とりあえずの映画の記録 2002・2003
たいしたものから、そうでもないものまで・・気になったものはCHECKだけれども
田舎なもんで・・・・・・限られた話題(T-T)

映画 こんなこと思っちゃった・・・考えるのがめんどいのは人の意見をぱくってます・・
マイノリティーレポート 今日は知事選だったんだ〜〜〜(>_<)
赤のレクサス・ブルガリにギャップ・・・レクサスは
モーターショーでも紹介された作品だっけ??
マイノリティーレポート見にいってました。昨日見たハリーポッターが子供向け
未来映画だとしたら、今回のマイノリティーレポート大人向けとして
(前作のAIの中途半端さとは違った)面白く仕上がってましたね。
時間の長さも感じなかったし、シャマランのようなとんでもない
どんでん返しもなく、興味を持って「なるほど〜〜」っと見れる映画でした。
ふ〜〜しかし、近未来ってどんな映画でもあんな感じの描かれ方なんだけれどもそうなのかな?・今から50年後の世界なんて全く想像できない世界なんだけれども。映画の中では妙に今と同じというか、進化していない部分と、交通システムなんかすごく進んでたりして、そこらへんが奇妙な感じ。HGウエルズなんかに考えてもらったほうがもっと面白い世界になるんだろうな・・
終了前に
見にいけてよかったっす。しかし昨夜、わたしが
スキンヘッドになる夢を見たんだ。夢が現実になるというか、「あ!!これって
夢と同じだ。」と思うことがたまにある。偶然なんだろうけれども・・・
プリコグとクルーズがスキンヘッド
だって、なんだか妙な感じを受けたな〜〜

ストーリー : 2054年、プリコグと呼ばれる予知能力者の力で殺人を予見し、未然に防ぐ新防犯システムが確立。その捜査官ジョンは、ある日、未来殺人の罪で逆に追われる身となった。背後に潜む陰謀を暴くため、彼は危険を冒してプリコグを誘拐し……。
ハリーポッター やっとみにいったハリーポッター・・お尻痛かった(>_<)161分
でもおもしろいじゃん。ハリーポッターってことで以外や以外わたし的ポイントは高いです。なんたって、原書を買って飾ってるだけなので、今日から読もうと思ったよ。一番印象的だったのは、ボグワーツ魔法学校の食事!!あのパンとかチキンとかフルーツとかすごくおいしそうだったな・・あれも魔法かしら??また学費はどれくらいなんだろう、制服はかっちょいいな〜〜とかすごくくだらないことを考えながら見てました。ただ、コレを見に行ったわたしの大好きな映画館がつぶれちゃうんだってこと知って、すんごく哀しくなりました。近くにシネコンができちゃって、お客さんはみんなその映画館に取られちゃって、今日もわたしたち2人とあと2人合計4人しかお客さんがいなかったんだよな。。。。。しくしく。さよなら公演ってことで「燃えよDRAGON」とか「アラビアのローレンス」とか500円でやるそうです。コレは見に行かないと・・・
解説 : 全世界で旋風を巻き起こしたファンタジー作の第2章。原作の魅力を存分に生かしたマジカル・ストーリーとビジュアルは今回も健在。ちょっぴり成長したハリーの新たな冒険から目が離せない。


ストーリー : 新学期を迎えて間もなく、ホグワーツ魔法学校では奇怪な事件が多発。2年生になったハリーは友人のロン、ハーマイオニーと共に謎に満ちた事件の真相を追う。すると彼らは事件の鍵を握ると思われる“秘密の部屋”に辿り着く。
ジョンQ おばQってイメージ強くてなんだか「ばけらった〜〜〜」って雰囲気かな~~ッテでかけましたが!ないちゃったよ〜〜海辺の家に続く第二弾涙なくしては見れない映画でございました。隣はオヂとおぼしき2人、でもこの人たちもげ〜〜こらこらってないちゃってたし、わたしもバッグからタオル出して涙拭いちゃったね。映画館全体が「話すすり状態」しかしも、何がここまで感動するってやっぱ親子愛でしょうかね〜なにせ弱者に対して、とことん悪ぶるアンヘッシュはじめアメリカ金持ち社会弱者の黒人・BLUEcolorの完全なる善振りもまた凄い描かれ方と思いつつ・・助からない命、助けられない親の気持ち、ニック気医療制度・・など人間の善なる部分で、涙しちゃうんだろうな・・・でも保険には入っときたいもんだっておもっちゃったわよ。医療費が2500万にもなると確かに、それはデンゼルでなくても、払えないもん。日本だって同じ状況で、心臓移植などは子どもが受けることができないから、多額の寄付を集めて、海外に行かないといけないもんね・・・なんか難しい問題だわ・・・・

解説
: 『トレーニング・デイ』でアカデミー主演男優賞に輝いたデンゼル・ワシントン主演のサスペンス。スリルに加えて、医療制度の矛盾を突く社会派の主張や、親子愛の感動も歯ごたえ満点!


