今治にあるお遍路さんのお寺は?

 四国霊場を訪れる八十八ヶ所巡り、弘法大師がひらいたお寺が今治には4ヶ寺あります。54番、55番、56番、59番の札所です。


 54番の阿方・延命寺は、嵯峨天皇の勅願によって行基が寺をひらき、弘法大師が再興したという伝承が残るところ。もとは近見山の山頂近くにあり、一時は境内の建物が百を越えるほどの隆盛を窮めたといいます。本尊の不動明王は行基の作と伝えられ、たびたびの戦災を被ったにも拘わらず、戦失を免れたため、火伏明王とも呼ばれます。

 55番の別宮・南光坊は、大三島の大山祇神社の別当寺として移された八坊のうち、現存しているただ一つのもの。来島水軍の総大将、来島通総が16世紀に再建した拝殿は、切妻造檜皮葺の純和風建造物で、県指定の文化財です。境内の楠は、樹高17メートル。樹齢300年以上の巨木で市の天然記念物になっています。


 56番の小泉・泰山寺は、蒼社川の堤防を築いた弘法大師が、その完成の記念に松を植え、その場所に寺を建てたという伝承が残るところ。お寺の名前は、地蔵経の「女人泰産」から取られました。境内の鐘楼は、今治城にあった太鼓楼の古木を用いて明治14年に再建されています。本尊の地蔵座像は、室町時代の作で、この地方屈指の巨像です。

 59番の国分・国分寺は、741年に聖武天皇が発令した国分寺の詔によって建てられたという古くからの寺院。近くに国の史跡に指定されている国分寺塔跡があります。また、律令期には七堂伽藍を備えており、国分寺文書三巻を含め数多くの文化財が宝物館に収納されています。

 また、お隣の越智郡玉川町には犬塚池の伝説で有名な57番栄福寺、58番仙遊寺という二つの札所があります。

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