松山藩主が施した秘術を探る

土井中照の「秘密シリーズ」
風水都市松山の秘密

土井中 照

144P B6判 \950(\905)


この本の特徴
加藤嘉明は、なぜ松山築城に26年も時間を費やしたのか?
蒲生忠知が暴君と言われるのはなぜか?
久松松平家が藩主になった秘密は?など代々の松山藩主と風水・陰陽道の関係や松山に施した寺院や神社による結界の数々をしつこく検証した、知的推理エンターテイメント。
「面白くてためになる」がモットーの土井中 照が松山と風水・陰陽道の秘密を解き明かします。

目次

第一章 鰯の頭も信心から
 怨霊に彩られた日本の歴史/松山城に施された秘術/「政」は「祀りごと」/武将たちの信仰/加藤嘉明と松山城

第二章 風水、陰陽道とは
 夢による松山遷都/陰陽五行について/陰陽五行による夢占い/松山城の場所決定の秘密/風水について/四神相応とは何だ/松山は四神相応の土地

第三章 加藤嘉明の結界1
 松山築城の秘法/陰陽道や風水は方位を司る/京都・江戸にみる秘術の法則/多すぎる嘉明の寺社勧請・移設・寄進/方位への結界

第四章 加藤嘉明の結界2
 寺町に北斗の結界/西方浄土の結界/軍神・八幡神社の結界/素盞嗚尊による結界/嘉明の執拗なまちづくり

第五章 加藤嘉明、転封の謎
 嘉明の会津移封の謎/築城名人・藤堂高虎が見た松山城/加藤家にも不吉な会津若松城

第六章 蒲生忠知の結界
 蒲生忠知、お目見え/寺社の移設と蒲生忠知の結界/蒲生家断絶という祟り/蒲生忠知は暴君だったのか?/いかにして蒲生忠知は暴君となったか?/嘉明は怨霊と考えられた

第七章 久松松平家の結界
 藩主選定の謎/プリンス・松平定行、入城/久松松平家時代の寺社創設・移設・寄進/久松松平家の四菩提寺を探る/天海の姿がみえる常新寺/久松松平家の寄進の特徴/久松松平家の方位結界/嘉明の結界崩し・北斗篇/嘉明の結界崩し・八幡篇/天神結界を探る/久松松平家結界の特徴/神になれなかった嘉明

第八章 久松松平家の秘術
文化面での魔除け/俳句文化は言霊信仰/死霊鎮魂の能文化/今も生き続ける松山鎮魂文化/繁栄と秘術のシンボル・松山城

メッセージ
 風水や陰陽道は、高度で進歩的な思想として中国から伝わり、当時の日本人は、現世利益を目的とする現実的なものとしています。日本人の気質に合致した風水や陰陽道は、奈良・平安時代の貴族や皇族の政権抗争を通じて、瞬く間に拡がりました。
 戦国時代には、戦乱に身を置く武将たちが、目にみえない力にすがり、生き延びることを願い、さまざまな呪術に手を染めました。これらの信仰は、江戸時代になると民衆に拡がり、暦や縁起、占いなど現在の私たちの生活にも大きく影響を与えています。これらの秘術を真剣に信じていた時代があったことを知って欲しかったのが、この本を書いた動機でした。
 風水や陰陽道は、松山のお城やまちづくりにも関係しています。
 加藤嘉明、蒲生忠知、久松松平家など松山藩主たちが行った執拗な寺社の移転や建築を方位に照らしあわせると、不思議な「かたち」が見えてきます。 そのかたちは、藩主が変わるたびに、変わっていくのです。
 その「かたち」を解きあかしたのがこの本。藩主たちの歴史を辿ることで、納得させられるものとなったと自負しています。

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