平成8年度 |
5月 6月 夏休み 9月 10月
11月 12月 冬休み 1月 インフルエンザ
2月 3月 年度末 卒業 エイズ
風薫る5月といわれるように、さわやかな季節となりました。
新学期が始まってから1ヶ月が 過ぎ、ゴールデンウィークも終わって、そろそろ疲れの出てくる時期でもあります。
規則正しい生活を送り、睡眠を充分とるように心がけましょう。
10代でたばこを吸い始めた人は、20歳以上で始めた人に比べて同じ年数でも肺ガンになる危険が大きく高まることがわかりました。
これは、全国の40歳以上の男女26万5千人を対象に17年間にわたって行われた調査をもとに、たばこを始めた年齢と肺ガンによる死亡率の関係を分析したものです。
15〜19歳で吸い始めた場合、35〜39年後の50〜58歳で肺ガンで死亡した人は、10万人あたり36人で、同じ年齢のたばこを吸わない人の約6.5倍です。さらに、吸い始めの年齢が若いほど死亡率は高まり、20〜34歳で始めると、死亡率は吸わない人の約2〜2.8倍になりますが、15〜16歳で始めた場合、吸わない人の7.8倍にもなります。
たばこを吸っている「今」は楽しくても、何十年も先になってから、そのツケを払わなければならない、というお話でした。
健康診断が終わったら、結果をお知らせしています。自分でちゃんと見てみましたか?何かあった人も、何もなかった人も、自分の体の状態をきちんと知り、少しでも気になるところは、できるだけ早く専門医で診察を受けて下さい。
なお、受診・治療が終わったら、その結果を学校まで知らせて下さい。
・「C」 治療しなければならないむし歯
・「CO」 むし歯になりかけの歯(要注意)
・「G」 治療しなければならない歯周疾患
・「GO」 歯周疾患になりかけの歯(要観察)
C(caries)は「歯が崩れる」という意味で、G(gingivitis)は「歯の炎症」を表す記号です。O(observation)は「観察する」という意味です。
CO・GOについては、今すぐに治療する必要はありませんが、今の状態のまま放っておくと、必ずむし歯や歯周疾患になってしまいます。
歯がむし歯になったり、歯肉が炎症をおこしてはれたりしていると、かむことやものを食べることができなくなったりします。
歯みがきがきちんとできていないと、歯と歯のすきまや、歯と歯ぐきの間に残った食べ物のカスが、むし歯菌のすみかになってしまいます。しっかり歯みがきをしてください。むし歯は一度なると、放っておいてもひどくなるだけで、自然に治ることはありません。必ず、歯科医で治療を受けて下さい。
雨が続き、ジメジメ・ムシムシ。1年中で一番過ごしにくい季節ですが、気持ちまでジメジメしないようにしたいものですね。
梅雨時には、次のようなことに気をつけましょう。
・食事の前、外出後、トイレの後など、しっかり手洗いをしましょう。
・汗で体は汚れています。入浴をしてていねいに体を洗い、清潔な下着を着ましょう。
・天気の良い日には、空気の入れ換えをし、布団を干しましょう。
湿度も気温も高いこれからの季節は、カビが生えやすく
なります。食べ物や身のまわりの清潔に充分気をつけましょう。
1 清潔にする。
手を洗う
汗をふく
2 生のものは熱を通してから食べる
調理した後は、できるだけ早く食べる
3 製造年月日に注意する
4 睡眠不足や疲労に気をつけて、抵抗力をつけておく
5 冷蔵庫に入れているからといって、安心しない
6 おかしいなと思ったら、食べない
いよいよ待望の夏休みが始まります。長い休み中は、解放感からこれまでの生活リズムを崩しがちです。生活のリズムが崩れると、体調まで崩してしまいます。規則正しい生活を送り、夏バテなどしないように気をつけましょう。
また、部活動をまじめにする、勉強をがんばる、家の手伝いをしっかりするなど、自分なりの目標を立てて、長い夏休みをのりきりましょう。
「部活動や塾があるから病院に行けない。」と言っているあなた!44日間ある夏休みの間に、必ず病院に行って、治療・検査を受けておきましょう。
また、治療が終わったら受診報告書を学校まで提出してください。
ないほうがよいことですが、もしも、けがをしたり、大きな病気にかかったら、学校か学級担任の先生に連絡して下さい。そんな連絡がないことを祈っています。
二学期の始業式には、元気な顔で会いまょう。!!
