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『CLによる眼障害』
※重篤な眼疾患はソフトレンズ・使い捨てソフトレンズ装用者に多い!
※正しい使用方法で、自分の目の状態や生活に合ったレンズを利用し、高度管理医療機器(心臓に入れるペースメーカーと同じくらい危険性のある医療機器)であることを認識し、定期的に眼科医の診察を受けましょう。
ハードレンズ装用者の主な不調の訴えは、ごろごろするやよくくもる、黒目の横の充血が気になるといったものです。多くの場合はレンズの汚れであったりカーブの問題であったりし、レンズの洗浄や変更により解決します。また黒目の横の白目に、痛みも何も感じない、ぷくっとした黄白色のふくらみがよくみられますが、これは瞼裂斑(けんれつはん)といい、なんら病的なものではありません。しかし乾燥などで刺激されると充血し、黒目の横が赤くなるというわけなのです。痛みなどを伴わなければ、あまり心配のないものです。それとは別に目が痛い場合などは、角膜の上皮細胞が剥がれ落ちる、点状表層角膜症を生じていることが多いのですが、ハードレンズ使用者には痛みが伴う(自覚症状がある)ため、重症になることはまずありません。適切な形状のレンズに変更し、人工涙液の点眼薬、角膜上皮の治療用の点眼薬を使用することにより、ほとんどの場合早期に改善されます。
ところが、ソフトレンズ装用者の場合は、角膜の感染症や、角膜びらん、潰瘍など重症例が多いようです。これはソフトレンズは角膜を完全に覆っているので、多少角膜にキズがついていても、ソフトレンズを装用すると、ちょうど傷口にカットバンをはるように痛みが軽減し、「平気でレンズが使える」からです。しかしそうしている間に、感染症などが生じ重症化して、初めて自覚症状となって現れます。特に最近氾濫している使い捨て系のレンズでは、決められた使用方法を守らずに、夜間も装用したまま寝たり、期間を超えて何日も同じレンズを使用したりして、重症な眼疾患を生じることが多いようです。
下記の(社)日本眼科医会が集計した平成13年度の「コンタクトレンズによる眼障害アンケートの集計結果報告」よりCL種類別眼障害数を見ていただければわかる通り、全障害数の実に78.4%はソフトレンズ(カラーコンタクトを含む)装用者なのです。しかも近年、安全と称された使い捨て系(FRCL+DSCL)のレンズによる障害が61.2%と、過半数をはるかに上まわっています。この事実は、もちろん使用者のレンズの扱いにも問題はあるでしょうが、処方及び販売サイドとしても使い捨て系レンズに対する認識を改めなくてはならないことを警鐘しているのではないでしょうか。

ソフトレンズや使い捨て系のレンズは目に悪いのでしょうか?それは使う人のライフスタイルや使用目的によります。例えば激しいスポーツや素早い動体視力を要する場合などは、ずれたりはずれたりしやすいハードレンズより、ソフトレンズの方が向いているでしょうし、海外旅行時や時間を限っての使用などでは使い捨て系のレンズの方が便利でしょう。正しい使用や装用時間を守れば、特に眼障害もなく利用できている方もたくさんおられます。問題なのは利用者と処方及び販売サイドとの、不充分なカウンセリングや知識不足のために生じるソフトレンズの重症な障害です。明らかにハードレンズ装用者より多く発生しています。
この写真は私の友人でもある岡山県の『医療法人相馬眼科』の相馬先生よりいただいたものです。相馬先生もソフトレンズ装用者における眼障害の危険性を強く指摘されておられます。
【写真1】←←←
ソフトレンズ6年装用者の角膜にみられた、角膜新生血管の侵入
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【写真2】→→→
ソフトレンズ8年装用者にみられた、新生血管と、角膜浸潤
●相馬先生のコメント
ソフトレンズ装用者の全員が右の写真のようになるわけでは決してないのですが、重症例はことごとく、ソフトレンズ装用者です。もともと正常な角膜は、透明で、血管組織はないため、大気中から、涙を介し酸素を取り込みますが、ソフトレンズでは、目とレンズの間の涙液交換がされにくく、慢性的な酸欠状態になると、角膜への血管侵入や角膜浸潤が生じやすくなります。こういった状態が長く続くと、角膜はキズつきやすくなります。また一旦、キズがつくと、角膜の修復が遅れることがあります。更に、レンズが汚れていたり、レンズのケアが不充分ですと、感染症を引き起こす可能性が高くなります。
