タコ釣り陶器ってなあに?

 来島海峡の近辺で美しい白磁や青磁の陶器がよく引き上げられました。文政10年(1827)来島の若い漁夫がタコを釣りあげたところ、一個の陶器を抱いて上がったことから、タコの吸引力を利用し、海中の陶器をつり上げる技法がはじまったといいます。他の人も競ってタコ釣りに励み、変わった陶器を多く釣り上げたそうです。これが「タコ釣りの陶器」として有名になりました。

 ただし、大正の終わりから昭和にかけて、潜水夫により大量に探し上げられたようで、今は陶器の影もなくなってしまったそうです。

 この陶器は誰のものかというと、秀吉の時代、命を受け、家臣の織田有楽斉が全国から茶器用の陶器を集めました。そうして集めた九州や朝鮮、明の珍品陶器を搭載した船が大阪に向かう途中、折からの時化で来島海峡で遭難してしまいました。この「タコ釣りの陶器」はその時のものだといいます。

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