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来島海峡には多くの文人たちが訪れたり、逗留したりしています。海の男たちが活躍した舞台であり、島々と渦や小舟が織りなす美しい風景に魂が魅了されるのかもしれません。吉井勇や野口雨情がその雄大な姿を詩に詠んでいます。 文人たちが逗留したのは円蔵寺山の中腹にある観潮楼。吉屋信子、大仏次郎、井上靖たち文壇の大御所が逗留しています。また、高浜虚子は波止浜に姪の今井つる女が住んでいたため、門人たちとともにひんぱんに訪れています。 春潮や和寇の子孫 汝と我 高浜虚子 戻り来て 瀬戸の夏海 絵の如し 高浜虚子 楼の脚 谷をふまえし 紅葉濃し 高浜虚子 渦汐に ふれては消ゆる 春の雪 今井つる女 来島の 瀬戸のうず潮 とどろとどろ 渦つくる 潮の勢ひ 簾ごし 塩崎素月 かくれ来る 渦潮に浮き春鴎 塩崎素月 |