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【写真3】←←←
ハードレンズ約20年装用者の角膜所見
●相馬先生のコメント
血管の侵入などなく、きれいな状態です。ハードレンズでは目とレンズの間の涙液交換が十分にできます。また、最近のハードレンズには酸素透過性の高いものが多く、そういったレンズでは、角膜に十分に酸素を取り入れることができ、長時間・長期間のコンタクトレンズ装用には向いていると考えられます。
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当店には昭和42年より約30,000名の方々のデータがあります。そのうちリピーター約20,000名の中で、20年以上ソフトレンズを装用されている方は、数十人もいません。もちろん普段はハードレンズでスポーツ時など必要時にソフトレンズを使用しているという方は、たくさんおられます。常用としてのソフトレンズの方の数は極めて少ないということです。この事実はなんらかの形で眼障害などを併発し、ハードレンズに移行したものと考えていただいてよいのではないでしょうか。実際、使い捨て系のソフトレンズが氾濫している今日、ほぼ毎日のように障害をおこしかけている目をみます。私自身はOMAの資格しか所持しておりませんが、コンタクトレンズ装用者の方々の数十年先の目の健康を思うと、昨今のコンタクトレンズにおける医療事情には疑問を持たざるをえません。また利用者の皆様も、「自分の目は自分で守る」ということを認識していただき、しっかりと自分の目の特徴を理解していただきたいものです。決して安易な気持ちでコンタクトレンズを使用せず、医療装具であるということを重く受け止め、信頼のおける眼科・眼科医の指示を仰いでいただきたいと考えます。
最後になりましたが我々コンタクトレンズ販売者は、眼科医療の一端に携わる者として、尚一層の技術向上、そして勤勉に励んでまいる所存です。コンタクトレンズ利用者の皆様の、安全で快適なコンタクトライフのために・・・。
−重要なお知らせ−
2005/4/1〜薬事法・医師法の改正により、すべてのコンタクトレンズは、高度管理医療機器となり、購入には眼科医師による処方箋が必要です。(販売には販売業許可証が必要です。)
<真泉会 第一病院眼科診療時間>
◆月曜・火曜・金曜 … 9:00〜17:00 (受付 16:30迄) 「愛大」
◆木曜 … 9:00〜16:30 (受付 16:00迄) 「愛大」
◆第2・4土曜 … 9:00〜13:00 (受付 12:30迄) 「日赤」
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*注意
コンタクトレンズは眼に直接のせて使用するものです。コンタクトレンズやケア用品の取扱方法を誤ると、角膜潰瘍などの重い障害につながることがあります。また、治療せずそれを放置すると失明してしまうこともあります。コンタクトレンズを安全に装用するために、必ず説明書をよく読み、眼科医の指示に従い正しい取扱方法を守って下さい。
1.装用時間を正しく守ること
2.取扱方法を守り正しく使用すること
3.定期検査は必ず受けること
4.少しでも異常を感じたら直ちに眼科医の検査を受けること
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医療法人 相馬眼科
色眼鏡の友人で現在岡山市で開業されている相馬先生のホームページです。コンタクトレンズ関連の診療のみならず、眼科全般にわたって診療できるよう、人材はもとより、新たに手術施設を増設し、最新機器を揃えて、充実した医療体制を整えた眼科です。
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各コンタクトレンズメーカーへのリンク:
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