「けんど船」って椀船と違うの?

 「けんど」とは葛などで編んだふるいの一種。空豆などの穀類の皮と身を分けるのに用います。拝志のけんどは有名で「けんどけんどというけんど 拝志のけんどはよいけんど」という囃子言葉が残っています。このけんど作りを奨励したのが拝志城の堀部主膳。拝志の人たちが生活に困っているのを知り、副業としてけんど作りを教えたといいます。

 拝志の浜は海運が行われており、今治藩になっても比較的自由な町方扱いになっていたため、近隣に自由に往来できました。そこで、名物になったけんどを舟便に乗せ、沿岸の村落に売り歩いたのです。これが「けんど舟」の由来です。

 この「けんど舟」を採り入れ、大規模にしたのが桜井の人々。天領だった桜井の人々が瀬戸内沿岸から九州や紀州にまで出掛け、椀船の商売をはじめました。これが世にいう伊予商人のはじまりです。

「今治おもしろ百科」TOPへ

ご意見・ご感想などメールの宛先はこちら