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診察室から

去年10月、「五体不満足」で有名な乙武洋匡さんの「チャレンジ精神を忘れないで」という講演会に参加した時、彼の言葉の中で「私は20歳の時、自分の体を理由にすることは止めようと決めました。」という言葉が私の心に残りました。スポーツライター・小学校教師・保育園開設者と、チャレンジし続けている彼が自分の人生に科したルールであり、彼の生き方そのものです。「何かに興味を持った時、手足が不自由だからできなくても仕方がないと自分で決めつけてあきらめる事だけはするものかっ!」という決意の言葉です。また、12月、テレビの「プロフェッショナル」で宇宙飛行士の若田光一さんのドキュメントを観ました。彼は、「人の価値は努力の量で決まる」と言っていました。「後悔しないように毎日最大限の努力を続ける事」を心に決めているそうです。私は何か自分にルールを科して努力をしたことがあるでしょうか?。今年は、将来の自分の為にも、自分を律して努力し始めたいと思います。3月の東日本大震災では、何気ないことが幸せなことだと痛感しました。何気ない幸せから一歩前に、何か踏み出そうと画策中の新年、明けましておめでとうございます。

(平成23年12月18日)


ここ最近、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン(プレベナー)、子宮頚がん予防ワクチン(サーバリックスとガーダシル)の公費負担接種が始まり、今年中に、ロタウイルス感染症予防ワクチンが販売される予定です。ポリオワクチンは、平成24年度中を目途に、「飲む生ワクチン」から「不活化ワクチンの注射」への変更が検討されています。3種混合ワクチンが、ポリオを含む4種混合ワクチンとして導入される事も想定されているそうです。

また、今年度から子供へのインフルエンザワクチンの接種量が増量され、感染予防効果が少し上がらないかと期待されています。ここ数年、予防接種に関して、様々な変革が続いています。厚生労働省の方針が、治療中心の医療から予防中心の医療に向かっているのなら、世界の流れに沿った良い傾向だと思っています。一度公費負担になったワクチンがそのまま公費負担のまま継続され続けるのか、一時的なものなのか、目まぐるしく変わる政治を見ていると、少々不安を感じずにはいられません。

(平成23年9月17日)


毎日病気の子供達を診ていると、「子供と付き合うのは大変なことだ」としみじみ思います。風邪だけでも大変なのに、心の状態が影響して病気が難しくなっている事もありますし、心の不安の為に病気になっている事もあります。子供を健康に育てるという事は、ただ肉体だけではなく心もまた安定させて育てることなのだと思うのです。子供ひとりひとり違う個性を持っています。親は、その個性を無理なくまっすぐ伸ばせられるように、ただ、手を貸してやるだけなのかも知れません(それが難しいのですが・・・)。

先日初めて、息子達の「家族参観日」に参加しました。同じ小児科医だった私の父親には一度もしてもらえなかった事をしてみたのですが、私の息子達はどの様に思った事でしょう。医学・心理学などを勉強した小児科医でも、わが子に対しては試行錯誤の毎日、十人十色で正解の無い「親学」真っ最中なのです。わが子には、わが子の個性と色とペースがあります。分かっちゃいるけど・・・(笑)。親である限り皆、我が子についてはなにかと悩んでいるのです。気楽にいきましょう♪。

(平成23年6月19日)


〜〜〜〜〜〜〜 東日本大震災で日本中大混乱 〜〜〜〜〜〜〜

世界最大級の規模の大地震が東北と関東で発生しました。「マグニチュード9.0」は、専門家の想定も超えていたようです。3月11日に突然襲ってきた地震と津波から始まり、連日どんどん明らかになる大災害の実態の報道に加えて、福島原子力発電所の爆発・火災事故。日増しに悲惨さを増す報道を見ながら、改めて、自然の怖さ・強さ・大きさを痛感しました。同時に、家の中で食事ができるだけで上等、いや、生きているだけでこれ以上何も望まない、という気持ちになっています。 被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。また、一日も早い安全の確保、復旧を心よりお祈り申し上げます。

〜〜〜〜〜〜〜 みんな一緒に! 〜〜〜〜〜〜〜

古来の日本人は、「他人様(ひとさま)」に尽くす事を美徳とし、助け合いながら日本という国を守ってきました。この戦後最大の国家的危機に直面した事を契機に、メディアを通じて「みんな一つになろう」という運動が各方面で広がっています。

  • 3月15日の平日、「東日本大地震で負傷した患者に緊急輸血が必要だ」という報道があると、松山市の献血センターには若者を中心に1日に300人を超える献血者が集まり、献血できるまで2時間待ちだったそうです。
  • 全国からボランティアや義援金が集まって来ています。
  • 家族や家を失った人まで、悲しみを封印して他人の為にと気丈にボランティアに参加されている。
  • 危険を顧みず死力を尽くして救援活動を続ける人々がいる。
  • 私の周りの多くの人達も、「自分に何ができるか」を真剣に考えています。私も義援金を送らせていただきました。病院の受付にも、スタッフの提案で「募金箱」を設置しました。

この大震災後、救済と復興に向けて一つにまとまろうとしている人々を見ていて、私は日本人として恥ずかしくない自分であろうと思うようになりました。みんな一緒に頑張りましょう!。

〜〜〜〜〜〜〜 東海地震・東南海地震・南海地震は? 〜〜〜〜〜〜〜

数年〜数十年以内に、東海・東南海・南海地震が予測されているのは御存じだと思います。東海沖、伊勢・紀伊半島沖、高知沖を震源とする今回の地震と同様・同規模の地震です。恐ろしいことに、福島原子力発電所と同じような状況も、伊方原子力発電所にも予想できる事態なのです。明日は我が身と早速防災用品の再チェックを行いましたが、今回の地震に連動するように東海・東南海・南海地震が起こらないことを祈るばかりです。

(平成23年3月21日)


