どうでもいいこと、だけど・・・
<不思議な生き物 其の一>
車と人間

 今の世は、便利な道具が一杯ある。
 自動車はオートマチックが殆どになり、雨が降ればワイパーは自動で動くし、暗くなればライトは自動で点灯するし、運転をする人間はハンドルとアクセル、ブレーキ操作ができれば誰でも運転できる車さえある。
更に、走行中に前車との車間距離を自動で一定に保ったりブレーキ操作をしてくれる便利な自動車まである。
だから

  • 便利になって、クラッチとギア操作がなくなり、進路変更時の方向指示器操作にも余裕ができたはず。
  • 便利になって、ゆとりが生まれたのなら、歩行者が横断歩道を渡っていたら止まるはず。
  • 便利になって、余裕が生まれたのなら、赤信号では止まるはず。
  • 便利になって、余裕とゆとりが生まれたら交通事故は激減するはず。
 しかし、方向指示器はつけない、横断歩道を渡っている歩行者を睨みつけ、警笛で歩くのを止めさせて自分が先に通過、赤信号は警察官がいなければいつでも通過、踏み切りは止まらない。
狭い道では、例えすぐ後ろに余裕があっても絶対に下がらない。
どんなにユックリと走っていても、そして長い長い行列が出来ようと、決して道を譲らない。
運転中は携帯電話で他人とのコミュニケーションを怠らない。

これが現実。

 人間は、オートマチックとかが無かった頃、今よりは思いやりのある運転をしていた。
交差点では、ギア操作と方向指示器の操作、アクセル、クラッチと忙しく手足、目を動かしていた時の方が、「規則」が守られていたのはなぜだろうか。
人間は、便利な道具を使い始めると考える事を止め、知能が低下するのだろうか。
いや、確実に知能が低下している。
そして確実に能力が向上しているのは、自分中心に物事を考える能力。
どんな事も他人の責任にし、自分は何もせず正しいと言い張る人間。
だから責任は誰にも存在しない。
だから何もかわらない。
これが、人間と言う生き物の社会・・・

どうでもいい事だけど・・・・

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