平成4年度


     6月   9月   10月   12月

     1月   2月   かぜ   卒業 
   


<6月>

*歯に関するQ&A

Q 歯科検診の時に聞く、「シーワン」てなに?
A 「C」はカリエスのことです。カリエスはドイツ語で骨がこわれることを  いいます。むし歯の進行状態をあらわしている記号なのです。

Q むし歯はどうして痛いの?
A 歯の中には、歯髄と呼ばれる歯の神経が入っています。むし歯になると、表面のエナメル質や象牙質に穴があき、この神経がむき出しになって、そこにばい菌が入り込むために、ズキンズキンと痛みはじめるのです。

Q 液状のはみがき剤で、きれいになるの?
A 今は、いろいろなはみがき剤をTVなどで宣伝しています。しかしどれを使っても大きな変わりはありません。どのはみがき剤を使うかではなく、どれだけきちんとハブラシで汚れが落とせるかなのです。

Q 「歯が折れちゃった・・・」どうしたらいいのこんな時?
A 物にぶつかったりこけたりした時に、歯が折れたり抜けたりした場合には、  その歯は絶対に捨てないで下さい。ドロがついていても洗わないで下さい。そのまま生理食塩水か牛乳につけて、なるべく早く歯科医で治療を受けて下さい。うまくいけば元のところにうめて血管がつながるかもしれません。

Q 「歯そうのうろう」ってどんな病気?
A 歯の汚れをそのままにしておくと、歯こうがもとになって歯ぐきに炎症を起こします。むし歯のように痛みがないので、気がつかないうちにひどくなります。歯そうのうろうが進むと、歯がグラグラしたり物がかめなくなったりします。歯そうのうろうが軽いうちなら、ていねいに歯みがきをすることで防ぐことができます。 


*よくかんであごをもっと鍛えよう!

 1回の食事で、食べ物を何回くらいかんでいると思いますか?1回の食事についてのかむ回数を、昔の人と現代の人とで比べてみると・・・・・古代の耶馬台国の女王卑弥呼と比べると、現代人は6分の1の回数しかかんでいないことになります。

 最近はハンバーグやスパゲティなど軟らかい食物が増えてかむ回数が減り、あごの力の弱い人が多くなって、歯のかみ合わせが悪い不正咬合や顎関節症の人が急増しています。

 食物をよくかむことやかみごたえのある食物を食べることは、あごの力を強くするばかりでなく、いろいろなメリットがあります。一口20〜30回を目安に、今日から早速心がけてみて下さい。

 

*治療勧告書を出して下さい

 歯科検診の結果むし歯のあった人には、報告書を渡しました。できるだけ早く、痛くて我慢できなくなる前に、歯科医で治療を受けて下さい。初期のうちに治療すれば、お金も時間も節約することができ、また、痛みも少なくてすみますよ。でもどうしても時間がないという人も、夏休みには必ず治療をしておきましょう。

  なお、治療がすんだら、治療済報告書を必ず提出してください。

 TOPへ


<9月>

 2学期が始まって1週間が過ぎましたが、生活のリズムは取り戻せたでしょうか。保健室へ「気分が悪い」「頭が痛い」といってやってくる人もありました。

 体育大会まであとわずか、充分に体調を整えておきましょう。

 

*治療はすみましたか?

 歯科、眼科など、夏休み中に病院へいって治療を受けた人は、受診報告書を学級担任の先生か保健室まで、忘れずに出して下さい。

 まだ治療のすんでいない人は、できるだけ早く治療しましょう。

 

*夏休み中は健康でしたか?

