スジュード サハウィ(過失カバーのスジュード)
礼拝の中でラカア数が決められた回数より多かったり少なかったり、またはラカアの回数がわからなくなってしまった時、最後のサラームの前、またはサラーム後に2回スジュードをすることにより過失を謝罪する方法がある。それをスジュード サハウィという。
 ただし、礼拝のロコン(必要条件)にかかわることを怠ったり、まちがったりすると、礼拝自体が無効になる。ロコンとは、1、ニーヤ(意思表明)、2、立つこと、3、礼拝スタートのタクビール(=Allah Akbar)、4、ファーティハ章を読む、5、ロコーウ(最敬礼)、6、

 イシャーの礼拝を例にとって説明しよう。ご存知のようにイシャーは4ラカアの礼拝である。
例1:5ラカア目に立ち上がり、ファーティハ章を読んでいて5ラカア目であることに気付いたとしよう。その場合最後まで読み、5ラカア目を終え、通常の礼拝どおりタシャッフドを行い、サラームの前または後に2回スジュードをする。
例2:3ラカア目を終え、タシャッフドを述べていた時に、4ラカア目を忘れていたことに気付けば、そのままタシャッフドを終え、サラームの前または後に2回スジュードをする。
法・・・スンナ
 スジュード・サフウィはスンナであり、行ったほうがよいが、間違いに気付いて、スジュード・サフウィをうっかり忘れても、故意にしなくても、礼拝自体が無効になることはない。

参考文献:
1、75 Solat2 Sunat serta Doa & Wirid (マレー語)Drs. Abd.Rahman mat, Darul Numan, 1997
2、Ensiklopedia Solat(マレー語)Haji Waharp Yusoff, Telaga Biru Sdn. bhd., 2011