長い夏休みもあっという間に終わって、いよいよ2学期が始まりました。みなさんはこの夏休みをどんなふうに過ごしましたか?
・いろいろなことに挑戦して、充実した夏休みだったあなた
その勢いで、充実した2学期を過ごしましょう。
夏休みの思い出が、そのパワーの源になってくれるはずです。
・何もしないうちに、夏休みが終わってしまった・・・というあなた
行事の多い2学期は、活躍できる場面もたくさんあります。夏休みの間にたくわえた(?)体力をフルに生かそう!
*夏休み中に、眼科・耳鼻科・歯科など病院に行って治療した人は、受診報告書を保健室まで提出して下さい。
・O157は、腸管出血性大腸菌の一つ
大腸菌は、文字通り大腸に住み着いている菌の一つです。一般的には大腸の中にいる限りは、何の病気も起こしません。しかし、大腸以外のところに移り住むと、いろいろな病気を起こしてきます。
そして、大腸にいる限り、病気を起こさないと考えられていた大腸菌の中に、実は腸炎の原因になる菌もあることが、最近になってわかってきました。その中の、腸管出血性大腸菌の中の一つが、O157なのです。
・血液の混ざった下痢が特徴
O157は、「ベロ毒素」という腸管に出血を起こさせる毒素を出し、出血性大腸炎を起こさせます。だから、下痢便には血液が含まれているのが特徴です。何回もトイレに走り、最後にはほとんど血液だけのような下痢を起こします。
また、感染源となるのは、肉類・乳製品・水などがあげられます。
・充分な加熱で菌は死滅
O157は熱に弱く、75℃では数分間で死滅します。したがって、食べ物は充分な加熱をすれば、まずは安全といえるでしょう。
何より大切なのは、一般的な食中毒の予防法を励行することです。
・学校生活で気をつけること
1 生水はできるだけ飲まないようにする。
(水筒を持ってきてもかまいません。ただし、中身は、お茶か水)
2 手洗いをしっかりする。
トイレの後、体育の後、給食の前
(特に給食の前には石鹸でていねいに洗う。)
◎ ひとりひとりが気をつけよう!!
厳しい暑さの続いた夏も終わり、何をするのにも絶好の季節がやってきました。勉強やスポーツはもちろん、読書に芸術に、あるいは食欲にと、自分の個性を発揮して、いろいろなことにチャレンジしてみましょう。
でも、朝晩と昼間の気温差がとても大きい時期です。体調を崩さないように気をつけましょう。
・ウォームアップ? クールダウン?
ウォームアップは言葉の通り、体を温めることです。運動をする前の準備体操として軽いジョギングをしたり、ストレッチをすることにより、筋肉の温度を上昇させ、関節をやわらかくさせ、体の動きをなめらかにします。暑い時は短めでよいのですが、寒い時には、ゆっくり長めに行うのがよいでしょう。そうすることによって、次に行うスポーツでの集中力も高まり、最初から最大能力が発揮できるようになります。また、けがの予防にもつながります。
クールダウンでは、スポーツで使った筋肉の疲労の回復を早めるために、軽い運動やストレッチをして下さい。これにより、筋肉の中にたまった疲労物質である乳酸を排出しやすくし、筋肉への酸素運搬能力を高めます。こうしたことを毎日の練習の後に続けていないと、知らず知らずのうちに、筋肉が固くなり、膝や腰の痛みの原因になるので注意しましょう。
神経系は10歳以下で大人の90%近くまで発達するのに対し、筋肉は高校生くらいになって急速に発達します。また、持久力は中学生くらいの時期に発達します。だから、10歳以下の子どもが筋力トレーニングを行っても筋肉を痛めるだけで、筋力は強くなりません。10歳以下は、いろいろなスポーツを経験することが望ましいのです。小学生は巧みな動きを、中学生では持久力を、高校生では筋力を中心にのばすべきなのです。
スポーツ中に転んで骨折したり、捻挫をしたり、1回きりのけがをスポーツ外傷といい、毎日の練習の繰り返しにより一定の部位に負担がかかり関節痛や筋肉痛を起こす故障をスポーツ障害といいます。したがってスポーツ障害は確実に予防できるものなのです。
スポーツ障害の原因としては運動のやり過ぎ(運動時間と運動の強さが関係)が主な原因となりますが、いつもと同じ量と強さの練習をしていても、練習環境が変わったり(土のグランドから全天候型)、用具が古くなったり(片べりしたシューズ)、体調が悪かったりすると障害を起こすことがあります。身のまわりのことにも自分で注意を払う必要があります。
