公園になった阿方貝塚

 今治市阿方にある阿方貝塚史跡公園は、分銅形土製品など全国的にも貴重な文化財が出土している阿方遺跡を後世に残そうと、平成7年(1995)に整備構想から約3年をかけて完成した公園です。

 地下には、発掘調査を終えた遺跡の一部が現状保存され、平成10年出土した分銅形土製品をモチーフとした御影石の巨大モニュメントが中央の弥生広場にそびえています。ひょうたん形のつぼなど巨大土器を配置するとともに、阿方式土器を拡大した模型を配し、沈線と呼ばれる細かい模様や内側に粘土で盛り上げた突帯など、土器の特徴が理解できるようにしています。

 加えて弥生広場では、発掘の様子や当時の生活の様子が、陶板によってわかるようにしています。見て、触って、遊びながら、当時の様子が偲ばれる公園となっています。

 阿方貝塚は、縄文時代晩期から弥生時代前期にかけての遺跡です。明治24年(1891)越智熊太郎氏に発見されています。大正9年(1920)と昭和16年(1941)の発掘調査により、国内最古級の木樋や阿方式土器、ひょうたん形土器など、全国的に珍しい土器や壷が発見されています。他にも、勾玉(まがたま)や釣り針、石斧、石包丁、ハマグリやアサリ。シカ、イノシシ、タヌキや鳥の骨も出土しています。

 また、花粉分析により樹木を特定して、弥生の森を復元し、当時生えていたケヤキ、クヌギ、ヤマザクラなどが植えられ、古代のムードを醸しだしています。ぜひ、一度訪れてくださいね。

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