ストーリー : 最愛の息子が重い心臓病に倒れ、途方に暮れる家族思いの男ジョン。会社の非道な仕打ちによって保険金が下りず莫大な手術費を払えない上に、病院からは非情な退院勧告が。怒ったジョンは人質をとって病院にたてこもり、危険な賭けにでる。
デンゼル・ワシントン
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ ヘドウィグ最後のSCENEで化粧を落として、ステージに出てくるシーンがあるんだけれども、それがいいんだよな。愛の形態に関して、異性・同性とかそんなことまったくどうでもいいんだけれども、ひたすらに愛を模索する姿がいじらしい。映画とは別にSOUND TRACKはお薦め。かなりかっこいい選曲。

解説 : NYで驚異的なロングランヒットを記録したミュージカル舞台劇の映画化。ゲイのロック歌手の数奇な半生を描きつつ、世間からはみ出したアウトサイダーの意地をパワフルに伝える快作だ。
ストーリー : 性転換手術に失敗した過去を持つゲイのロック歌手、ヘドウィグ。自分を捨ててロック・スターとなった元恋人トミーに未練のある彼は、バンドを率いてドサまわりを敢行。トミーのツアーを追いかけ、寂れたバーなどで公演を続ける。
マイケル・ピット/ジョン・キャメロン・ミッチェル
ABOUT a boy ヒューグランドもいいけれども、子役で出演してる中川家の弟にそっくりな役者さんがいいよな。
部屋の雰囲気とか、独身で暮らして人とのしがらみなしで生きてるとことか、今時代共感する人多いと思うよね。最後のSCENEではみんな仲良し・・って感じで描かれてるんだけれども、本質のところ何かを手に入れたら、何かは失ってしまう・・・どちらを選んだらいいのか・・そういう選択に悩まされながら生きてるのかと思ったり・・
しかし悩むよりも、今選んでる自分の生き方が多分一番正しいと思うよ。わたしなんかもそうだもんな〜〜愛する人と一緒にいる瞬間もすごくいいものだし、一人で何かしてる瞬間ってのもそれはそれで楽しいし。わずらわしさは一切排除できるものね・・・さて映画ではそこんところどう描いてるか。まあ興味を持って見れるかな・・こういった映画もまたさほど難しくなく、だんだら見れることに感謝かな?・
ヒューグランド
インソムニア インソムニアって鬼束ちひろのALBUMTitleじゃん。でもって不眠症って意味だったの??何かの論評に「不眠症どころか眠たくなる映画だった・・」って書いてあったけれども、不覚にも最初の数分間過ぎに、眠気が襲ってきちゃった・・・仕事が忙しくて(^^;)っていいわけ??
アラスカの描かれ方は凄かったな〜ってそれって最初の少しだけ??英語の講師の人が「アラスカはなにもないよ〜」っていってたけれども、まさにその通り・・映像が流れてたな・・・なんにもない・・そういった極限の状況のかなで、犯罪が起きるんだけれど、そこからの描かれ方はどうなのかしら??ヒラリースワンクがいい味出してたな・・・アラスカのような人がすんではいけないような場所には行きたくないよな・・・って思っちゃいました。
アルパチーノ・ロビンウイリアムズ・
EPISODE2
STARWARS
それにしても、驚いた。「エピソード2」を見たとたん、ヨーダのファン急増必至! と思えるくらい、フルCGのヨーダが動く、動く。クリストファー・リー扮するドラキュラ伯爵ならぬドゥークー伯爵を相手に、ライトセイバーの大立ち回りは、なんといっても本編のハイライト。それを含むクライマックスの目まぐるしいバトル・シーンの30分は「スター・ウォーズ」史上かつてないほど密度が高く、ファンならずとも、お腹いっぱいになる満足度100%の大活劇である。

