今、なぜ ミゼット II  ?

 「日本の、軽自動車は、世界に誇る規格である。」と、本に書いていました。
はたして、本当でしょうか ?
660ccと言う小排気量から、ターボなら64PSを絞りだすエンジン。(1リッター ー 100PSに近い高性能)
空間を最大限有効活用できるシンプルかつ合理的なボディ。(でも、最近は、普通車より豪華?)
なんてたって、低価格。(でも、普通車でも、エアコン/パワーウィンドウ付いて、新車で77,8万円があるのに、軽四で、150万円なんて車も多い !!
まあ、日本国内で乗っている限りは、税金も、保険も安いし、遠からず当たっているかも ・・・


ミゼットIIの、ユニークさはそのサイズにあると思います。
軽四輪の規格は時代と共に、大きく変わってきました。
排気量は、360ccから、550cc、そして660ccへと拡大を続けています。
長さは、3mから、3.2m、3.3m、現在は、3.4m以下です。
車幅はと言いますと、1.3mから、1.4m、現在は、1,48m以下になっています。
高さ制限は、2mと変化ないです。


私が、乗っている平成11年のミゼットは、車幅1,29m・長さ2.79m・高さ1.65m

・・・という事は、軽四規格が出来た当初のボディー(スバル360等)に、今の660ccのエンジンを載せた様な車です。
車両重量 590Kg
軽いです。ターボが無くても、エアコンを付けても良く走ります。
狭い路地にも、入っていけます。
スタイルのユニークさだけではなく、特殊な実用性が 魅力でしょう。
日本の都市計画の進歩でこの、小ささが、評価される場所は減ってきていますが、必要な地域もあります。
もし、ミゼットIIが売れ続けていたら、ミゼットIIの4WDが、登場して山間部の足になっていたかも知れません。
ハイゼット4WDの、部品の流用で、出来たと思います。
 軽の規格が変わり、安い軽四の維持費で、普通車並の快適さと、空間を各メーカー競っています。
車を、大きくするのは簡単だが、小さく軽く作るのは、難しいとも言われています。
本当に、小さい車が必要な方に、小さい車を作ったのはミゼットIIで挑戦したダイハツだけと、伝説が出来つつあります。


ミゼットIIを、評価したいのは、軽四規格が大きくなるにつれて、各社、規格目いっぱいに大きくして
普通車に媚びた人たちに提供してきた多くのメーカーに対して、独自のミゼットを作ったダイハツです。
私の知っている限り、軽四の規格より小さく作ったのは、ミゼットIIだけです。
スズキの、ツインでも、長さは2,75mと短くしたが、車幅は1,475mと今の規格で都市部を意識した短さだけです。
まあ、これはこれで、評価したいと思いますが ・・・
ミゼットIIが、生産中止されたということは、小さい需要が少なかった(売れなかった)・・・と言う結論になりますが ・・・