全国焼鳥屋比較/全国

 結構、疲れるのよね、この作業。全国ではちょっと手抜き。ごめんなさい。読者も面白くないでしょ、数字の羅列では。
 で、有名な地鶏の産地と焼鳥や鳥料理が有名な地域を攻めていこうと思う。
 日本を代表する地鶏というと「比内地鶏」「名古屋コーチン」「薩摩若シャモ」「はかた地どり」などがある。

 「比内地鶏」で有名な秋田県比内町はというと、焼鳥屋さんなし。あれれ、拍子抜け。「比内地鶏」は天然記念物の「比内鶏」と「ロードアイランドレッド」を掛け合わせた一代雑種。旨味のあるジューシーな肉は全国的に有名なのに。残念、比内町では焼鳥は不人気のようだ。鶏はキリタンポのだしと中身に鶏の多くは使われるらしい。
 都市部への出荷に追われて、地元に残らないのかもしれない。焼鳥屋数は大館市が五軒(○・七三軒)。秋田市では五一軒(一・六六軒)。
 東北は牛肉中心の食文化。鶏は肩身の狭い思いをしているのかもしれない。

 「名古屋コーチン」の愛知県はどうだろう。 
 今治にある焼鳥屋「風来坊」の「風来揚」は名古屋風の味付け。スパイスの効いた手羽先揚は名古屋の焼鳥屋や居酒屋などでもポピュラーなものとなっている。焼鳥屋の看板もよく見かける。
 果たして。名古屋市の焼鳥屋数は一七二軒(○・八三軒)。街の大きさの割に結構少ない。近くの四日市市は五○軒(一・七六軒)。
 名古屋市は焼鳥のチェーン店が多い。「秋吉」「鳥銀」「大吉」など。
 名古屋コーチンをベトナムで作って多店展開している店の本店が四日市にある。なんと、愛知県の名古屋コーチン生産量の五分の一がこのチェーンの生産と言うからびっくりする。ベトナムで飼っても、「名古屋コーチン」とはこれいかに、と感じた次第。

 「薩摩若シャモ」の鹿児島県
 桜島の近辺でも「桜島どり」「赤鶏」などが飼われている。旅行案内書を見ると焼鳥よりも鶏の丸焼が名物のよう。鹿児島市一一一軒(二・○六軒)。国分市一四軒(二・八四軒)。川内市八軒(一・一軒)。
 焼鳥は焼酎の肴に合うと思うのだけど、少ないんだよね、鹿児島県の焼鳥屋。

 「はかた地どり」の福岡県
 福岡市は屋台も多いし、強敵になりそう。屋台で食べた経験からいうと、焼鳥とはいえ「さがり」や「たん」などの牛の串焼が多い。他にもしろ(豚の腸)や軟骨など無国籍ゾーンの感じ。
 早速、タウンページを見る。これは多いぞ。福岡地区東部・西部と分かれ、この二冊で七ページにわたり焼鳥屋が掲載されている。
 しかし、ちょっと待てよ。チェックしてみると東部と西部で重複している焼鳥屋が多い。気を取り直して勘定すると五七一軒(四・六三軒)。しかもタウンページを見直すと、串焼はいいとしても、居酒屋、ラーメン屋まで載っている。例えば「居酒屋はかたもん」「居酒屋伴伴」「居酒屋神鳥」、「王ちゃんラーメン」と焼鳥店の項に載ってるのだから。
 焼鳥のメニューがあれば何でもタウンページに載せているという感じ。これには異議を唱えたい。ちょっと反則だよな、これ。
今治焼鳥はまだ負けていない。

鳥肉有名地域焼鳥屋比較

 鶏の消費数では鹿児島県が一九二四万羽、宮崎県一七六五万羽、岩手県一五七九万羽とこの三県が他の地域より群を抜いている。(平成七/「民力」より)

