名前だけの酒では満足できない。ネーミングが一人歩きして味がともなわない酒造りは嫌だ、と私たちは考えました。
 山丹正宗「やきとりの酒」は水と米、味にこだわりました。
 西日本最高峰の霊山、石鎚山系に連なる四国山脈からの豊穣の水をたたえた打ち抜きの井戸からの水。
本醸造酒は「コガネマサリ」、純米酒は地元米「松山三井」。
 この厳選された水と米を基に酒造りを行うのが、古より酒造りの技を伝える今治市沖の伊予大島の越智杜氏。
 限り無き酒への愛情と継承された伝統の技が山丹正宗「やきとりの酒」を誕生させました。

 西日本最高峰の霊山、石鎚山系に連なる四国山脈からの豊穣の水。もともと、今治市の中央を流れる蒼社川は豊かな水流を誇り、暴れ川として名を馳せていました。山丹正宗の敷地にはこの川の伏流水、今治の名水が湧き出る井戸があるのです。この水は昭和天皇が今治を訪れた際、お茶の水に選ばれているほど。この水をふんだんに使い、山丹正宗の日本酒は造られるのです。
 仕込み水は山に降った雨が大地を流れる長い時間に自然の濾過が進み、旨味分を残した3.5の中硬水。愛媛の酒特有の柔らかい酒を造ります。
 水の良さに加え、米にもこだわりたい、と山丹正宗は考えています。本醸造酒は「コガネマサリ」、純米酒は地元米「松山三井」を使い、磨きにかけます。米の表面やはい芽の蛋白質や脂肪、灰分をそぎ落とし、粒ぞろいの米に整えます。より良い品質のお酒を造るためには水分を均等にすることが必要。「枯らし」という20日程米を寝かす時を過ごし、水分が整うのを待った後、米は洗われ、適量の水分を吸わせます。これが浸漬(しんせき)。この作業の正確さこそが美味しい酒を造る秘訣です。
 この厳選された水と米を基に酒造りを行うのが、古より酒造りの技を伝える今治市沖の伊予大島の越智杜氏。温暖な愛媛県でも寒さを感じる冬の季節。杜氏と蔵人が集まってきます。伊予大島のミカン農家の人々。越智杜氏の酒造りを伝える人々です。旨い酒を造るため、各々の役割を果たし、酒造りに命を賭けます。
 複雑な酒造りの行程を限られた時間の中で朝早くから寝る時間を惜しみながら、てきぱきとすすめられます。杜氏と蔵人の喜びは「美味しい酒ができること」。山丹正宗の日本酒は伝統と経験と新しい挑戦の中、醸されるのです。
 「焼鳥」にあう日本酒は何か。このことが長い時間、討議され、研究され、ひとつの形になりました。山丹正宗「やきとりの酒」です。
 この酒が本醸造酒と純米酒となったのは理由があります。
 ぬる燗で多く呑まれる本醸造酒は爽やかな呑み口とすっきりしたキレを持ちます。大切なのは、焼鳥の濃いタレに負けない旨味を持つこと。適度な酸味が咽越しを爽快にさせ、焼鳥の旨味と合致し、箸とコップをすすめます。
 愛媛の良質酒造米「松山三井」を使った力強い旨味とどっしりとした味わいの純米酒は冷やでも燗でもどちらもいけるタイプ。「特選街」でのきき酒で一位をはじめ、上位を独占してきた山丹正宗、自信の一献です。
 山丹正宗「やきとりの酒」が8月から秋にかけて発売されるのも理由があります。出来たばかりの酒は荒々しく、焼鳥の味に負けてしまいます。時を越えて熟成した酒の持つ「旨味」こそが焼鳥の味を凌駕する。そう考えて、発売時期が決定しました。まずは8月10日発売の本醸造酒。9月にはどっしりした純米酒が登場します。ご期待ください。
 山丹正宗のラベルデザインは1998年、日本を代表する松井桂三氏によりアウトラインが作られました。読みにくい「∧丹」という文字を「山丹」と替え、伝統的で格調高いデザインに生まれ変わりました。尚、松井氏はこのデザインにより「日本パッケージ大賞」を受賞しています。
 山丹正宗「やきとりの酒」は今治市在住の土井中照氏のデザイン。「やきとり天国」や「今治の謎」などの著作で知られる土井中氏ですが、デザイナーとしても数々の賞を得ています。力強いデザインが得意で、注目度の高い、目立つラベルとなっています。