 長かった夏休み、健康的に暮らせたでしょうか?病気で入院したり、大きなけがをした人、また、今も病院に通っている人は、学級担任の先生か保健室まで知らせて下さい。

 

*9月9日は救急の日です

 あなたの家に救急箱はありますか?次のようなものを用意しておくと便利です。1年に1度は救急箱の中を点検して、古くなった薬は捨てて、足りなくなったものをそろえておくといいですよ。薬品は、購入日を書いておくようにしましょう。

 TOPへ


<10月>

 10月に入ってめっきり秋らしくなってきました。それと同時に、昼間に比べて、朝晩の気温が下がっています。つい油断をして、かぜをひいてしまった人がたくさんいるようです。

 汗の始末をきちんとする、気温によって服装で調節する、かぜをひいたかなと思ったら暖かくして早く寝るなど、一人一人が気をつけましょう。

 

*10月10日は目の愛護デーです

     〜目を大切にしましょう〜

・目のゴミ

 絶対にこすってはダメ

 洗面器に水をためてパチパチする

 涙を流す      

・目の打撲

 タオルでそっと冷やす

 痛みがひどいときには眼科へ

・目のキズ

 どんなに小さな傷でも油断をしない

 清潔なガーゼなどでおおって眼科へ

 

*視力検査について

 今年度から視力検査が少し変わりました。今までは1.00.70.3というように数字で表していましたが、今年度からは、次のようにA、B、C、Dの4段階に分けて表示するようになりました。

A:1.0以上
  一応健常視力です。しかし、ま
 れに軽い遠視が含まれているこ
とがありますので、見えにくいなと
 思った場合には、眼科を受診して
 適切な指導を受けて下さい。
B:0.9〜0.7
  学校の授業にはほとんど支障は
 ありません。ただし、今までAで
 あった場合には、近視の始まりで
 あることが多いので、眼科を受診
 することを勧めます。
C:0.6〜0.3
  教室では後ろの席になると見え
 にくくなります。眼に何らかの異
 常があることが考えられますので
 ぜひ眼科を受診して下さい。
C:0.3未満
  教室で一番前の列にいても黒板
 の文字が見えにくい視力です。ぜ
 ひ眼科で精密検査を受けて下さい
 

 

*長い前髪の害・・・ちらつき現象

 長い前髪が視界の上方を妨げるため、眼の神経を疲れさせる「ちらつき現象」が視力低下につながると眼科の先生も話されています。その他不必要なしぐさも多くなり、集中できにくくなります。自分の前髪の長さをチェックして

みましょう。

 

*伸びた爪は刃物と同じ

 爪は皮膚の一部が変化して固くなったものです。爪が伸びていると刃物と同じくらいとても危険だということを知っていますか。体育の授業や部活動はもちろん、友達と遊んでいるとき、手が当たったはずみで相手を傷つけてしまうかも知れません。眼に当たったときには失明することだってあるのです。

 おしゃれだから、めんどうだから、と爪を伸ばしている人、凶器を手につけたままにしているんですよ。

 あなたならどうしますか

◎爪の成長一口メモ

 ・大人で一日に約0.1o伸びる。

 ・多く使えば使うほど速く成長する。(右利きの人は右の爪のほうが速く伸びる。)

 ・夏の方が冬よりも成長がさかんんである。

 ・全身に栄養障害などが起こると、発育が遅れる。

 TOPへ


<12月>

*いよいよ冬休み

      〜うかれすぎている人はいませんか?〜

 クリスマス・お正月、etc冬休みは何かと楽しい行事が多いものです。しかし、年末年始のあわただしい時期には交通事故だって多いし、運動不足・食べ過ぎ・夜更かし等、生活リズムが乱れて体調を崩す人も多いのです。
 3学期に元気よく登校できるように、規則正しい生活を送るように気をつけましょう。

 

*かぜをひきやすいのはこんなとき

   原因を知って、かぜを予防しましょう。

(1) 寒いとき

これで解決→からだを暖かくして血液の流れをよくし、細菌に負けないようにしよう。

(2) からだか疲れているとき

これで解決→ゆっくりと休んでエネルギーをたくわえ、かぜとの戦いに備えよう。

(3) かたよった食事をしているとき

これで解決→ビタミンAとCがいっぱいのかぼちゃ・みかん・ほうれんそう等の野菜をたっぷり食べよう。

(4) 人のたくさんいるところへ出かけたとき

これで解決→たくさん人の集まる所にはウィルスや細菌もいっぱいです。家に帰ったら必ずうがいと手洗いをしよう。

  TOPへ


<1月>

*新年おめでとうございます

 新しい年を迎えて、それぞれに決意をしたことと思います。平成5年が皆さんにとってすばらしい年となるように、一人一人の夢に向かって努力を続けて下さい。

 3年生はいよいよ受験シーズンの到来です。自分のベストの力が出せるように、まず体調を整えることを心がけて下さい。

 

*栄養のバランスくずれていませんか?