ボールを投げたり、ラケットをふったり、ジャンプをしたりなど、スポーツの一定の動きに対して、いつも同じ場所に痛みを感じ、それがだんだんと悪化するようであれば、それはスポーツ障害の初期です。まず、練習量を下げるか、練習を休むかして、スポーツ障害の原因について一つ一つチェックしてみる必要があるでしょう。専門医を受診して異常がないか調べてもらうと同時に、自分の身のまわりについても自己診断することが大切です。また、ウォームアップ、クールダウン、ストレッチなど練習前後の体のケアを自分自身で気をつけて行うように心がけましょう。
山々も色づきはじめ秋の深まりを感じます。朝晩の冷え込みに比べ、日中はかなり気温が上がります。また、暖かい日と寒い日の気温差も大きく、体調を崩している
人が目につくようになってきました。衣服を調節したり、運動後の汗の始末をきちんとするなど、ひとりひとりが健康管理に気をつけましょう。
「先生、痛い」「どこが?」「おなか」「いつから?」「さっき・・かな?」「どんなふうに痛いの?」「・・・」保健室でよくある会話です。正しい手当を受けるためには、まず症状を正しく伝えることが大切です。
@どこが
Aいつから
Bどんなふうに
・たとえば痛いなら チクチク ズキズキ ひりひり ガンガン などのようにわかりやすく。
けがの場合には、つぎのようなことも教えて下さい。
C何をしていて
Dどのようにしてけがをしたか
早いもので、今年もあとわずかとなりました。あなたにとって今年はどんな年だったでしょうか?
師走になったとたんの大雪に、びっくりさせられました。これから寒さも増してきます。けがや病気をしないで、元気に冬休みを迎えたいものですね。
1 やけどに気をつけよう!
ストーブのまわりで、走ったり暴れたりすると、誤ってストーブにさわってしまい、やけどをしてしまいます。正しい使い方で、暖かく過ごしましょう。
もし、やけどをしてしまったら、流水で充分に冷やしましょう。
2 換気をしよう!
「寒いから開けないで。」保健委員が窓を開けようとすると、こう言われたそうです。でも、閉め切った部屋の中は、二酸化炭素やかぜの菌がいっぱいです。
ちょっと開けるだけで違います。換気に協力をお願いします
水洗トイレがずいぶん普及してきました。掃除も楽だし、においも少ないなど、利点がたくさんあります。でも、間違った使い方をすると、トイレが壊れたり、使えなくなってしまいます。
1週間くらい食べなくても生きていけますが、1週間も尿や便をしないなんてことはありえません。トイレが使えないと、大変なことになってしまいます。
本校のトイレも水洗トイレです。あなたが、正しくきれいにトイレを使って下さい。
1 トイレットペーパ以外のものは流さない。
(トイレットペーパーの芯もダメ、あめの包み紙・ガムなどもってのほか)
トイレットペーパーでも一度にたくさん流さない。
↓
つまる原因になります。
2 トイレットペーパーを他の所や遊びに使わない。
↓
トイレットペーパーは、水洗トイレ専用の紙です。なくなったら、困るのはあなたです。
みなさんの待ちに待った冬休みがやってきました。クリスマスやお正月など楽しい行事がいっぱいです。でも、夜更かしや食べ過ぎで、身体の調子がくるいやすい時期です。健康には充分気をつけましょう。
今年は、みなさんにとってどんな年だったでしょうか?反省するところはしっかり反省して、新しい年の目標を立てましょう。
どうぞ、よいお年をお迎え下さい。
あなたは、冬休みにはどのような計画を立てていますか?
寒いのを理由に、朝寝坊になったり、出不精になったり、ファミコンに夢中になったり、・・・等、怠け者になるつもりではありませんか?ぼーっと過ごせばお正月をはさんだ2週間なんてあっという間にすぎてしまいます。
迎春準備で、おうちの方も忙しいことだと思います。家族の一員として、自分にできることをしてみませんか?
それから3年生は、自由に時間の使える大切な期間です。目標を立て、計画的に勉強しましょう。
楽しいクリスマスにお正月、こんなにオメデタイ日だもの、少しくらいハメをはずしてもいいよね。お酒だって少しくらいなら・・・・・。
ちょっと待って!お酒は20歳になるまで、お・あ・ず・け。でも、どうして子どもがお酒を飲んじゃいけないか知ってる?
@アルコールはどのように吸収されるの?