毎年この季節になると毎夜、受験本番で時間が無いと焦っている夢など、試験がらみの夢でうなされています。頑張っている受験生には「頑張れ」とは言えません。健康に気をつけて、気楽に気楽に!。ただただ実力を発揮できるようにと応援しています。

高熱の風邪が多いこの時期に子供達をみていると、私が小学生の頃をよく思い出します。私が小学生の頃はインフルエンザと風邪の区別も曖昧でした。今思えばインフルエンザだったのでしょうが、40℃近い熱にうなされて学校を休んで1人取り残される孤独感を味わっている時、下校時に友人が届けてくれた私の分の給食が「忘れられていない」と嬉しく強く感じさせてくれました。「○〇さんが届けてくれたよぉ〜」と母親から渡されたそのモノは、透明のビニール袋に入った給食のコッペパン・イチゴジャム・バナナ1本と担任の先生の「早く良くなってね」というメモ書きでした(最近は無くなったシステムの様で残念ですが)。脱脂粉乳・ビン牛乳・揚げパン・クジラの竜田揚げ・竹輪の磯部揚げ・・・今でも、同時代を過ごした友人と給食の話題は繰り返されます。給食は、楽しい記憶として今の子供達の心にも残るのでしょうか?。給食費未納の総計は約26億円だそうです。何よりも子供達の思いと将来を第一に考えてあげたいものです。

(平成22年12月18日)


今治市のある地域で「おたふく風邪」が流行っています。多くの方が、「片方の耳の下を痛がって少し腫れてきました。オタフクでしょうか?。」と言って来られます。「おたふく風邪」の感染初期には、はっきりと診断できずに様子を観ることになって、なんとも歯切れの悪い、申し訳ない思いをする事がよくあります。両方の耳下腺の腫れが明らかで、流行中であれば比較的診断は容易なのですが、「おたふく風邪だ!」と言い切り難い問題点を[おたふく風邪の診断における問題点]として列記してみます。はい。チョットだけ言い訳です(笑)。

  • 耳下腺が腫脹する疾患は「おたふく風邪」だけではない。
    (特に、片方しか腫れない場合は、他の疾患の可能性も高い)
  • 多くの「おたふく風邪」は両側の耳下腺が腫れるが、腫れる時期が左右でずれる場合が多い。
    (結局、片方しか腫れない場合もある)
  • 不顕性感染が30〜40%ある。
  • 腫脹が軽い場合、他の唾液腺腫脹の場合とまぎらわしい。
  • 発症初期では、血液検査でも分からない。
    (正確に診断するためには、急性期と回復期の2回の採血検査で抗体価の上昇を確認する必要がある)
  • ウイルスに特異的で迅速な検査方法がない。
  • 医療現場で使える迅速検査キットが開発されていない。
  • 予防接種をしていてもかかる事がある。
  • 一生に何度もかかる事がある。

「おたふく風邪」は早期の診断が難しい上に、インフルエンザの様なウイルスに特異的な治療法(:特効薬)も無く、髄膜炎、膵炎、難聴などの合併症の頻度も高い疾患なのです。

(平成22年9月16日)


※6月9日の夜、家族で延喜の片垣池奥の小川にホタルを観に行きました。今年は少し遅れているそうで20〜30匹しか出ていませんでしたが、夜の帳に柔らかい灯りがポワ〜ッポワ〜ッと優しく点滅しながらフワフワと漂う幻想的なホタルのショーに感動しました。そこだけ違う空気と時間が流れているようでした。延喜ホタル保存会の方々に感謝しながら、ホタルの住みにくい現代の環境を憂いました。

※私が小学生の頃まであった、四本足で手回しチャンネルの付いた「ブラウン管テレビ」、駄菓子屋の店先にあった「インベーダーゲーム」、研修医時代に持たされて私を呼び続けた「ポケベル」は、全て「液晶・プラズマ・3Dテレビ」「Wii・DS」「携帯電話・i-Phone」に進化しました。ネットに氾濫する情報に正しい判断が出来なくなって困惑している親御さんと話したり、携帯ゲームに夢中の子供達を見ていると、急速に進む社会・家庭・生活のIT化は今日の育児事情も難しくしているようで、「情報メディア」の在り方と付き合い方を考えてしまいます。

育児で困った時にはPC画面ではなく、同じ悩みを持つ友達や経験豊富な先輩に相談して欲しいですし、携帯ゲームは遊び道具の一つにして、体を使って遊ぶ事の楽しさも学んで欲しいものです。

今後ますます進む情報社会では、メディアに振り回されるのではなく、正誤おり混ざった情報を読み解いて自ら適切な利用が出来る能力と、一方的な情報収集では決して身に付かないコミュニケーション能力を獲得する必要があります。
まずは、子供と一緒にテレビやゲームの内容について会話をすることで、メディアを親子のコミュニケーションの材料にしませんか?。テレビやゲームに使う時間を少しだけ制限して、代わりに子供と一緒に何かをしてみませんか?。私もマダマダだと反省しながら書いています・・・(汗)。

(平成22年6月16日)


マイタウン今治新聞社の「まいたうん(平成22年4月10日付)」に、今治市の小児科医療についての記事が載っていました。 (http://www.ii-net.org/imabari/mytown/2010/538/538.htmlの10ページ)

休日の小児科当番制は、ほとんど行政の関与なしに今治市の小児科医の努力のみで維持されている「互助会の様なもの」である事(救急ではない事)、崩壊寸前である事が書かれていました。平均年齢64歳の今治市小児科医会の中では若手である私の頑張りどころなのかもしれませんが、夜間・休日に働く事が敬遠される昨今、スタッフの確保にも四苦八苦しています。