       「1日30食品」が目安です

 嫌いなものは全く食べずに自分の好きなものばかりを食べるような、かたよった食生活をしていませんか?栄養素をバランスよくとるためにも「1日30食品」を目標にしてみましょう。

・同じ食品は1日のうちに何回食べても1品目とする。

・マヨネーズ、ドレッシングは1品目と数え、その他の調味料や香辛料は数えない。

・外食したときや、調理済み食品を食べたときには、わかるものだけ食品を数えて、残り全体を1品目とする。

  TOPへ


<2月>

 少年式や私立高校の入試を終えてほっとひといきしたせいか、風邪をひいている人が急に増えてきました。本校でも流行の気配が感じられます。ひとりひとりが気をつけて、かぜのシーズンを健康に乗り切りましょう。

 

*風邪を予防しよう!

 自分の体を自分で守るために、学校生活の中では、この3つを必ず実行しましょう。

1 汗の始末

 運動をすると汗が出ます。汗は体温を下げるために出るのですから、汗をかいたままそのままにしておくと、体が冷えて風邪をひいてしまいます。

 体育の後や部活動の後など、汗をかいたら必ずタオルできちんとふいておきましょう。(体育のある日はタオルを持ってきましょうね。)

2 うがい・手洗い

 風邪の細菌やインフルエンザのウィルスは、飛抹感染といって、せきやくしゃみ等によって空気中にばらまかれ、それが手に着いたりのどにっついたりして、鼻や口から体の中に入って感染します。細菌やウィルスを体の中にいれないために、うがいや手洗いはかなり効果があるのです。

 人のたくさん集まるところや外出先から帰ったとき体育の後、給食当番の人はもちろん、食事の前等に、しっかりとうがい・手洗いをしましょう。

3 換気

 教室の中に入ってムッとしたり、臭いなと感じたことはありませんか?

 教室の中に一人でも風邪の人がいると、細菌やウィルスは部屋の中にばらまかれてしまいます。そのうえ30人余りの人が呼吸をしたり、ストーブをたいたりすれば、二酸化炭素で汚れてしまいます。すると、気分が悪くなったり、頭がぼーっとしたりしてきます。

 1分間だけ窓を開けたので十分に効果があります。休み時間になったら窓を開けるように心がけましょう。 

 

*もしもかかってしまったら

 1 保温 2 休養 3 栄養

 暖かくて消化の良い食事をとり、暖かくして、ゆっくり体を休めて下さい。

 こじらせてしまう前に、早めに医師の診察を受けて下さい。

 

*お願い

1 朝調子が悪いのに無理して登校しても、結局は早退しなければならなくなるし、長引かせることにもなります。  

 早めに休養して、早く治しましょう。

2 病院でインフルエンザと診断された場合には、下記の証明書を学校に提出して下さい。(病院の証明書でもかまいません。)出席停止になって、欠席にはなりません。

 本人がゆっくり休養するためと、他の人にうつさないようにするための措置です。 

3 欠席するときには、朝8:00までに電話連絡をお願いします。

  TOPへ


<かぜ>

*風邪の常識 ウソ、ホント

◇まめに手を洗うことで、風邪は予防できるの?

 「ホント」

 人にうつりやすい風邪のほとんどはウィルス性のもので、空気伝染します。くしゃみやせきで空気中に飛び散ったウィルスを吸い込んだり、それがついたものにさわると手から口というルートで感染します。手にはたくさんのウィルスがついていて、手から口への感染は意外に多いのです。
 手を洗うことは大切な予防法の一つで、手についた風邪のウィルスを洗い流すことによって、手からの感染は最小限におさえられるのです。

◇水よりも塩水でのうがいのほうがのどの炎症を抑える?