見所はそればかりではないが、内容てんこ盛りの濃縮されたストーリーが、とにかくフル・スロットルで展開されるので、置いてけぼりされる観客がいても、不思議でないくらい。どうも、ルーカス監督の心は先走り、「エピソード3」完結後、つまり、「エピソード1」から「ジェダイの復讐」までを一貫した物語として見られる2005年以降を見据えてばかりいるようで、本編がジグゾー・パズルのワン・ピースに見えてしまう感は否めない。

が、だとしても、ダーク・サイドの大勝利で終わる(はずの)大悲劇の3部作、ルーカスの構想に翻弄され、われら、さまよえる魂は、もやもや心を残しつつ、「エピソード3」を待つしかないのである。(高橋良平)
海辺の家 ハンカチもっていくのを忘れたよ・・・マスカラとアイラインがのいちゃうとたいへんなことになっちゃうもんナ・・・だけれどもやっぱ「ぐ〜〜〜〜っ」って来る度合いが大きかったな。へイデン・クリスチャンセンはEPISODE2のときよりも、インパクあったよ。かっこよかったし、
人生の大切なものってなくしてしまってから分るのよね。でもって手に入らないものは、手に入れたい。もんなんだよね。ごく平凡に暮らしていくことは、すごく価値があることなんだけれども、以外に気が付かない。わたしなんてその典型。なにか足りないと思いつつ、求めているうちに、大切なものをなくしてるのかな??でもそれは不幸なことでもないんだよ。いい映画だったよ。

解説 : バラバラになっていた家族の絆の再生を、温かいまなざしで描いたヒューマンドラマ。『スター・ウォーズ/エピソード2…』で注目を集めるヘイデン・クリステンセンの好演も見どころだ。


ストーリー : 事務所を解雇されたうえにガンを宣告された建築家ジョージ。死ぬ前に家の改築を決意した彼は、別れた妻に引き取られていた息子サムを強引に誘い出す。最初は反抗的だったサムも、やがて父の熱意に押され……。

ケビン・クライン/ヘイデン・クリステンセン
トリプルX ようこそ、ザンダーゾーンへ!!へへへへへわたしの好み!あのがたい・・・だいすきです。なんか痩せてる人って、もうしわけないかんじ。鶏がらを想像する。がっちり、どっしり。。でもでっぷりはご勘弁(^^;)ヴィンの体つきってゲイの男性がすきそうだな。ただ最後はいかんせん、予算もアイデアも尽きたって感じ。偽物の007みたいな終わりかただったな〜〜次回に期待。
アダルトのにおいぷんぷんさせて、R指定受けるくらいのスパイ映画にして欲しいわ・・・ん
解説 : 全米大ヒットを飛ばしたスペクタクル・アクション。スキンヘッドに刺青の強烈なルックスで、アンチヒーロー的な異色スパイを熱演するのは『ワイルド・スピード』のヴィン・ディーゼルだ。


ストーリー : あらゆる危険なスタントをこなす命知らずの男ザンダーが、アメリカの国家安全保障局にスカウトされる。テロ組織の動向を探るべくプラハに派遣された彼は、持ち前の度胸と行動力を発揮し、テロ計画を阻止しようとする・
おもしろかったよ。何も考えずに見れる映画。最近多いけれどもね。

サミュエル・L・ジャクソン/ヴィン・ディーゼル
千と千尋の神隠し これってすごいの??よくわかんなかったな〜〜宮崎駿といえば「未来少年コナン」だもんな。だいたい「セン」という命名がいけない。職場のおぢをおもいだす。親が豚ちゃんに変身するのも、みょうにリアル。ぶたちゃんかわいそう・・っておもっちゃった。うちの母親なんか、変身する前に体が「ブタ化」しちゃってるもん。おいしいお土産も、みんなが仕事に言ってる間に、あ〜〜らたべちゃった・・・状態。天誅!!(-_-)
解説 : 「もののけ姫」以来となる宮崎駿の最新アニメ。神々が湯治に訪れる湯屋で働くことになった現代っ子の奮闘を、ダイナミックかつ深遠なシークエンスの連鎖から浮き彫りにしていく。


ストーリー : 神様やお化けたちが疲れた体を癒しにやってくる温泉町に、10歳の少女、千尋が迷い込む。人間を拒絶するこの町で彼女は自分の名前を奪われ、新たに“千”という名を与えられる。そして千尋は、巨大な湯屋の下働きとして働くことになる。