 一位は鹿児島県。これは「薩摩若シャモ」ですでに勝負済み。

 二位は宮崎県
 「日向どり」「霧島どり」「みやざき地鶏」など地鶏の飼育も盛んな地域。焼鳥も盛んだろうか。
 焼鳥屋数は宮崎市一二三軒(四・一二軒)。日向市九軒(一・五一軒)。延岡市一七軒(一・三二軒)。
 宮崎県では鶏を使った珍しい料理が豊富。例えばチキンにマヨネーズソースがかかった「チキン南蛮」「鶏の首皮の酢の物」「鶏の丸焼き」などがある。

 三位は岩手県
 「南部どり」「奥州赤鶏」という地鶏の産地。盛岡市四八軒(一・○一軒)。花巻市七軒(○・九七軒)。釜石市一軒(○・二軒)。
 岩手県の地鶏はとても種類が多い。だが、鶏を使う料理は少ないようだ。旅行案内書の隅々を探したけど、見あたらないのである、残念。
 鳥肉の産地といっても焼鳥屋は多くない。全国に流通されるから、地元では焼鳥が省みられないのだろうか。

 鳥肉の消費量日本一の地域。大分県中津市
 福沢諭吉出身の十万石の城下町。福岡県に隣接し、昔ながらの土塀が残る街である。ハモ料理も有名。「ハモづくし」を食べさせてくれる店がある。
 中津市に限らず大分県は鳥肉料理、特に「とり天」「唐揚げ」が名物。せんざんきと同じようにニンニクや九州風に唐辛子で下味を付けた鶏を片栗粉で揚げる。「とり天」は酢醤油や大根下ろし、辛子醤油などをつけて味わう。タレはその店の個性に合わせ、独自の仕様となっている。
 焼鳥屋数は中津市が一四軒(二・○九軒)。大分市で一○五軒(二・四八軒)。別府市三三軒(二・六軒)。竹田市四軒(二・一二軒)。
 鶏料理のバリエーション、特に揚げ物は多彩なのだが、焼鳥は余り人気がないらしい。
産地・消費地とも今治は勝ち抜いた。

 焼鳥タウンとして最近マスコミを賑わせている場所が埼玉県東松山市である。
 東京・池袋から東武東上線で約一時間。四二軒の焼鳥屋で「東松山焼鳥組合」が結成されている。観光協会と商工会が「東松山やきとりマップ」も出しているのだ。
 控えめな表情の焼鳥屋が多いらしい。ひっそり目立たないところに点在している、というのだ。相手にとって不足なし、早速、調査。
 タウンページを見ると焼鳥屋がなんと六八軒もある。人口が九万人ほどだから一万人当たりの焼鳥屋数は七・五三軒。
ありゃ、今治市は負けました


 しかし、待てよ。「東松山やきとりマップ」によると「東松山市の焼鳥は豚のカシラ肉を使用している。
(中略)「鳥」とは異なる、得も言われぬ風味を醸し出す」とある。なるほど、それで「やきとり」とひらがなで書いているのか。
 関東地方では豚の内臓を使った「やきとり」は多い。特にここ、東松山は独特のタレに人気がある。味噌と辛子を合わせたコチュジャンをベースにしているのだ。
 昭和三六年頃から韓国出身の方がこのスタイルの焼鳥屋を開店したのが始まりらしい。この味を求め、全国から観光客も訪れ、新しい郷土料理として定着した、という。
 ただ、鶏にこだわってきた当方としては文句あるんだよね。東松山市の焼鳥。豚を使ったやきとり、なんて論外だと思う。これでは焼トンではないか。焼鳥と焼トンは絶対に違う。これは絶対にこだわりたい。

 と、いうことで
今治市は焼鳥日本一。
 いざとなれば、鉄板焼鳥というジャンルで勝負すれば間違いなく今治市は日本一なのである。

はじめに・・・・
焼鳥日本一宣言 今治ってどんな街
焼鳥屋比較/四国
焼鳥の歴史 焼鳥の歴史/全国
焼鳥の歴史/今治
今治独自の焼鳥 鉄板焼鳥の謎
せんざんきって何だ?
焼鳥アンケート 今治の焼鳥スタイル
よく行く焼鳥店
焼鳥人気メニュー
いまばりの焼鳥屋 今治焼鳥屋リスト
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「やきとり天国」マスコミ取材

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