ある事件の裁判で裁判所から「夜間、人手や設備不足の所で、救急診療をしてはいけない」との判断が示されたので、救急も含めた夜間診療が出来なくなったとも書いてありました。かつての当院は、元院長が休日でも夜間でも出来る限り診療を行っていました。今治市の子供達の為にと、私達家族との時間も削って働いていましたが、事件に関係してしまった元院長は、裁判所の判断を境に一切の「時間外診療」を止めてしまいました。当院規模の人手と設備では、「時間外診療」は出来なくなってしまったのです。まだ学生だった私に元院長が、「私の時代は終わった」と、ため息混じりに語っていたのを思い出しました。

小児科医も時間外に働けるスタッフも減っていく今後、法的な制限も受けながら子供達の為に何が出来るか、若手の私は悩んでいます。

(平成22年4月15日)


※親の虐待で子供が亡くなるというニュースを耳にする事が多くなりました。被害者の子供はもちろん、加害者の親を思っても辛くなります。2人の息子の親父としての私は、躾(しつけ)の小道具として「とーちゃんのゲンコツ」を利用します。時に少々感情的になって怒ってしまって、「躾なのか、虐待になっていないか」後で反省しながら考える事もあります。

平成16年に改正された「児童虐待防止法」では、子供から見て「人権侵害行為」があれば「虐待」と定義しています。つまり、愛情に根ざした躾のつもりであっても、保護者の行為が害を及ぼすものだと子供が感じれば虐待なのです。虐待は子供の側から理解すべきで、子供に対する悪影響の有無を最優先して考えなければならないのです。躾という言葉自体が「親の行為を正当化する言い訳」なのかもしれません。

しかし、言うまでもなく最優先されるべき事は子供の「健全な成長」です。子供を甘やかし言う事を全て「よし」とする事では決してありません。私達、子供達より少しだけ先を見る事が出来る親には、今は子供に嫌がられても、未来の子供自身にも共感してもらえる「道」を選択し、導けるように賢くなる事が求められているのです。

※日本脳炎の予防接種は、平成17年5月から厚生労働省の指導のもと「積極的勧奨の差し控え」が続いていましたが、近々「T期の初回接種から順次、T期追加接種へと積極的勧奨の再開」が予定されそうです。ただ使用されるワクチンは昨年6月からT期に限って使用され始めたばかりですので、U期への使用はしばらく先になりそうです。今後の情報に御注意ください。

※今いくつかの託児所・保育所・幼稚園・小学校の園医・校医と看護学校の講師をさせて頂いていますが、本年度から担当保育所が1ヶ所増え、水曜日の午後だけでは対応しきれなくなってしまいました。御迷惑をおかけしますがお許し下さい。

(平成22年3月19日)


平成21年は、子供の運動会での転倒が原因で突然の2週間もの長期休診、予防接種・乳幼児健診の中止、さらにワクチンの供給不足、タミフルドライシロップの枯渇など、皆様には大変御迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。

お忘れの方が多いと思いますが、今治市で今年初めて「新型インフルエンザ」が確認されたのは6月の中旬でした。新たな年を迎えようとしている今も「新型」が流行中である事、まだいつもの「季節型」が流行していない事を考えると、一年中インフルエンザを意識しなければならなくなったのかと改めて思います。

先日、大学で頑張っている小児科医の友人に、「小児科医になりたい」という学生はほとんど居なくなったと聞きました。来年の春新しく仲間入りする小児科医の予定もないそうです。私は「絶滅危惧種の小児科医です(笑)」と自己紹介する事がありますが、近い将来に冗談ではなくなりそうで心配しています。

(平成21年12月20日)


〜〜〜 おわび 〜〜〜

10月5日(月)〜10月17日(土)の間、当院の突然の休診では、大変御迷惑をおかけしました。

10月4日(日)子供の運動会で右肩を負傷し、一時的に右腕が使えなくなっていました。

御蔭さまで、「右肩だけがあと少し」という状態に回復しましたので、本日から、診療を再開させていただきます。

2週間もの休診、誠に申し訳ありませんでした。

改めて、お詫び申し上げます。

(平成21年10月19日)


10月4日の日曜日、3年続けて出場してきた4年目の「今治市シティーマラソン」への出場を諦め、次男の「幼稚園の運動会」に参加しました。4年目にしてイベントは重なり、「3回連続自己記録更新」の目標は諦めました。次男の運動会では、「親子リレー」とクラス代表選手・その親による「クラス対抗親子リレー」に出場しました。

「クラス対抗親子リレー」で事故は起こりました。私を追い抜いた若いお父さんが、目の前で転びました。私は避けようとして飛び越え、バランスを崩して転倒、右肩を地面に激しくうちつけました。

「右肩肩鎖(けんさ)関節脱臼」右肩の肩甲骨と鎖骨をつなぐ関節が外れ、その部分の靭帯が切れて右肩の皮下に鎖骨がポコンと飛び出していました。全治2カ月。

右腕が挙がらず、休診を余儀なくされました。今治市医師会の方々、今治市小児科医会の先生方、診ていただいた救急当番・整形外科の先生方、もちろん、かかりつけの患者さん方にも、大変御迷惑をおかけしました。

今回の「幼稚園の運動会参加」での事故は、来年の春小学生になる次男の心にどの様に残る事でしょうか。

(平成21年10月7日)


保育所・幼稚園・学校、乳幼児の集まる所は、新型インフルエンザの予防対策に追われています。毎朝体温測定し、37.0℃以上あれば病院受診を勧めるなど、一部過剰に反応している所もあるようです。インフルエンザの簡易検査を希望される方も増えています。インフルエンザ簡易検査キットが無くなることも心配になってきました。