バイオハザード 緊迫感。この〈戦慄のバイオ・サスペンス・アクション・ホラー〉で監督ポール・アンダーソンが追求したのはその一点。しかも、ミソは『CUBE』『セッション9』のようなアブストラクトなゲーム的アプローチではなく、ゲームが現実感として包含するアミューズメント性をいかに映画に移植させるかに腐心したところ。当然、熱烈なゲーマー経験も生きてはいようが、別メディアの表現をその快楽構造からとらえ、実像化したのには感心せざるを得ない。そのうえで、旧世代にとって嫌悪はできても否定はできない横断感覚を確信犯として弄ぶ不埒さ。それこそ『バイオハザード』クラスのゲームであれば、物語やキャラは無数の映画、コミック、小説なりの背景を基に組み上げられたもの。「ゾンビ」そのものが登場したにせよ、いったんゲームというフィルターを通った死人たちを誰も[from映画愛]とはとらえない。米政府関与の細菌兵器なんてタブーも踏みつぶす。ミラはじめ役者陣が献身的に体を張っているのも、その無類の逞しさに共感なり痛快を覚えてのことだろう。ハリウッド王道を歩むには露悪が過ぎるが、お客本意の才の未来は洋々。だって、オモレーもん。(山口哲一)
オースティンパワーズ
ゴールドメンバー
莫大な製作費、豪華カメオ陣、マイク・マイヤーズの1人4役など、パワーアップしまくりのシリーズ第3作。今回のオースティンは、誘拐された父親を救出すべく'75年にタイムスリップ。新キャラのフォクシー・クレオパトラとともに、こちらも新キャラのゴールドメンバーを追って現代の日本へ、という展開。なにやら「おバカ映画」から単なる「バカ映画」にどんどん近づいている気がするのは、カメオ出演者や新キャラの見せ場をつくるあまり、ストーリーが犠牲になってしまったからだ。気が早いようだが、ますます増えそうな気配の豪華カメオ出演をどうさばくかが次作の課題。むしろチャウ・シンチーのように、変な素人を発掘してほしいところだ。
しかし、ストーリーの弱さは、てんこ盛りのギャグでフォロー。お下劣な影絵ギャグ、頭からレーザーを発射するサメ、謎の飛行物体を発見するジョンソン(演じるのはロン・ハワードの弟クリント)など、前2作のファン=オタクへの目配せも多い(フェリシティ・シャグウェルと不死身の殺し屋ムスタファの出番がないのは残念だが)。個人的には、セス・グリーンとフレッド・サヴェージの共演がツボ。TVドラマ『素晴らしき日々』以来の共演だが、10年たっても2人とも身長も役柄も成長なし。ロブ・ロウに続き、サヴェージを起用するあたり、マイヤーズはかつてのアイドルを復活させるのが好きらしい。扱いはひどいけど。
フォクシー役のデスチャのビヨンセはもちろん、カメオ出演のミュージシャンたちも歌い、イーブルとミニ・ミーがラップをキメる本作は、マイヤーズいわく「ミュージカル」らしい。踊るおバカ(オースティン)に、見るおバカ(客)、どうせ見るなら笑わにゃソンソン。(岡 大)
メンインブラック2 トーキー以後のアメリカ喜劇がもっとも得意としたもの……それは丁々発止のかけ合いが超特急で展開される狂騒的なダイアローグ劇だった。スクリューボールと称されるそれは、言葉のリズムを聴くだけで楽しくなってくるもの。「MIB2」も、そんな伝統を濃厚に感じさせて嬉しくなる出来だ。

ニューヨーク生まれで初期コーエン映画の名カメラマンだったソネンフェルド監督は、メジャーシーンの中でずっとクセのあるコメディを好んで作ってきた。どんなに下世話な笑いを狙っても、都会的でオフビートな彼の感覚には「品の良さ」があるのだが、ややもするとブロックバスターとしての食い足りなさに繋がっていたように思う。

でも今回はちょっと違うのだ。「間」よりも「スピード」を選択したというべきか、リズムの良さが前作以上に光るウィル&トミー・リー、そして喋り唄うパグ犬エイリアンのトリオ漫才が快調そのもの。特撮ばりばりのビジュアルにヘロヘロ書き文字(「博士の異常な愛情」等のパブロ・フェロ)を重ねるタイトルシーンや、ラストで効いてくるコロンビア・マークのお遊び、そして88分(!)という上映時間に、ソネンフェルドこだわりのモダニズムを感じる。ま、お話なんてちーっとも判らないけどね。(ミルクマン斎藤)
i am sam 泣きに行ったつもりだった。

