やりきれない話
(平成9年10月05日)
自分自身に腹が立つ。

それは、たまたま選出された委員になったことから始まる。
なったからにはみんなのためと考え行動をしたものの、いつのまにか偏見と悪意で周りから見られるようになり、最近では何かと悪い噂を聞くようになっていた。その噂の中で、とてもショックを受けた話がある。
あくまで噂なので、まともに受け取ってはいけないと思っても心臓は高鳴り行き場のない怒りが込み上げた。
まとめると「もし委員の子供が...に就職しようとしても落としてやる」という内容です。
ちょうど子供が来年就職なのです。あくまで噂だからと妻にも言ってみたものの、火のないところに煙りはでないもの、少なからず噂のような話が出ていたのでしょう。
ショックでした。好きでなったわけでもないのに、みんなの中からたまたま選出されただけなのに...
悔しくて、悔しくて...
胸がハタハタして息苦しくなりました。
早く委員を辞めたいと思いました。
だから私は辞める事ができるのであればとワラにもすがる思いで、辞めれる努力をしたのです。
結局、私は噂に立ち向かおうとせず、噂に負けたのです。今、そんな自分自身に腹が立ち、やりきれない思いで一杯です。

噂が本当ならとても悲しい事です。しかし、今はそんな事より私自身の非力に腹が立ち、情けないのです。
今までこういった教育を幾度となく受けてきました。
それなりに自信もありました。しかし、家族にまで肩身の狭い思いをさせると思った瞬間、私は無知な人間になってしまったのです。

私は恥ずかしい人間になってしまいました。
奇麗事を言っても生活できないのが現実。表と裏がある社会、本音を言うと馬鹿を見る、今回は身をもって教えて頂きました。(丁寧な書き方はいらだちへの皮肉)
だけど、このままでは何も解決しないのです。私自身が立ち向かえる勇気を持たなければ、いつまでたっても同じ事の繰り返しになってしまうのです。
噂に負けた者が、こんな事を言っても言葉に重みがないのですが...

1997/10/05
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