アルコールを飲むとその20〜30%は胃から吸収されますが、ほとんどは小腸から吸収されます。その後、肝臓へ入ってそのほとんどが酵素によって分解され、エネルギーとなります。残りは、汗や尿、息の中に出ていきます。
Aアルコールが体に入ると
・脳
判断力が低下する。
足がふらついたり、思うように動けなくなる。
視力、聴力が低下する。
うまくしゃべれなくなる。
・胃腸
粘膜が荒らされて下痢をしたりする。
むかむかして、吐き気をもよおす
・肝臓
アルデヒドが分解されアセトアルデヒドという有害物質ができ、この作用で頭が痛くなったり、ドキドキしたり、気持ち悪くなったりする。
・皮膚
顔が赤くなる。
体温が上がる。
B未成年者がお酒を飲んではいけないのはなぜ?
お酒は百薬の長ともいわれ、適量を飲むと気分がリラックスして陽気になったり、イライラや疲れがとれ、心地よくなります。でもこれは、大人の話。まだ成長段階にある、あなたたちがお酒を飲むと。
・アルコールを分解する酵素が未完成なので、うまく分解できずに体内のアルコールの濃度が急激に高くなってしまう。(急性アルコール中毒)。
・脳細胞が破壊され脳が萎縮し、知能が低下する。
・アルコールがホルモンの分泌に作用し、性器の発育を邪魔する。
・アルコールを早い年齢から飲み始めると、それだ早くアルコール依存症(お酒を絶えず飲んでいないと平常心が保てなくなる病気)になりやすくなる。
将来、あなたが20歳を迎えてお酒を飲めるようになっても、上手につきあえるようにしたいですね。
健康な体をつくるには、毎日の運動が大切です。でも寒くなると、外へ出るのがいやになって家にこもり、出不精になる人がたくさんいます。
人は、毎日何気なく歩いていますが、その時、全身の筋肉と骨の60〜70%がまんべんなく動かされて、とてもいい全身運動になるのです。
でも、だらだら背中を曲げて歩いても、あまり効果はありません。いい歩き方は、背筋と膝を伸ばし、一歩の歩幅を広くとる歩き方です。
家の中で「食べて寝て」の「牛生活」は、楽だけど太るもと。運動不足や太りすぎを防ぐためにも、おおいに外へ出て歩きましょう。
新しい年、そして3学期がスタートしました。それぞれ今年の自分の目標をたてたでしょうか。
3年生は、あと3ヶ月で卒業です。その前に自分の進路決定という大きな山が待ちかまえています。1・2年生も4月には進級を控え、一まわりも二まわりも成長してほしいと思います。
自分自身をしっかりとみつめ、自分の今の状態より少し上の目標を定めて、その実現に向かって努力をしてほしいと思います。
とにかく今年1年、元気に楽しく学校生活を送りましょう。何かあったときには、保健室ものぞいてみて下さい。
今年もどうぞよろしくお願いします。
3学期になって、インフルエンザではないかと思われる症状で、欠席する人が出てきました。高熱・身体がるい・嘔吐などの症状があらわれたら要注意です。
感染力の強いインフルエンザウィルスは、学校のような集団の中ではすぐに蔓延してしまいます。人にうつさない、人からもらわないように努力をして下さい。
1 うがい・手洗いをきちんとする。
体育の後、掃除の後、給食の前は、特にていねいにして下さい。
2 換気をする。
授業が終わったら窓を開けましょう。上の窓を開けておくのもいいですね。
3 規則正しい生活を送る。
夜更かし厳禁。調子の悪いときには特に、暖かくして早く寝ましょう。
○学級閉鎖を待っているあなた!それは大きな間違いです。高熱で苦しむ方がいいですか?
ついこの前、新年を迎えたところなのにもう2月も後わずかとなってしまいました。1月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と昔から言われていますが、3学期はあっというまに過ぎてしまいます。自分なりの目標を持って1日1日を有意義に過
ごして下さい。
まだまだかぜがはやっています。健康には充分気をつけて下さい。自分の身体を守ることができるのは、自分自身です。
早いもので、今年度もしめくくりの月になりました。この1年、多くのことを学びましたか?体も心も成長しましたか?もう1ヶ月後には、それぞれ新しい環境になっています。今年度よかったことはさらに伸ばし、よくなかったところは新しい気持ちで改善していきましょう。
みなさんに、すてきな春が来ることを願っています。
*3月3日は耳の日です
心の耳をすましてみよう!