主人公サムは知的障害者。健常者の可愛い娘がいる。2人が引き離されそうになる。自身も親子関係に悩む有能な女性弁護士がサムの弁護を引き受けるが……。「障害者もの」「親子もの」「法廷もの」と、観客を泣かすジャンルベストテンの上位3つの合わせ技だ。泣けないはずがないではないか。

そして、ショーン・ペンが主人公サム――観るまでもなくいいに決まってる。健気で可憐な娘は、本当に健気で可憐。弁護士には「美人」で「キャリア」の2要素をもっとも説得力を持たせることができるミッシェル・ファイファーが期待どおり。さらにローラ・ダーンもやにわに叫びだしたりせず(←リンチ後遺症)寂しげな里親役を好演。

おまけにこの映画、全編にわたってビートルズの曲がさまざまな役割を果たしている。

と、ここまでお膳立てはできたのに、しかしこれが「悪くないけど、なんか泣けない」なのだ。詰め込みすぎで散漫、なのではなく、あざとくならないように描いたのが逆効果。出だしがもう後戻りできないくらい「あざとい」のだから、そこに素直に乗ったほうが正解だったと思う。

だって、みんな泣くために観に行くわけじゃないですか、こういう映画って。(松久淳)
パニックroom バーナード・ハーマン風交響楽に乗って、マンハッタンのビル群にCREDITが浮かび上がるオープニングから傑作を予感する。あれれ、まるでヒッチコック映画でないの!

セントラルパークのそばにある4階建ての高級タウンハウスが舞台の密室劇である。(「セブン」同様に)雨に濡れた夜、3人の強盗に押し入られた母(ジョディ・フォスター)と娘は隠し部屋"パニック・ルーム"に身を隠すが……。そこは、コンクリートの厚い壁に遮断された、家中を映し出す監視モニターがある完全なセキュリティに守られた部屋で、扉を閉めたが最後、誰も入れない! 映画はそうして壁越しの死闘へとなだれ込む。

"密室"となった建物の空間が、高低&横になめらかに"さまよう"カメラによって提示されるのが素晴らしい。ダイニングテーブルの高さをスルスルとトラベリングしてマグカップの取っ手の中さえもくぐり抜けるのだ。コンラッド・W・ホール(父は「明日に向って撃て!」の撮影監督)のカメラワークに陶酔する! 主演のジョディ・フォスターは「羊たちの沈黙」以来の熱演だろう。強盗役フォレスト・ウィテカーの"苦い勝利"にもシビれまくりだ。

もっと洒脱なユーモアがあれば、ユニバーサルのトレードマークがあれば、ヒッチコック映画と寸分違わない傑作だ。デビッド・フィンチャー監督の映像がつむぐパッションはまたもヤラレた!(佐藤睦雄)
ジョディー・フォスター
スパイダーマン なんという視覚的快感! 二次元の住人だったスパイダーマンが、奥行きのある世界で縦横無尽に動き回るのだ。手首から発射した糸で宙吊りになり、高くジャンプし、ビルからビルへと飛び移る。摩天楼の高度を体感させるがごとく激しく上下運動するカメラワーク。跳躍に応じた滑らかなパン。完璧なフレーム作りとスピーディな動きの合体により、眼前でみるみる視界が開けていくような快感がもたらされる。主人公のピーター・パーカーが超人的能力を身につけた後、初めてビルの屋上から決死のジャンプ&スイングをする瞬間の驚きと爽快感。それを限りなく主観的カメラアイで共有することが可能なのだ。この視覚的快感こそ本作の命であり、非アクションのドラマ部分ですら例外ではない。
'62年に生まれたアメコミ・ヒーロー、スパイダーマンの実写化は長らく頓挫してきた。当初ジェームズ・キャメロン監督の話もあったが、サム・ライミに決定して大正解だった。コミック感覚がつとに指摘される監督というだけでなく、動くコミック・ブックと言うべき『ダークマン』で手腕のほどは披露済みだったからだ。たとえば、脳&体内の化学変化を表現したCG映像、めまぐるしいオーバーラップ手法による時間操作は今回も登場。主に2つのパートからなる構成も同じだが、ピーターの日常を描くドラマ部分とアクション部分の絶妙な配分は格段に進化している。
『スパイダーマン』の前半は、周囲からばかにされているドンくさい高校生ピーター(トビー・マグワイア)が、遺伝子組み換えのスーパースパイダーに噛まれて変身し、超人的能力に目覚めていく《スパイダーマン誕生&覚醒》編。後半は、新薬の副作用から生まれた悪役グリーン・ゴブリン(正体は親友の父親で軍需産業の経営者ノーマン・オズボーン。演じるのはウィレム・デフォー)とニューヨークを舞台に対決する《バトル&アクション》編。アクション場面になるとピーターのペルソナが消えてしまうのでなく、あくまでも幼なじみのMJ(カースティン・ダンスト)に好きと言えない気弱な普通の男の子の顔が「見える」のがミソ。それゆえ、強盗や暴漢に立ち向かうスパイダーマンの行動が仰々しく英雄的なものでなく、シンプルな正義感に貫かれた日常の延長として応援できる。《親愛なる隣人スパイディ》と呼ばれる由縁だ。良くも悪くも大テーマとしての悪を考えさせず、等身大ヒーローの内面に関心を向けさせ、その一挙一動に共感させてくれる作品が『スパイダーマン』なのだ。きちんと命を吹き込まれたキャラクターが活躍し、視覚的快楽を刺激してやまないヒーロー・アクション、久しぶりに見た。(神無月マキナ)
BEAUTIFULマインド この映画の主人公ナッシュは、「ゲーム理論」の発明者として1994年にノーベル経済学賞に輝いた数学の天才。だけど、神様は公平というわけか、僕たちだけじゃなく天才の人生だって本人の思い通りに進まないようだ。

