どうでもいいこと、だけど・・・
<理不尽と不条理 其の十>
大人の世界

大人の社会にも「いじめ」は当然のようにある。
でも、誰も何も言わない。
皆当然のように、当たり前のことなので気にも止めない。
子供のいじめは問題になるけど、大人のいじめは当然のこととして問題にもならない。

でも、子供の世界は、大人の世界の縮図。
そして子供達は大人になってゆく。

他人に文句をコソコソとしか言えない大人達。
他人の行動や言動をコソコソと批難しているけど、言っている本人も同じことで他人からコソコソ批難されていることに気づいていない。いや、気づこうとしない大人達。
自分が中心に世界があると思い、困った時の責任は他人に押しつけることしか考えない大人達。

実力を評価する、と言っても実は学歴で評価をしているように、表と裏とがあるのが大人の世界。
どんなに悪事を重ねていても、感情を込めた「知らない」の一言で許されるのが、大人の世界。

人には得意な事と不得意な事がある。
しかし、会社が求めているのは金太郎飴のように、誰もが均一な能力を持ち、文句を言わない人間ではないだろうか?
会社と呼ばれる組織は、得意とか、不得意とかは必要なく、何でも平均的にこなせる人を求め、人を育てるところなのかもしれない。
いつも聞くのが「会社は、チームワークなのだから、文句を言わないで何でもこなさなければならない」との言葉。
という事は、会社で働く人たちは、研究もできて、企画もできて、開発もできて、製造もできて、セールスもできて、サポートもこなせて、経理から人事、総務、会社経営もできる人達の集まりなのだろう。
でも良く考えると、プレゼンテーションが不得意な人間に、プレゼンテーションを上手くなる事を求めるけど、プレゼンテーションの上手い人間に特殊な開発能力の向上は求めない。
何かおかしい。都合よく説得されているような?

新しい事を考えても、経営者に伝わらなければ意味がないことはよくわかる。しかし、経営者が理解できるように噛み砕いて、誰でもわかるようにするためには更に多くの時間を費やさなければならない。しかも、経営方針に背かないように、経営者の気に入るように資料を作成し説明しなければならない。
何に力を入れるのか・・・
経営者を説得、納得させる話術、資料作りは必要であろう。しかし、会社で取り扱っている技術や世間一般で知れ渡っている事を、何処の会社の誰でもわかるように別資料としておかなければならないのは無駄ではないのか。片方で「無駄を無くす」と言い、自分のための無駄は必要としているのだろう。
結局、経営者だから、偉いのだらか、何をしても良い。何を要求してもよい。細かい事は知らなくてもよい。という風潮になっている。しかし、社員はオールマイティにならなければならない。と言う。

経営者、管理者が若返る。でも金太郎飴なので根本は何も変わらない。

新しい事業に賛成して、赤字になろうと、赤字であっても、責任は全て部下にあり、儲けがでれば自分の手柄とするような・・・。
社員が余っていたとしても、社員は馬鹿だから使い物にならない。と、人材派遣会社へ派遣依頼をする。そして、収益計算の中には人件費物件費を含めなくても良いとして、これだけ収益があったと管理者は誇らしげに。それに満足する経営者。
赤字である事が公になれば、社員が売らないから、と他人への責任転嫁がとても上手。
自分さえボロボロにならないようにして、次の所へ高優遇で行けるのなら、社員がボロボロになろうと良心の痛みさえ感じない。ちみ達はどうせ馬鹿なのだから。と。

自分の将来は真剣に考えるのに、社会や会社の将来は考えない大人達。
社会や会社が崩壊すれば、自分の将来さえないことに考えが及んでいない大人達。
人と競い、人を蹴落とし、相手がどうなろうと知った事ではない。
他人を上手く利用するためには、歯の浮くようなお世辞もいとわない。そして、会社や社会のすべてが自己中心に世界が回っていると信じて疑わない、大人達。

馬鹿正直では生きてゆけない、暮らしてゆけないのが大人の世界
「羞恥心」なんて存在しないのが、大人の世界。

しかし、よーく考えると、このことが雇用を生み、多くの人が暮らしてゆけるのかもしれない。

私は、馬鹿者なので、どうでもいい事だけど・・・・

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