一番楠 目通り9.4m 樹高29m/愛媛県 新居浜市 一宮神社/国指定天然記念物
●四国有数の大楠が群生する神域で、目通り3m以上のものが29本を数える。一番楠には、お楠狸が住み着いていて、とて
も利口で人の助けをしたということから祭神としてこの楠の根元に祀られている。●社叢は町中の喧噪を遮断して神域は淡
い緑の光を静かに湛えている。
●三皇神社の楠 ●大宮八幡神社のイブキ
●因みに四国には賢い狸がたくさんいます。近くの丹原町の名刹、西山興隆寺にもお楠狸がいて、寺男に化けては石段で
難儀する人の手を引いてあげたそうです。●また、一番楠のお楠狸と仲の良かったのが川之江市、三皇神社の、オサン
サンというメス狸で、阿波のお楠狸とあわせて3兄弟で、日露戦争に出て赤トンボで活躍したといわれています。
●松山のお堀から大井の明堂の山モモに住んでいた八股の狸という仲良しの狸が、オサンサンのいる三皇神社に引っ越し
てきました。それにあやかりたいと各地から信者が集まって来て、お供えの油揚げが近隣の店から全て無くなったとい
うことです。
●松山には恵原金平狸というイブキの大木に祀られた賢い狸もおり、巨木と狸にはなにか面白い関係があるようです。