耳というのは不思議なもので、すべての音が聞こえるわけではありません。その人が意識して、聞こうとしたものしか聞こえないそうです。例えば、「友達が話しかけてきたときに、考えごとをしていて聞こえなかった。」という経験はありませんか?耳がどんなによくても、その優れた耳をいかすのは、その人の心なのです。
心に「聴く耳」をもって、毎日を送りたいものですね。
*ありのつぶやき
頭にくることがあった時、あなたはどうしますか?怒りにまかせて言いたいことを言ってしまう、ものに当たる.....それとも
多くの人との関わりの中で生きていくためには、自分の感情をストレートに出すのではなく、その時の状況によってコントロールすることも必要になってきます。自分の心の状態をコントロールすることは、体調を崩さないためにも大切ですし、人間関係をよりよくするためにはもっと必要です。
社会に出る前にそんな力も身につけて下さい。
月日がたつのは早いもので、あっというまに1年が過ぎてしまいました。寒かった冬ももうそろそろおしまいです。いつの間にか、やわらかい春の陽差しになってきましたね。
3年生は、17日月曜日には卒業式を迎えます。1・2年生はそれぞれの学年のしめくくりの月でした。この1年は、どんな年だったでしょうか?学校生活や健康生活について振り返ってみましょう。
「ナイフで指を切った。」そんなとき、みなさんはどうしますか?ばんそうこうを貼ったり、ひどいときには病院に行ったりしますよね。体は目に見えるし、さわることができます。ですから、傷ついたところがあればわかりやすく、すぐに手当てをすることができます。
では、心はどうでしょうか?心は形がなく、目にも見えず、もちろんさわることなんてできません。誰かの心ない言葉に傷ついたり、悩みや心配ごとがあっても気づきにくいのです。あなたの何気ない言葉や行動が原因で、心から血を流している人がいるかもしれません。
相手の心も自分の心も、見えないからこそ大切にしたいですね。
宿題のない春休み...リフレッシュするには最高です。だからといって、ぼーっと過ごしてはもったい ない。部活動にしっかり参加する、復習をしっかりしておく、・・・等新年度の準備をしっかりしておきましょう。
歯や眼など、体の悪いところも治療しておくといいですね。
お酒は、大人にとっても非常にリスクの大きい嗜好品です。ましてや、体の発達中であるみなさんが飲酒をすると、少量でも健康に大きな害を及ぼします。「アルコール分が少し」であっても、「ジュースのような味」であっても、お酒はお酒。一瞬の楽しみのためにはらう犠牲はあまりにも大きいことに気づいてください。
この1年間に、保健室で何らかの処置を受けた人は、のべ 人でした。(3月 日現在)たびたび顔を見る人、用もないのに教室移動の時にのぞいていく人もいれば、まったく利用しなかっ人もいます。あなたはどうでしたか?
・しょっちゅう利用していた人は...
どんなことで利用することが多かったったのか考えてみましょう。ついうっかりで起きたけがや、生活リズムの乱れによる病気はありませんでしたか?
・ほとんど利用しなかった人は...
この1年間健康に過ごせたのですね。保健室は、病気やけがの手当てだけをするところではありません。体のことが知りたいとき、心配ごとがあるとき、気軽にのぞいてみて下さい。
・けがや病気じゃないのに保健室にやってきた人は...
普段は訪問大歓迎です。ただし、病人やけが人のいるときには、そちらの人を優先します。特に、体調が悪くて休んでいる人がいるときには、保健室内の過ごし方に気をつけて下さいね。
身長や体重を計りに来るのもOKですが、器具の取り扱いには十分注意して下さい。
私が新谷中学校に転勤してきて、1年が過ぎようとしています。私が学校がかわったときに心がけていることは、まず、顔と名前を一致させることです。(この目標は、1学期の間に達成しました。)次に、全員と話をするということです。このことは、十分だったとはいえないと反省しています。
最初は新鮮に思えたいろいろなことが、時間が流れるにつれて当たり前のことになってしまい、感謝の気持ちや、反省することがおろそかになってしまいました。何気ない言葉や行動で、無意識のうちに、みなさんの気持ちを傷つけていることがあったと思います。ごめんなさい。
反省することがたくさんあった1年間でしたが、新年度にそれを生かしていきたいと思います。たくさんの思い出をありがとうございました。
エイズは自分とは無関係と考えていませんか?
エイズという病気を誤解していませんか?