新型インフルエンザワクチンは、既に流行している今も、接種優先順位、接種方法、接種医療機関、価格、公的援助、海外ワクチンの輸入・・・様々な問題が「検討中」です。対応速度はこれで限界なのかと考えてしまいます。
新型インフルエンザのあおりを受けて、季節型インフルエンザワクチンの方も、毎年既に十分量のワクチンが確保できているこの時期でも、いつ・どの位入荷できるかわからない状態です。生産量も少なく、去年までに比べて50〜75%の数しか入荷出来ない事態が起きそうです。
新型インフルエンザへの対応が決まらない今、10月に「ポリオワクチンの集団接種」を予定している子供達への対応にも困っています。生ワクチンである「ポリオワクチン」接種後は、4週間予防接種ができません。新型インフルエンザ接種の順番が回ってきても、4週間以内であれば延期しなければなりません。正直、いつ接種できるかさえわからないワクチンに振り回されているように感じてしまいます。

これから始まるインフルエンザシーズンを前に、ワクチンをしたくても出来ない、簡易検査をしたくても出来ない事態が起きる事が予想されます。加えて、タミフル・リレンザが足りなくなる状況もあり得るでしょう。
ポリオワクチンだけではない、他の予防接種時期にも大きく影響しています。
インフルエンザの流行は、まだまだこれからなのです。
この先、どんな恐ろしい事態が待ち構えていることでしょうか。

(平成21年9月18日)


今週、今治市で新型インフルエンザが確認されました。

今のところ広がりは無い様ですが、このまま終息してほしいものです。

本日、厚生労働省から「新型インフルエンザ対応に関する新しい指針」が発表されました。その中で、患者数増加に際して、「原則として全ての一般医療機関においても患者の診療を行う」と書いていました。流行・蔓延期には当然の事だと思いますが、出来れば関わりたくない……使命感に突き動かされる医者も人間です(笑)。

また、「その際、発熱患者とその他の患者について医療機関内の受診待ちの区域を分ける、診療時間を分けるなど発熱外来機能を持たせるよう最大の注意を払う。」とも書いてありました。

当院の様な小さな診療所では、「区域」も「時間」も「人員」も「経済的」にも余裕がありません。「最大限の注意」をどう考えどうするか……頭の痛い難問です。
せめて病院受診の皆さんには、エチケットとして、自己防衛として、「マスクの装用」をお願いしたいと思います。

(平成21年6月19日)


5月を中心に新型(豚)インフルエンザが流行しました。今年の秋以降、強毒性の第2波の新型インフルエンザの流行が心配されています。厚生労働省は6月9日、年内に新型インフルエンザ用のワクチン2500万人分を製造できると試算しましたが……。影響を受けて、季節型ワクチンの不足問題も出てきそうです。より正確な情報収集と冷静な対応をお願いします。

日本脳炎の新しいワクチンは出始めました。ただ、色々な条件がある上に、供給量も少なく、「新しい」為にデータが少なく「安全」とも言い切れない状態だそうです。何とも歯切れの悪い新ワクチンです。従来のワクチンを希望される方が増えそうで、ワクチン供給不足が心配になります。

各種ワクチンの供給不足……今、小児科最前線で最も頭の痛い問題です。

(平成21年6月12日)


2月末、今治市の通学区域調整審議会で、小学校が30校から22校へ中学校が18校から15校に統廃合する方針と発表していました。私の母校の今治小学校も日吉中学校も、統廃合の対象校に入っていました。2011年春から実施の予定だそうです。旧市内中心部の子供達の数を考えると仕方がない事なのかもしれませんが、卒業生としては寂しい限りです。

平成14年に今治に帰ってきてからの私は、母校の今治西高校の野球部が甲子園に行く度に、OBでもある「応援団」を応援していました。3月初旬、いつものように応援団の顧問の先生に挨拶に行くと、男子の応援団員は一人もいなくなり、代わって必要に応じて「応援委員」という組織がつくられると聞きました。

選抜高校野球で西条高校とアベック出場で盛り上がるハズの今年の春も、寂しい続きで少々微妙な心境です。

(平成21年3月18日)


昨日(3月3日)夕方のニュースで、「怖い細菌性髄膜炎に待望のHib(ヒブ)ワクチンが出来るようになりました」と報じていました。5歳未満での感染リスクが高く、年間600人の患者さんが発生して比較的高率に(25%程度)後遺症を残す病気なので、以前から小児科医の間ではワクチンの使用が望まれていました。世界標準からは15年以上も遅れていて、先進国の中で導入されていなかった国は日本だけと言ってもいい状態だったのです。やっと去年の年末、国の許可が下りたのです。

ところが、現在ワクチンの供給量が全く足りていません。今後供給量改善(増加)の見込みはなく、希望をされても速やかに接種できるわけではありません。任意接種ですので、標準的な接種であれば1回¥7.000〜10.000の4回接種、合計¥30.000〜40.000と高価です。
ワクチンの供給量が絶対的に足りない為に、医療機関は予防接種の存在を広報することもできません。行政も動く事が出来ないのだと思います。

ワクチン接種を希望する方が「ワクチン確保」から始めなくてはならない現状には、早急な改善が望まれます。いえ、早く世界標準に追いついて、無料で接種の機会が得られる「定期接種」に組み込まれるべきだと思います。

(平成21年3月4日)


1月30日の愛媛新聞に、日本脳炎の新ワクチンが「3月までには承認される見通し」と載っていました。待望のワクチン再開間近です。平成21年度中に約500万人分が供給される見通しだそうです。しかし、接種対象になる子供は年に500万人弱、平成17年5月から接種を待機している子供は約1500万人いるとみられています。全国的にみても日本脳炎の感染リスクの高い今治市、供給不足にはどう対処したら良いのでしょうか。

2月1日の「日曜診療当番」の日に、また、「救急当番なのに昼休みはおかしい」と御叱りを受けました。今治市の小児科の「日曜・祭日診療当番」は、市内の小児科医の話し合いによって日曜日と祭日を順番で「いつも通り」に診療しようと始めた独自のシステムです。「救急」では無く、「普段通り」の診療を行っています。いつものように、バタバタと昼食のアミノ酸入りのゼリーとブロック状の食品を機械的に口に運びながら思いました。これってダイエットにはならないよなぁ〜・・・。

