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松山の名所で全国のうち百カ所の中に選ばれているものがあります。それを紹介していきましょう。
先ずは環境庁の日本の音風景100選に選ばれた道後温泉本館の3階に突き出た振鷺閣から太鼓の音が打ち響きく「刻太鼓」。一日に3回。朝の6時には乱れ太鼓、昼の12時には12回、夕方の6時には6回と時の数の太鼓が鳴らされます。この音を出すのは直径62cm・長さ80cmの大太鼓。皮は何度か張り替えられていますが、振鷺閣の歴史とともに刻を重ねています。初代の太鼓は山本伊三五郎さんが担当。独特の打ち方は伊三五郎打ちとして広く知られていたそうです。明治から大正にかけては一時間おきに時の数を打ったといいますが、現在は三回。女子職員が打手となりました。湯の街に響く太鼓の音をぜひお確かめ下さい。
次は全国名水百選に認定されている「杖の淵」四国霊場西林寺のすぐ近く、現在は親水広場や休憩所が設けられ、きれいに公園として整備されています。この「杖の淵」の名前は霊場の側ということもあり、弘法大師に由来します。巡錫の際、この地は日照りが続いていました。とある家で老婆に水を乞いますと、長くは待ちましたがなみなみと水をたたえた桶を大師に捧げました。遠くへ水を汲みにいっていたのです。大師はこの辺りに水が出るようにと杖を大地につき入れると、不思議にも泉となりました。そこで「杖の淵」と言うようになったそうです。この「杖の淵」には伊予節にも唄われた高井のていれぎも自生しています。ていれぎは学名オオバタネツケバナのこと。松山市指定の天然記念物に指定されています。この地方のていれぎは辛味が高く、刺身の妻に多く使われてきました。松山の周りに多く自生していたのですが、今はこの「杖の淵」以外には姿を見せることも少なくなってきました。
参考資料/道後物語 朝日新聞松山支局 愛媛文化双書
るるぶ松山道後 JTB
松山百点209 えひめリビング新聞社
伊予路の文化 松山市教育委員会
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