これらの問題を解決するカギは、エイズに関する正しい理解です。
@ AIDS(エイズ)とは?
後天性免疫不全症候群(Acquired Immuno Defiency Syndrome)です。
HIV(Human Immunodeficiency Virus人免疫不全ウィルス)によって引き起こされます。
A エイズとはどのような病気ですか?
生まれた後で(後天性)、何らかの原因によって体内に入ったHIVのために、体に備わっていた免疫の働きが壊されて不十分になり(免疫不全)、その結果、免疫が正しく働いている時には発病しないような様々な病気が発症し(症候群)、重い症状に陥る病気です。
B エイズに感染すると、どうなりますか?
・感染
たいていの場合、エイズウィルスに感染しても何も症状がありません。このような期間を潜伏期間と言い、平均7〜10年くらいといわれています。この間は、学校や職場でも感染する前と同じ生活を送ることができます。しかし、無症状の間でも他人にうつる可能性があります。
・エイズの前段階
潜伏期を経て次第に免疫の働きが弱くなってくると、発熱、下痢、体重減少といった、いろいろな症状が出てきます。これがエイズの前段階に当たります。
・エイズ
免疫の働きがさらに低下すると、体の抵抗力が一層弱まり、普段かからないような弱い病原体による感染症や悪性腫瘍、神経症状などが現れます。これがエイズの発病です。
発病すると死亡率が高く、また、現在のところエイズを完全に治す薬はありません。
エイズに感染する経路は限られています
エイズウィルスは、感染している人の血液、精液、膣分泌液に多く含まれ、性器の粘膜や皮膚の傷口から感染するのです。
エイズウィルスは、感染力の弱いウィルスです。このため、感染するのは次の3つの経路で、これ以外の普段の生活では感染することはありません。
・エイズウィルスの感染経路
◎性的接触による感染
◎母子感染
◎血液を介する感染
・エイズに限らず、血液を介してうつる病気は、いくつか知られています。基本的な習慣として、次のことを身につけておきたいですね。
○体や衣服が血で汚れたらなるべく早く洗い流しましょう。
○かみそりや歯ブラシ、くし、タオルなど血液がつきやすい日用品は自分専用にしましょう。
○注射器など血液がついているかもしれないものには、触れないようにしましょう。
エイズウィルスの感染力は弱く、感染経路が限られています。学校などの普段の生活で感染することはありません。必要以上に不安にならないことです。
・握手などではうつりません。
・カやダニなどからはうつりません。
・食事や勉強など普通の生活ではうつりません。
・せきやくしゃみその他唾液などを介してはうつりません。
・洋式トイレの便座やつり革など、器物を介してはうつりません。
・お風呂やプールなど、水を介してはうつりません。
誤解や偏見をなくしましょう
エイズは地球全体の共通の問題です。
世界中で多くの人が、HIVに感染した人々と共に、この問題に取り組んでいます。
・いまもなお
エイズウィルスに感染した人や家族が誤解や偏見による差別を受けている事実があります。
エイズという言葉が、いじめやからかいに使われることがあります
・けれども
エイズウィルスに感染した人たちが、予防の大切さを訴えています
たくさんの人たちが、エイズウィルスに感染した人の苦しみを受け入れ、心の支えになっています。
・これからは
エイズについての正しい知識をもって、エイズを予防し、エイズウィルスに感染した人に対する誤解や偏見をなくしましょう。
エイズウィルスに感染した人々と共に、希望をもって生きる社会を作りましょう。
悪いのはエイズウィルスであって、エイズウィルスに感染した人ではないのです
みなさんとは、1年間だけのおつきあいだったので、あまり話のできなかった人もいるのがちょっと残念です。明るくて元気なみなさん、とってもステキでした。これからは、それぞれの道へ1歩を踏み出すわけですが、同じ小学校・中学校時代を過ごしたおさななじみの友達のこと、いつまでも大切にして下さいね。
中学校の3年間は、身長や体重といった身体だけでなく、精神面でも大きく成長する時期です。最後まであきらめずにがんばる力、新しいことにチャレンジする力、他人を思いやる優しい心.....この3年間で年齢にふさわしい体と心に成長することができたでしょうか?
これから先の人生においては、どんなに体調が悪くてもどうしても休めないことだって出てきます。自分の体調を管理することができるのは、自分だけだということを知っておいて下さい。いつでも自分のベストの力が発揮できるように、健康には充分気をつけ、それぞれ進む道でがんばって下さい。
これからのみなさんの活躍を期待しています。
1997,3,15