集めるため、手足の先など末端の毛細血管を縮めて血液の流れを抑えます。寒いときに手足が冷たくなるのはそのためです。
 体が冷えると、血液の流れが悪くなったり、胃腸の働きが鈍くなったりします。そのため、下痢や便秘、体がだるい、疲れやすい、かぜをひきやすいなど、様々な悪影響が現れてきます。これらの症状は「冷え」を知らせる体のサインなのです。
 「冷え」から体を守るポイントは、3つあります。
 1つ目は、1日3回の食事をきちんととることです。食事は体の熱を作り出す大切なエネルギー源です。冷えを防ぐには、まず体の中から温めることが大切です。
 2つ目は、おふろの入り方です。ぬるめのお湯にゆっくりつかることで全身に血液が十分にいきわたち、体のすみずみまで温めることができます。熱いお湯に入るのは、かえって逆効果、末梢の血管が縮まり、かえって血行が悪くなるのです。
 3つ目は服装です。上半身は薄着にし、下半身を暖かくするのがポイントです。上半身に厚着をしていると、暖房の効いた部屋で汗をかき、結果的に体温を下げることになってしまいます。上半身は脱ぎ着のできる上着やマフラーなどの小物で調節し、下半身はスパッツやタイツ、厚手の靴下などでしっかり寒さを防ぐようにします。
 体が温かいと、心にもゆとりができて、笑顔でいられると思いませんか?

●過敏性大腸症候群

●受験生のみなさんへ 〜こころとからだの最終チェック〜

 職員室に入試日程のカレンダーが掲示されました。そこまで近づいてきているという感じですね。 これまで勉強してきたことの最終チェックの時期です。試験当日に、全力が出しきれるように、今のうちに健康チェックもしておきましょう。

1 むし歯の治療はすませていますか。

 睡眠不足や疲れ、かぜなどが原因でむし歯が痛みだすことがあります。試験の前日や当日に痛くなったら大変です。まだ治療していないむし歯のある人は、歯医者さんへ行って治療しておきましょう。

2 頭痛に悩まされている人はいませんか。

 受験生の頭痛の多くは、睡眠不足が原因です。頭が痛いのは「疲れがたまってきたよ。休ませて」という、脳からの合図です。ぐっすり眠って脳をリフレッシュさせれば、集中力や記憶力もアップして、勉強がはかどりますよ。
 また、視力低下が頭痛の原因になっていることもあります。視力が低下して眼鏡やコンタクトレンズが合わなくなり、必要以上に目を疲れさせて頭痛を起こしているのかもしれません。思い当たる人は、視力をチェックしてみましょう。

3 かぜの予防に心がけましょう。

 入試の時期はかぜの流行シーズンでもあります。かぜをひかないために、うがい手洗いをこまめにしたり、できるだけ人ごみに出かけないようにしたりして、自分で気をつけないといけません。
 人がたくさんいるところには、かぜのウィルスもたくさんいます。授業が終わるごとに窓を開け、空気の入れ換えをしましょう。
 気をつけたいのが、おふろに入った後のゆざめです。なるべく寝る直前におふろに入り、髪の毛はしっかりドライヤーで乾かしておきましょう。

4 気持ちにゆとりをもちましょう。

 ちょっとしたことにイライラして家族や友達とけんかになってしまう…ということはありませんか。受験や勉強のことで頭がいっぱいになり、気持ちにゆとりがなくなっているのかもしれませんね。でも、それは仕方のないこと。雑誌を読んだり、音楽を聴いたり、何か好きなことをして勉強のことを忘れる時間も大切にしましょう。
 体の緊張がほぐれると、心の緊張もとけてきます。寝ころんでグーンと伸びをしたり、深呼吸をするだけでもいいのです。ストレッチなどの軽い運動も効果がありますよ。
 みなさんのがんばりを後押しするのは、健康の力です。勉強はもちろん大事だけれど「健康も実力のうち」だということを忘れないでください。
 急に自信がなくなってきた、どうしよう…こんな声も聞こえてきます。そんなあなたには、「人事を尽くして天命を待つ」という言葉をおくります。ある限りの力を尽くしたら、あとは天にまかせて心を悩ませないようにしよう、という意味です。大丈夫、これまで積み重ねてきた時間がきっとあなたを応援してくれます。
 みなさんが持っている力を出しきれるよう、心から応援しています。