(平成21年2月4日)


朝一番、新聞一面の下欄、愛媛新聞なら「地軸」を読んで「最も大切な一文」を見つける事は中学三年生の時からの習慣なのですが、高校受験対策の一つとして始めました。

正月も過ぎて受験シーズンになると、「オッサン」になった今でも度々、試験に苦しむ夢を見ます。試験当日までの準備時間がなくて焦る夢、試験中にトイレに行きたくなって時間がなくなってしまう夢、問題が解けなくて時間だけが過ぎていく夢、苦しくて目が覚めたり、嫌な夢を見続けたくないから自分の意志で起きたりもします。

受験の夢は決まって高校受験か大学受験で、大学入学以降も数えきれない試験を経験してきても、夢の中の私は中学・高校生なのです。当時は感じていなかったのですが、高校・大学受験がどれほど当時の私にはストレスだったのだろうかと思います。

このシーズン「苦しむ夢」を見た朝に中高生に会うと、現在の自分にホッとすると同時に、無性に応援したくなります。頑張れっ!。受験生っ!。

(平成20年12月17日)


本日、「今治市シティーマラソン・5kmの部門」に参加(3年連続)しました。

雨風の強い悪天候でしたが、結果は去年のタイムより1分05秒早い、28分34秒で5kmを完走できました。
今年の目標は「28分台完走」でしたので、2年連続自己記録更新という事も含めて満足しています。
走って「ハァハァ」言っている私に、売店で買ってきた「うどん」を勧める妻・・・「父ちゃんも、食べる?」。
息子たちは「格好良かった」と言ってくれたものの、やっぱり「自己満足」の行為なのかなぁ〜?・・・と、思いました。

(平成20年10月5日)


「子供もおらんのやったら、親の気持ちなんかわからんかろがっ!」独身の頃の深夜、「子供が熱を出した」と病院に飛び込んで来られた若いお父さんに言われたことがあります。その時は、「確かにそうかもしれない」とただ漠然と思っただけでした。その後小児科医としてトレーニングを積み重ね親になっても、当時理解していた「親の気持ち」に誤りはありませんでした。ただ、日々の生活の中でも、我が子に教えられ、親として育てられていると実感するようになりました。

また、治療方針に悩むことがあった場合も、「我が子だったらどうするか?」と考えるようにしています。子供に関わる仕事に就いているという幸せを、この秋の夜長に思いました。

(平成20年9月18日)


「あなたが生き延びたら、お母さんが愛していた事を忘れないでね」。5月の中国四川大地震で、救出された3〜4ヶ月の赤ちゃんを抱きかかえるように四つんばいの格好で死んでいた母親が、携帯電話に最後のメッセージを残していたそうです。母親の愛と思いに、胸と目頭が熱くなってしまいました。

今年6月から改正道路交通法が施行されました。今治市民の交通マナーの悪さは全国レベルだと聞きます。シートベルトの着用一つを取ってみても、「義務違反」は街中でよく見かける様に思います。中でも「運転者とハンドルの間に子供を乗せる行為」は気になります。万一の場合、ハンドルとの間に挟まれた子供の内臓はひとたまりもないからです。

改正法では、後部座席でもシートベルトが義務になっています。子供がいくら遊びたがっても車の運転中は特に、愛する我が子の為にも、毅然とした対応と模範となる行動を取りたいものです。

(平成20年6月15日)


先週、我が家の今年5歳になる次男用に、「乳幼児医療費受給資格者証」が届きました。
今治市では、4月1日から未就学児まで公費負担枠を拡大される事になったようです。

同年代の児を持つ親としては、約1ヵ月前からその事実の決定を知っていましたが、施行2日前の本日でも、小児科医院院長としては、公共機関からの正式文章も頂いていません。

当院のかかりつけ患者さんから、「4月1日からタダになるんですよね?」と聞かれても
「そうなるハズなんですけど・・・」としか答える事が出来なかった事に疑問が残ります。

予防接種の度重なる変更もそうですが、事務手続きの問題とはいえ、「事件は現場で起きてるんだぁ〜!」と、叫びたくなる昨今です。 

(平成20年3月30日)


4月1日から、またまた、予防接種が変わります。平成17年の4月にBCGの変更、5月に日本脳炎の積極的勧奨の中止、7月から日本脳炎第三期の廃止、8月に三種混合の一部改正、平成18年4月の麻疹・風疹予防接種の大改革、6月の同予防接種の再改定、そして、今回です。

「もう、満腹ですっ。勘弁してくださいっ。」・・・専門家の私でさえ、そう思います。どれだけの人が、正確に理解できているのでしょうか?。お伝えしなければならない立場としてこの原稿を書きながら、不安で仕方がありません。わからない時には、気軽にスタッフにおたずねください。

健康へのワンポイントで書きますが、嘔吐・下痢に対する、家庭での対処法(治療法)の考え方が変わってきました。予防接種の度々の変更へも対応しなければなりません。どんな仕事も同じだとは思いますが、私の仕事も日々勉強だと痛感します。勉強の為に出張・休診をさせて頂く事もありますが、どうかお許しください。

(平成20年3月20日)


インフルエンザや嘔吐下痢などの感染症の多くなるこの季節、「先生は罹(かか)らないのですか?」と、質問される事があります。私も同じ人間です(笑)。罹ることもあります。

医者になったばかりの一年目、幸い大きな病気には罹らなかったものの、体調を崩す事が度々ありました。知識はあっても現場を知らない「ひよっこ」は、感染症の格好の標的だったようです。病原体に打ち勝って抗体を獲得したこともあるでしょうが、「危険性」を身をもって知った事で、二年目からは体調を崩す事は極端に減りました。

この季節、空中にはインフルエンザウイルス、口や手にするものには腸炎ウイルスがいるようで、人込みに行く時にはマスクが手放せませんし、不特定多数の人が触った物や、触った自分の手が気になります。うがいや手を洗う回数が増える、私なりの「潔癖症のシーズン」到来です。