 「ウソ」

 うがいもたいへん有効な予防法です。うがいによってのどにくっついたウィルスを落として、ウィルスが体の中に入り込んで風邪に感染するのを防ぐのです。だから、水でも塩水でも効果は変わりません。のどの奥のウィルスを充分に洗い流すことができれば、水だけでも充分に効果があります。

◇子どもは薄着にさせた方がかぜをひきにくいってホント?

 「ウソ」

 普段から体力をつけていれば、薄着でいても充分に風邪のウィルスに対抗することができます。しかし、薄着になれていない子どもをいきなり薄着にしたのでは、逆に風邪を引いてしまう可能性の方が大きいのです。厚着をしすぎるのも考えものですが、薄着にしたせいで風邪をひいてしまうことだってあるのです。それよりは、出かけるときには上着を着る、暖かい部屋の中では上着を脱ぐというように、調節ができるように心がけたいものです。

◇熱のあるときには生の野菜を食べちゃダメってほんと?

 「ホント」

 風邪には野菜ジュースでビタミンの補給を、と思いがちですが、生野菜は消化が悪く、体を冷やしてしまうのです。風邪を引いているときには消化機能も弱まっていますし、体を暖めるのが基本ですから、生野菜は避けたほうがいいでしょう。
 どうしても野菜をとりたいなら熱を通してから食べた方が体に負担がかかりません。 

◇下痢をともなう風邪にはリンゴがよいってホント?

 「ホント」

 リンゴには便をかたくする働きがあるので、下痢をともなう風邪には有効なのです。リンゴをすりおろしたり、すりおろしたものを絞ってジュースにするとよいでしょう。

◇風邪で寝込んだら普通のご飯よりもおかゆがよいってホント?

 「ウソ」

 風邪で寝込んだらおかゆと決めつけていませんか?おかゆをたべたからといって早く風邪が治ることはないのです。だから食べたいと思うものを食べるのが一番です。ただし胃に負担のかかるものや、体を冷やしてしまうものは避けたほうがいいでしょう。そういった意味では、おかゆがよいのです。

◇風邪で病院に行くなら、まず内科に行くってホント?

 「ウソ」

 病院では、症状に合わせてそれを抑えてくれるので、病院に行くときにはどんな症状をどうしてほしいかを的確に医師に伝えることが大切です。「のどが痛い」「鼻が詰まる」のであれば、専門の耳鼻咽喉科へ行った方が早いのです。これとは逆に体全体がだるかったり、下痢をしているなど、体全体に症状が出る場合には、内科でみてもらうのがいいでしょう。

◇熱が出てすぐに解熱剤を飲んではいけないってホント?

 「ホント」

 熱が出ているのは、体が風邪のウィルスと戦って証拠ですから、むやみに解熱剤で熱を下げてしまうと、ウィルスに対する抵抗力が弱められてしまうことがあるのです。こうなると、逆に治りが遅くなることもあるのです。

◇のどが痛いときにはネギを首に巻くとよいってホント?

 「ホント」

 のどがひりひり痛むのは、のどの炎症が原因です。ネギの成分には炎症を抑える働きがあり、これをのどに湿布するとたいへん効果があります。

◇風邪は人にうつすと治るとよくいうけどホント?

 「ウソ」

 自分の風邪が治った頃に誰かが風邪をひくというタイミングがあっただけで、根拠は全くありません。
 風邪のウィルスの潜伏期間は1〜3日くらいで、風邪がよくなりかけたころに次の人が風邪をひくのです。発病するタイミングに出合うだけで、うつしたから治ったわけではありません。 

  TOPへ


<卒業>

 中学生の3年間は、身長や体重といった身体だけでなく、精神面でも大きく成長する時期です。この3年間で年齢にふさわしい体と心に成長できたでしょうか?

 これから先はどんなに体調が悪くても、どうしても休めないことだってたくさん出てきます。

 自分の体調を管理できるのは自分だけだということを、知っておいて下さい。

 いつでも自分のベストの力が発揮できるように、健康に気をつけてそれぞれ進む道でがんばって下さい。

 活躍を期待しています。

TOPへ



ありんこの保健室へ   ほけんだよりへ