家地川ダム・・(佐賀えん堤)

 四万十川には、ダムがなく 日本最後の清流 !!  と言われています。
しかし、現実には、「津賀ダム」と、四万十川・本流にある「家地川ダム」の2つのダムが存在します。
法的には、高さが15m以上をダムと言うらしいのですが、家地川ダムは8mであり
堰(せき)になるらしいです。
 私個人的には、川の水量を人為的にコントロールする建造物は、ダムだと思っています。
ダム自体は日本各地にあり、私の町にもありますので決して珍しいものではないのですが
ここ数年物議を起こしたダムを,見たいと思い カヌーツーリングの帰りに寄り道してみました。

 家地川ダム(上流側)

国道から、少し入ったところにあるので、判り難いかも知れない。
静かなたたずまいの中にあった。

 (下流側)

 友人は、沈下橋に堰板を張ったようなダム。・・・と、言っていました。  なるほど・・・ 納得 !!
このダムの問題は、1937年に発電用として作られたのですが、その水が四万十川に戻るのではなく
別の水系の川に流されている事でしょう。しかし、数十年の時は、人間の1世代は、現況で生活してきた事は、事実です。
別水系の、佐賀町の人にとっても現事実の中で生まれ育った人たちは、今更水を止められて、水田を止め、
今の生活を変えて新しい生活を考えられないでしょう。
 折衷案として、ダムの下流(四万十川)に年間を通して放流量を増やし、環境に配慮する事に決まった様です。

ダム周辺の下草刈に、来ていた業者の一人が、人懐っこく話し掛けてきてくれました。
「ダムは、ここともう一つあります。  ・・・ 」
その言葉からは、もうこれは既成事実で、今更撤去して昔に戻すことは難しいだろうと取れました。


このダムは、四国電力が管理運営していて、周辺整備も行き届いており
ダム周辺の、桜並木も立派で、地域住民にも憩いの場として提供されているようです。
桜が満開の頃に、訪れてみたい気になりました。