感染予防の「奥義」があったらお伝えしたいのですが、一般の人に比べてはるかに感染リスクの高い職場でも、感染症から身を守る方法は、マスク・うがい・手洗いの徹底しかないのです。

子供達には、できれば嫌われたくないのですが、診察時の予防マスクの装用をお許し下さい。

(平成19年12月19日)


本日、去年に引き続き「今治市シティーマラソン・5kmの部門」に参加しました。

去年のタイムより2分11秒早い、29分39秒で5kmを完走しました。今年の私の目標は、「30分以内完走」でしたので満足しているのですが、妻や息子達から、「遅いっ!。走っている姿が○原さん(話題のスピリチュアル・カウンセラー)みたい。」と言われて、凹んでいます。

(平成19年10月7日)


日本は豊かになり、情報があふれ、物があふれ、本当の優しさを伝えにくくなっています。あまり人と直接かかわらなくても生きていける便利な時代でもあります。日頃診療をしていて、核家族化のため育児に「お婆ちゃんの知恵袋」を使えず、情報と物に溺れておられる親御さんが多くなったように感じます。子供が育つのをじっくり待つことが苦手で、情報と物を使ってあれこれ子供の育ちに手を出しすぎる傾向があるように思います。抱っこされたい時に抱っこしてもらえず、1人で歩きたい時に羽交い絞めにされているような子育ての現場を見ることさえあります。

子供達は抱っこが大好きです。抱っこや人とのふれあいを通じて、子供達は自立していきます。「求めると抱いてもらえる」事を繰り返すことによって、親に対して「信頼感」を学び、抱いてもらえる自分を価値のある存在だと「自己肯定」することが出来ます。子供が自立していくために必要な、安心感に満ちた「土台」が創られるのです。

2〜3歳までにしっかり抱かれて「土台」を創り、友達と遊び始めて自立が始まります。傷つき不安になった時の帰り場所を意識しながら成長します。親は、帰る場所を整えて成長を待っていればいいのです。

そのはずですが・・・。度々「抱っこ〜」と帰ってくる我が息子を見ていて、「基礎工事失敗か?」「成長はしているのか?」と思ってしまうのが現実なのです(悲)。

(平成19年9月19日)


我が家では、食前・食後に「頂きます」「ご馳走様でした」を言うことは決まりになっています。多くのご家庭でも学校でも同じかと思います。ある小学校教員の友人から、「うちでは給食費を払っているから、いただきますはおかしい。」という苦情があったと聞きました。正直びっくりしたと同時に、その理論と主張に怖くさえなりました。

私の子供の頃は、「ご飯粒を残したら眼が潰れるよ」「お魚さんがかわいそうだよ」「ニンジンさんが悲しむよ」などと、食物に対して感謝の気持ちを教えられたように思います。私達が生きるためには、他の生物(食物)に犠牲になってもらう必要があります。子供たちには、相手の生物(食物)に対して、自然に感謝の気持ちと言葉が出て欲しいものです。

近頃、「お金を払っているから○○してもらって当然、してもらえるハズ」的思考が増えてきているように思えてなりません。少し寂しく思います。子供たちには、人間関係に、お金と関係ないものの方がはるかに多いことを学んで欲しいと思います。

(平成19年6月21日)


☆振り返ってみると、二年前のこの時期に、『今年のインフルエンザは、2月下旬から流行が始まり今も続いています。』『夏に流行る手足口病、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱を見かけました。』などと驚きのコメントをしていました。しかし、今年のインフルエンザは3月に入って始まりました。かつては「夏に流行る」事の多かった病気を冬に診ても驚かなくなりました。異常が普通になっている恐怖を感じます。今年は記録的な暖冬。冬でも蚊を見かけました。蚊で媒介(ばいかい)される日本脳炎の復活が少々心配です。

☆「♪生きることが つらいとか 苦しいだとか いう前に・・・力の限り生きてやれ〜♪」私の好きな歌の一節です。ある幼稚園のお遊戯会と卒園式で歌われていて驚きました。大きく環境の変わるシーズン。私達が育った時代より、確実に過酷な環境に生きる子供達への「応援歌」です。

(平成19年3月18日)


今日も仕事から帰ると、夕食を目の前に「もう食べなくていいよ。」の言葉をひたすら待ち続ける我が息子(次男)のこびるような目に出会いました。母親から「もう2時間近くになるのよ。」と報告を受けると、腹立たしくて、意地でも言うものか!という気持ちが湧いてきます。

一般に、育児において成長に欠かせず生活の一部である「食事」の悩み、特に「思うように」食べてくれないという悩みをよく耳にします。小食はある程度時期的なもので、1〜2歳頃には、子供の必要とする食べ物の量はそれ以前と比べてむしろ減ること、目の前に食べ物があって飢え死にすることはないのですからあまり気にしないこと、「おなかいっぱい」の判断は子ども自身に任せること・・・。

分かってはいるものの、私と母親は「努力しない態度」が許せなくて今日も戦ってしまいました。

息子には言いませんが、私も小食で「食欲増進目的」で父親に無理やり漢方薬を飲まされていた時期がありました。「臭い物飲まされて余計に食欲なくなるっちゅうねん!。」と思っていました。

「食べないこと」ではなく「姿勢と態度」を言っているのだと、分かる様な分からない様な理由で繰り返される戦い。

自分のことは棚に上げて。

棚の上はいっぱいです。

(平成18年12月17日)


初めて今治シティマラソン(5km)に参加しました。制限時間内に走ることと、一定のペースで走って絶対歩かないことを目標にしていました。目標は果たしましたが、結果は283人中266位、31分50秒でした。学生時代には考えられない日ごろの運動量にしては満足しているのですが、「出来る父ちゃん」を期待して応援していた息子達は不満気でした。勝負も大切だけど、それ以上に大切なこともあることを少しずつ学んでもらいたいものです。