天才には凡人に見えないものが見えてしまう。それが独創的な新理論や暗号の解だけならいいけど、諸々の幻影が現実の人間と対等の資格でナッシュの前に出現し、彼の人生に複雑な影を落とす。さて、ナッシュは精神分裂病(と僕たちが呼ぶ症状)といかに付き合い、波乱の人生を全うさせるのか……。

天才と狂人は紙一重だと言われるし、そうした存在を描く映画だってある。「レインマン」でダスティン・ホフマンが演じた人物なんかそうだ。で、そうした天才=狂人は大抵その周囲で生きる一般人の視点から捉えられ、特異な人物とされる。

一方、この映画の斬新さは、通常のパースペクティブを反転させ、この世界が天才=狂人自身の目にどのように映り、生きられていくか……という視点を徹底し、僕たちにその世界を追体験させてくれる点にある。そうした実験に際してロン・ハワード監督が採用するのは、「シックス・センス」を思わせる感動的なアプローチだが、詳しい説明は差し控えよう。スクリーンを前に心ゆくまで涙しよう!(北小路隆志)

ロード オブ ザリング
いや、おみそれしました。まさかピーター・ジャクソンにここまで凄い映画がとれるとは。これはもう、ファンタジー版の「スター・ウォーズ」。子供の頃はらはらどきどきわくわくしたあの世界が完璧に映像化されている。SW世界がSF 少年の心のユートピアなら、四半世紀遅れで実現した「ロード・オブ・ザ・リング」はファンタジー愛好者のユートピア。天才とは思えない(それも1961年生まれの)おたく監督にこんな傑作が撮れてしまうんだから、世の中まだまだ希望はある。

とはいえ、原作が偉大すぎるだけに「指輪」おたく(とくに女子)の間からは不満の声も聞こえる。最大の問題は、ホビット特有ののんびりした時間感覚が切り捨てられて、後半はアクションまたアクションの連続になっちゃってること。「原作に忠実な映画化」と「『旅の仲間』を3時間以内の尺におさめる」という命題は明らかに矛盾してるんだから、3部作なんてケチくさいこと言わずに、いっそ6部作にしてほしかった。旅の仲間9人がそろって出発するところまでを2時間にまとめて第1部にすれば、柳じじいの話とかも入れられたのにね。と、思わずないものねだりの夢想に浸るほどすばらしい。傑作。(大森望)
オーシャンズ イレブン まず本作のオリジナル。「オーシャンと11人の仲間」は当時、ショウビズ界の頂点にあったフランク・シナトラのダチ集団(シナトラ・クラン)の個性と持ち芸を中心にすべてが構成された顔見せ映画だった。だから今の目で観ると、洒落たビジュアルは愉しめるけれど、映画としては大変にユルい出来。しかし観客は緊密な犯罪プロットよりも彼らの歌う姿こそが観たかったわけで、結果的には娯楽作として充分成立していたのだ。

