「めばえ」の原稿

 

 幼稚園では、各学期に1冊ずつPTA役員さんの手作りで「めばえ」という冊子を発行している。子どもたちの活動の紹介や、いろいろな行事に参加しての感想などが載せられていて、結構楽しい。早速私のところに原稿依頼がきた。


同和教育参観日に参加して

 「わたしかえるさんになるんよ。」という娘の言葉に、どんなかえるになるのか楽しみにして、参観日に出かけました。待ちに待ったうちあシアター、ちゃんとかえるになってジャンプしているではありませんか。入園してわずか3ヶ月、みんなで歌を歌っておどったり、せりふを覚えて劇をすることができたり、感激のあまり、ちょっとうるうるっときてしまいました。

 これまでは、家で過ごすことがほとんどで、お友達とのつきあいもほとんどありませんでした。入園して、集団の中で生活するようになって、大人も含めた、いろいろな人との関わりができてきました。そんな中で、いろいろな人間関係を経験して、誰とでも仲良くできる子に育ってほしいと願っています。

 「お友達と仲良くするんよ。」口で言うのは簡単ですが、とても難しいことですね。我慢して過ごすのではなく、言いたいことも言って、けんかもして、本当に仲良くするというのはどういうことなのかを、自ら体験して、学んでいってほしいと思います。

 講演の中で「子どもたちと共に暮らす私たち大人は、何気なしに子どもの心を傷つけたり、差別的な考えを言ったりすることがあります。まず、私たちの生活を振り返ってみましょう。」ということを言われました。わが身を振り返ってみると、子どもたちをいつもガミガミおこってばかりの自分が見えてきました。私にそっくりの口調で、妹に文句を言っているわが子をみて、ぞっとしたことを思い出しました。自分よりも弱い立場の子どもに頭ごなしにおこってばかりでは、子どもだって傷つきますよね。そしてその不満を、自分より弱い妹に向けてしまうのですね。

 まず、自分の家庭で家族みんなが仲良くし、支え合い助け合うことが、同和教育の出発点ではないかと思います。明るい笑い声の絶えない家庭、その中で子どもたちは親の背中を見て、思いやりの心を身につけていくのではないでしょうか。

 同和教育と聞いただけで、肩に力が入ってしまいがちですが、難しいことをするのではなく、まず自分の生活から振り返ってみて、よりよくしていこうとすることが大切だと感じました。

 

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