(平成18年10月18日)


9月から「みぶ家」の次男坊は、来春からの幼稚園生活の練習に幼稚園に通っています。普段は、勉強も運動も喧嘩(けんか)も6歳の兄ちゃんに負けたくない3歳の次男坊も、新しい環境では年長の兄ちゃんを頼ってついて回っているようで、幼稚園の先生方には申し訳なく思っています。そこでさらに問題が一つ!。サッカー好きの兄ちゃんに混じって次男坊もサッカーに染まりつつあるのです。私は、少年野球もしていた「野球派」です。サッカーはちょっぴり専門外なのです。今年の夏の今治西高の様に甲子園出場を目指せとは言いません。私の子なので「ハンカチ王子」にもなれそうにありません。ただ、「とうちゃん」と楽しくキャッチボールぐらいはしてもらいたいものです。最終的には本人の興味しだいなのですが、「とうちゃん」のささやかな希望なのです・・・。

(平成18年9月19日)


6月2日に、麻疹・風疹の予防接種がまたまた変わりました。正直、現代若者風(?)に言うと「訳わかんなくな〜い。」という感じです。今回の「みぶ小児科だより」で出来るだけ判りやすく書こうと努めたのですが・・・・・・すみません。気楽にスタッフにご質問ください。意外に忘れそうなのは、今、幼稚園の年長さんはすでに第二期の予防接種期間であると言う事です。冬〜春のインフルエンザの季節にバタバタしないよう、早いうちに余裕を持って接種されることをおすすめします(小学校入学後は任意接種:有料ですョ。)。

(平成18年6月18日)


*トリノオリンピックのイナバウアーには感動しました。荒川静香さんは、オリンピックの前に、「点数としては評価されないけれど、イナバウアーをしてこそ私だし、私自身が美しいと思うことをしたいから。」と話していました。自分の主張とこだわりを持った彼女をすばらしいと思っていました。そして、最高の結果!。見習うところは多いようです。

*今治北高が春の選抜高校野球に出場することになりました。頑張ってください!。しかし、かつて強豪と言われた我が母校:今治西高・・・。ファイト!。

(平成18年3月17日)


平成15年10月号のこのコーナーに「外でばっかり遊ぶ真っ黒な児を見るとうれしくなる。」と書きました。私の小さい頃は、日本は世界一治安のいい国だと言われていましたし、「子供は風の子」「子供は外で遊びなさい」と指導されていました。私も、近所の兄ちゃん達と近所を走り回っていました。

学校帰りに、塾で、命の危険にさらされるなんて・・・。最近のニュースを見ていると、とてもそのようなことは言えなくなってきているようです。子供の数はどんどん減ってきています。経済的なことだけでなく、子供を、育児中の家族をサポートする社会を考えなければ、近い将来、「日本」自体が壊れてしまいそうです。息子達を見ていて、とりあえず直面する危険から守ってやること、そして、「この子達の将来に何がしてやれるのか?!。」考える毎日です。
(平成17年12月20日)


最近、「子供が薬を飲んでくれませんでした。」「先生に言われたけど、子供が嫌がるので○○はしませんでした。」と、子供に遠慮しているお母さんや、診察中にもう充分大きな子供に向かって、「嫌だね〜嫌だね〜あと少しだから頑張って。」と、はるかに年齢不相応な対応をしてしまっているお母さんが増えているように感じます。

今、我が子に何をしてあげることが最善なのでしょうか?。子供の成長を助け自立へと導く対応とはどういったものなのでしょうか?。「木の上に立って見る」:親という文字は、どうあるべきだと語っているのでしょうか?。

診療中に垣間見る親子関係を見ていて、二人の息子の親父としていろいろと考えさせられたりしています。
(平成17年9月15日)


4月1日にBCG予防接種の実施法改正、5月30日には日本脳炎予防接種の積極的勧奨の中止、現在は、麻疹と風疹の二種混合ワクチンを免疫力の低下のために2回しようという検討もなされているそうです。私は二種混合ワクチン自体は早期導入を望みますが、BCG予防接種同様、接種対象時期も細かく規定(一生に6ヶ月間以内限定?を2回)することも検討されています。接種機会が減らないか心配です。BCG・日本脳炎予防接種は突然に変更(中止)されました。二種混合ワクチン検討の存在をどれほどの人がご存知でしょうか?。本来主役のはずの子供と親が、蚊帳の外に居るように思えてなりません。今年・来年は、予防接種大混乱の年のようです。
(平成17年7月1日)


例年インフルエンザの流行は、2月下旬には下火になっていたように思います。今年のインフルエンザは、2月下旬から流行が始まり今も続いています。1月・2月に、夏に流行る手足口病、ヘルパンギーナや咽頭結膜熱を見かけました。昨年夏の異常なほどの猛暑。秋の台風の猛攻。大地震。暖冬と突然の冷え込み。地球温暖化のためなのか、地球全体がおかしく、私達の生活環境は着実に悪くなっているように思います。ついつい私の息子達の将来を心配してしまいます。

最近、私の趣味の一つに「防災用品収集」が加わりましたが、そんなことをしている場合ではないのかもしれませんね。
(平成17年4月1日)


平成16年6月の結核予防法の改正に伴う施行令で、公費接種の対象年齢が平成17年4月以降、4歳未満から生後6ヶ月未満に引き下げられました。突然「あんまり」な話です。経過措置は全くないそうです。ご存知のように、昨年12月と今年1月に集団接種の機会は作られましたが、風邪の多いこの季節に「○日だけのチャンス」に乳幼児の体調を合わせることがいかに困難なことか。今治市健康推進課と今治市小児科医会では、とりあえず「せめてもうワンチャンス」について話し合っているところです。
(平成17年1月1日)