さて、今回のリメイク版。"盗みのプロたちがチームを組む"という図式なら類似作はいくらもあるだろうに、あえてこのタイトルを選んだからには単なるスタア競演以上のものを期待してしまう。しかしソダーバーグ監督、得意の映像テクを駆使してはみせるが、看板に相応しい"お遊び"はほとんどなく、現代的ではあるが既視感ありまくりの犯罪劇に終始。それに登場人物が多すぎてブラピ、クルーニー以外はなんとも見せ場に欠ける。だいたいオリジナルでは標的の金庫は5つのカジノに分散していて、それを同時に狙わねばならないから11人必要となるのだが、なんと今回はたった1カ所に集まっている始末。……これじゃあ手持ちぶさたでも仕方ないよな。(ミルクマン斎藤)

スパイゲーム 香港でミッションに失敗し、捕らわれてしまったCIAのトム。しかし、大統領の訪中も控えていることから、CIAはトムを見殺しにしようとする。だが、かつてトムをスカウトし、スパイに育てた引退間近のCIAのネイサンは、密かにネイサンの奪回作戦を進行させる。実生活でも子弟関係のレッドフォードとブラピが、リアルに演じる大作だストーリー: CIAエージェントのトム・ビショップ(ブラッド・ピット)は、医師に変装し、中国の刑務所にある人物の救出にやって来た。しかし、あと一歩のところで行く手を阻まれてしまう。一方、伝説のCIAの作戦担当官ネイサン・ミューア(ロバート・レッドフォード)は、引退の日を迎えようとしていた。
ロバートREDフォード
ブラドピット
エボルーション 宇宙から飛来した物体が、洞窟の中で異常を見せる。宇宙生命体が生まれ、やがて生命体は異常繁殖し、巨大化し、人類の敵になる。『ゴーストバスターズ』シリーズのライトマン監督が、ユーモアと突っ拍子もない発想で描き、笑い驚かせショックも与えてくれる。ショッピング・モールで、万引き少女を捕獲してしまう翼手獣など、キャラもユニークだ。 ストーリー: 宇宙から隕石が落下した。学者のアイラ(デヴィッド・ドゥカブニー)とハリー(オーランド・ジョーンズ)、さらに軍の科学者リード(ジュリアン・ムーア)らが調査を始めるが、隕石に宿っていた生命体が急速に進化し始めた。


