飴屋の幽霊の話を知ってる?

 江戸時代、中頃の話。旭町の飴屋の惣兵衛さんの家へ白い着物を着た女の人が飴を買いに来ました。一文銭を差し出したので、飴を渡しました。それから六日間、同じ頃現れ、飴を買うのです。七日目、一文銭の代わりにしきびの葉を出してきたのです。不思議に思った惣兵衛さんは飴をあげ、後をつけることにしました。女は明積寺の方へ行き、境内にはいると姿が見えません。お墓の方で小さく赤ん坊の鳴き声がします。

 惣兵衛さんと和尚さんがお墓を掘り返すと、死んだ母親の近くで赤ん坊が飴をしゃぶっています。棺桶に入れてある六文銭は無くなっていました。和尚さんはこの赤ん坊を大事に育てました。

 この赤ん坊は、後の名僧・学信和尚となりました。学信和尚は、学問をはじめ、書道や絵画に優れ、江戸の増上寺で浄土宗の教学を究め、京都の法然院、広島宮島の光明院など、多くの有名なお寺の住職を務めています。学信和尚は六七歳で天寿を全うしています。

 ただし、この話は学信和尚の超人性を示すための伝説ということです。

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