診察の時私は、お兄ちゃん・お姉ちゃんには、出来るだけ「今日はどうしたの?。」と聞くようにしています。自分の身体の具合は理解しておいてほしいし、言葉で表現してほしいし、少しでも自己表現の練習になればと考えているからです。言葉遣いが少々乱暴でも、拙(つたな)くても、一生懸命伝えようとする児は、頼もしく思えます。先生の前では怖がって、緊張して、恥ずかしがって・・・。確かに私の「太っちょレスラー」の様な風貌を言われると、すみませんとしか言いようがありませんが、声を発っしてみることが大切です。最近、質問すると黙ってしまう児、お母さんに助けを求める児が増えているような気がして少し心配しています。
(平成16年10月1日)

当院の処置室ではメダカを飼っています。去年は1匹しか育たなかった赤ちゃんが、今年は8匹・9匹と増えています。まだ体長2o程度で、目玉と頭ばかりが目立ちます。ずいぶん前に大学の心理学講義で、「人は、頭と体のバランスが悪く・相対的に目が大きい動物をかわいいと思うように出来ている。」と聞いた覚えがあります。幼児アニメのキャラクターを思い浮かべて、なるほどと思うところがありますが、生き物にはかないません。吸入・吸引・浣腸・水いぼ取り・・・・・・。嫌なことの前・後に、かわいい彼らを「♪そ〜っとのぞいて」見てあげてください。
みぶ小児科のチビメダカ君たち!、元気に大きく育ってくれよっ。
(平成16年7月1日)

当院の入り口は、完全自動式と少し高い位置のタッチ式の二重自動ドアになっています。便利さと、冷暖房効率、子供が飛び出さないように安全性を考えてのつもりでした。開閉部は、挟み込み防止の工夫を行っていました。が、タッチ式のドアで、開くガラス戸と固定されているガラスの間に、子供が手を挟む事故が発生しました。固定されているガラスに手をついている児に気付かず、タッチスイッチを押したことが原因です。現在応急的に観葉植物で防護はしていますが、再発防止のため早急に対応策を検討しています。ご注意ください。
(平成16年5月20日)

ご存知ない方が多いとは思いますが、急遽、平成16年4月1日から診療報酬が改定され、乳幼児(6歳未満児)の場合、厚生労働省が定める時間帯(お知らせのコーナー参照)では、時間外加算料がかかることになりました。(3歳未満は関係ありません。)
具体的に、当院では、土曜の午後は14時〜16時を診療時間内としていますが、厚生労働省からの命令で、「時間外」としなければならなくなり、時間外加算料をいただかなければならなくなりました。
土曜の午後は、時間内でありながら「時間外料金」です。
あまりに急な話の上に厚生労働省から一般への通達も不十分であったため、当院では一ヶ月間の告示期間を置いた後、5月1日(土)より止むを得ずいただいております。
本当に、あまりにもおかしな話で、小児科医の間で問題になっています。
政治も、経済も、医療も・・・、おかしな時代です。
どうかご理解のほどよろしくお願いいたします。
(平成16年5月10日)

心待ちにしていた新病院が完成しました。元院長の経験と希望、私のアイデアをたくさん盛り込んだ病院です。特に、「木」と「光」にこだわったのは、元院長です。小児科診療所として、出来るだけ「角」を減らしました。待合室の床板には、転んだ際の衝撃を少しでも和らげるようクッション材を挟みました。アレルギーにも配慮し、天然素材にこだわりました。床への嘔吐に対しても検討を重ねました。病気でしんどい児と、疲れているお母さんたちが、少しでも落ち着いた気持ちになれればと思います。
(平成16年4月1日)

父(元院長)が亡くなりました。息子が言うのもおかしな話ですが、尊敬すべき偉大な小児科医の死です。まだ、多くのカルテの前の方のページは、父の文字が残っています。その文字は、時に、私にアドバイスをくれます。カルテの文字が全て私の文字に置き換わるまで、もうしばらく一緒に診療を続けていくのでしょう。
(平成16年4月1日)

愛媛新聞の2月26日朝刊の「こだま」に、「疑問覚える子どものしつけ方」という会社員からの投稿文がありました。悪いことをした子どもに、「おじさんに怒られるから止めなさい」と言っていた。これを聞いた子どもは多分、自分は悪いことをしていないのにうっとうしいおじさんのせいで邪魔されたと考えるだろう。というものでした。
診察室では、「言うこと聞かない子は、先生に頼んで注射してもらうよっ。」という言葉を良く耳にします。これは、誤ったしつけ言葉です。確かに注射は痛いものです。嫌なことです。しかし、現代社会では、多くの人が生きていく限り注射が必要な時は必ず来ます。そう言われて育った子どもは思うでしょう。「悪くないのに何で注射?」子どもの中に大きな矛盾が生まれます。親やおじいちゃん・おばあちゃんに対する不信感に成長し、「自分が中心」の世界を創ってしまうことになるかも知れません。
私はいつも、子育ては楽しんでください。もっと気楽にいきましょう。と言い続けています。お願いします。大変だけど楽しい子育てには、意外に「危険」な言葉もあることにはご注意ください。
(平成16年3月13日)

「こんなに小さな子供に肩こりなんてあるんですか?」。幼稚園児にだって立派にあります。ここ数年、特に多くなったような気がします。風邪様症状も無く、もともと「頭痛持ちさん」でもないのに頭痛を訴える。突然、時に激しく、特に後頭部を中心に、目の奥がズンズンするなどと言ったりすることもあります。多くがゲームのしすぎのようです。私自身も、ゲームはしない(正確には、絶対はまりそうなので買うことも怖くて出来ません)のですが、慢性の肩こり人間です。この苦しみは、出来れば小さな子供たちに味あわせたくありませんね。私も若年寄なのでしょうか。真っ黒に日焼けして、「うちの子は、ちっとも家にいないんですよ。」などという児をみると、すごくうれしい気持ちになってしまいます。
(平成15年10月8日)