デヴィッド・ドゥカブニー
ジュリアン・ムーア
スイート ノベンバー
1968年製作の同名作品を、『マトリックス』のキアヌ・リーブスと『サイダーハウス・ルール』のシャーリーズ・セロン主演でリメイクした切ないラブストーリー。サンフランシスコの美しい街並みを舞台に、自由奔放に生きる女性と仕事人間の青年との間に芽生える恋を描く。監督は『秘密の絆』のパット・オコナー。一見無邪気そうで、実は不治の病に苦しむ女性に扮したセロンの好演が光る。劇中に流れるエンヤの主題歌「オンリー・タイム」が心にしみる。
ストーリー: 広告代理店に勤めるネルソン(キアヌ・リーブス)はエリート社員。ある日、彼は風変わりな女性サラ(シャーリーズ・セロン)と出会い、1か月だけの奇妙な同居生活を始めることに。初めは戸惑いながらも、次第に彼はサラを愛すようになる
キアヌ・リーブス
シャーリーズ・セロン
トゥームレイダー
96年登場以来、全世界で爆発的なヒットを飛ばしているアクションゲーム・シリーズがついに映画化された。ヒロイン"ララ・クロフト"を演じるのは『17歳のカルテ』でアカデミー助演女優賞を受賞したアンジェリーナ・ジョリー。スタントなしのバンジー・バレエや壮絶なバトル・シーンの数々は観る者を釘付けにする。本作では実父と共演。監督は『コン・エアー』のサイモン・ウェスト。U2をはじめ豪華アーティストらが参加したサウンドトラックも話題だ。
ストーリー: トレジャー・ハンターのララ(アンジェリーナ・ジョリー)は失踪した父(ジョン・ボイド)の隠し部屋から謎めいた時計を発見する。それは5000年に一度の惑星直列のときにパワーを発揮する古代の秘宝への手がかりだった。
アンジェリーナ・ジョリー
ジョン・ボイド
イアン・グレン
ラッシュアワー2
ジャッキー・チェンのスーパー・アクション&クリス・タッカーのマシンガントーク炸裂! あの最強コンビが再びラッシュアワーを巻き起こす。前作で一世を風靡したブレット・ラトナー監督も続投。『グリーン・ディスティニー』のチャン・ツィイーがハリウッド・デビューを果たし、ジャッキーとアクロバット・アクション対決を繰り広げる。香港、ロサンゼルス、ラスベガスを舞台に何もかもがスケールアップした、超怒級のポリスアクション・コメディー第2弾。
ストーリー: 香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)とロサンゼルス市警の刑事カーター(クリスタッカー)の2人は、バケーションのために訪れた香港で米大使館爆破事件に巻き込まれ、再びタッグで陰謀に立ち向かう。
ジャッキー・チェン
ドリブン
時速400キロの超スピードを体感できる衝撃的なカー・アクション。夢をあきらめずに挫折から再び立ち上がってくるベテラン・レーサーの姿を、脚本も手がけたシルベスター・スタローンが熱演する。監督は『クリフハンガー』でもスタローンとコンビを組んだレニー・ハーリン。実際のカーレースをゲリラ的に撮影したレースシーンは臨場感たっぷり。『マトリックス』でも使われた。最先端のビジュアル・エフェクトを駆使した超高速シーンも迫力満点!
ストーリー: 引退したレーサー、ジョー(シルベスター・スタローン)の元に、チーム・オーナーのヘンリー(バート・レイノルズ)からレースに戻らないかとの誘いがくる。だが、その話にはある条件があった。
ジーナ・ガーション
眺めのいい部屋 ストーリー : 1907年。イギリスの良家の令嬢ルーシーはフィレンツェへ。そこで彼女は青年ジョージと出会い、ふたりの間に運命的な“何か”を感じるのだが、彼女は結局、ハイソな青年セシルの求婚を受け入れる。だがジョージはルーシーの元を訪れ……。

ヘレナ・ボナム=カーター
猿の惑星
『スリーピー・ホロウ』の鬼才ティム・バートン監督が、'68年に大ヒットした『猿の惑星』をモチーフに全く新しい世界を作り上げたSF大作。猿が全てを支配する惑星で、専制的な猿の奴隷とされている人類の戦いを描く。『メン・イン・ブラック』などのアカデミー賞の常連、リック・ベイカーが手掛ける猿の特殊メークと、老舗の特撮工房I.L.M.が手掛ける壮大なスケールのSFXが見もの。主演は『パーフェクト・ストーム』のマーク・ウォルバーグ。
ストーリー: 2029年、飛行士レオ(マーク・ウォルバーグ)は、宇宙飛行中に宇宙のワームホールに飲み込まれてしまい、ある不思議な惑星に不時着する。そこでは、猿が全てを支配する驚異の世界が待ち受けていた
マーク・ウォルバーグ
エステラ・ウォーレン
ヘレナ・ボナム・カーター
AI 解説 : 完全秘密主義で進行した、待望のスピルバーグ最新作がついにお目見え。愛を渇望し、さまよい、時空を超えるロボット少年に救いは訪れるのか? 壮大なスケールの感動ドラマだ。

ストーリー : 出産制限が課せられた21世紀半ば。人工知能搭載ロボット、デイビッドはスウィントン夫妻の養子となる。ところが、心を開いてくれない母モニカにデイビッドは苦悩し……。

ハーレイ・ジョエル・オスメント/ジュード・ロウ/フランシス・オーコナー
ハムナプトラ2
封印された古代エジプトの呪いが現代に甦るミステリー・アドベンチャー。'99年にユニヴァーサルが総力をあげて製作し、全世界で4億ドルを超える大ヒットを記録した『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』の待望の続編。前作で数々の冒険をくぐりぬけた冒険家のリックと考古学者のエヴリンが、魔道士イムホテップから世界の危機を救うため再びエジプトの秘境へと旅立つ。世界最高の特撮技術を誇るILMが手がけた驚異のSFX映像も見所のひとつ!
ストーリー: 死者の都ハムナプトラから生還して8年が過ぎ、リック(ブレンダン・フレイザー)とエヴリン(レイチェル・ワイズ)にも平和な暮らしが戻っていた。だがある日、遺跡を発掘していた2人は不思議なブレスレットを見つける。