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ジェフ・ゴールドブラムというと、「ザ・フライ」の科学者役が思い浮かびます。すこし、エキセントリックで浮世離れした感じ。大きな鼻と切れ長の目、どちらかというと爬虫類系の顔で、「ジュラシック・パーク」出演と聞いたときには、着ぐるみをつけ、顔はそのままで登場するのではないかというギャグが流れたほどでした。 印象に残っているのは「グリニッジ・ビレッジの青春」で主人公の彼女を寝とるモテモテ男の役。長い手足とひょろっとしたスタイルが思い浮かびます。しかし、私のビデオ棚には、この映画が見当たりませんので、パス。 初期の頃の作品で「イッツ・フライデー」という映画に、ディスコ「ズー」のオーナー役で出ていましたのでご紹介します。この映画は、金曜の夜のディスコで開催されるダンス・パーティに集まる人たちのさまざまなエピソードを綴ったもの。企画書には、「アメリカン・グラフィティ」の青春群像と「サタディ・ナイト・フィーバー」を超えるダンスシーン、そして話題のブラック・ミュージックなんて書かれてたのではないでしょうか。とにもかくにも、カサブランカとモータウンが協力して、音楽を盛り上げています。製作がブラック・エクスプロテーション映画「ハーレム街の首領」などを監督したロプ・コーエンなので、協力はすんなりいったと想像されます。 ゴールドブラム以外の出演者は、遅れて登場のコモドアーズ、ディスコ・クイーン・ドナ・サマー。男運のない女性役で、デブラ・ウィンガーが登場していました。 ゴールドブラムは、女性をモノにできるかどうかという賭けをして、選んだのが堅物計理士の妻。ディスコに似つかわしくない人物だけに、あの手この手で口説き落とそうとします。しかし、最後に夫婦の愛を再確認してめでたしめでたし。結局、女性をモノにできなかったゴールドブラム氏のポルシェは、いろいろな車に当てられ、壊れてしまうというオチもあり、この映画ではさんざんでした。
ゴールドブラムの初主演作が「眠れぬ夜のために」という巻き込まれサスペンス。監督は、好調時のジョン・ランディス。ゲストでポール・マザースキーやロジェ・バディム、クローネンバーグなどの監督たちに加え、自身もイランのドジな秘密警察役で登場しています。 ストーリーは、不眠症に悩むエド(ゴールドブラム)が、夜の空港で追われていたダイアナ(ミシェル・ファイファー)に遭遇し、送って行く先でさまざまな事件に巻き込まれます。ダイアナは、イラン王家のエメラルドの運び屋だったため、イラン秘密警察に狙われていたのです。2人は、協力して、この危機から抜けだそうとするのですが・・・。 この映画でとても素晴らしいのは音楽。B・B・キングの「イントゥー・ザ・ナイト」にはじまり、「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」でクロージング。「ブルース・ブラザース」のジョン・ランディスらしい曲の使い方です。また、ゴールドブラムは、不眠症という設定のため、この出来事が悪夢かどうか、まさか夢オチじゃないだろうなと思わせるのですが、夢ではありませんでした。 不眠症というと、「マトリックス」や「ファイト・クラブ」のようにもとエリートという設定が多いのですが、この映画でもゴールドブラムは電気機器メーカーのサラリーマン。反社会的な出来事は、不眠症からはじまります。ゴールドブラムが主演となったのは、あの大きな目が不眠症のような印象を与えるためなのでしょうか。 |
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「イッツ・フライデー」 カラー・89分 |
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「眠れぬ夜のために」 監督/ジョン・ランディス 出演/ジェフ・ゴールドブラム |