三好美覚 の ミラクルフルーツ育成日記


 「ミラクルフルーツ」は、西アフリカ原産の灌木の小さな赤い果実です。これをたべたあと、1時間から3時間の間、酸味を甘く感じさせる不思議な性質があります。そこで、現地の人々は酸っぱい椰子酒やパンを食べる前にこの果実を食べる習慣があるそうです。

 日本では、横浜国立大の栗林良枝教授が長年にわたり研究を続けておられます。「たけしの万物創世記」でも取り上げられました。私は、このテレビ番組を見て、ミラクルフルーツを知りました。なんとか体験してみたいと思っておりました。お金がかかるので授業ではすることができません。ところが、平成14年11月23日(土)に第2回青少年のための科学の祭典<八幡浜大会>で体験できると思いつきました。

 そして、レストランペスカトーレ・HAYAMAさんから100粒のミラクルフルーツを購入し、100人の主に小中学生に体験してもらいました。大変好評で、長蛇ができました。生のミラクルフルーツでしたから、体験後には種子を育てることもできます。私も、種子からの育成にチャレンジしました。

 平成15年の夏、ペスカトーレ・HAYAMAさんからいただいた苗に花が咲き、やっと一粒だけミラクルフルーツが収穫できました。そして、今年もまた青少年のための科学の祭典<八幡浜・西宇和大会>で、ミラクルフルーツを100粒購入し、100人の方に体験してもらいました。今年は、大人の方にも体験していただくことができました。聞いたことがある、知っているではなく、体験してもらい「すごーい」と感動していただくこと。これが大切だと再確認した2日間でした。子どもたちよりも大人の反響がすごかったのが印象的でした。


●ミラクルフルーツを体験

ミラクルフルーツの種子と葉 まず、ミラクルフルーツの皮を丁寧にむきます。 果肉まわりの果汁をこぼさないようにすばやく口の中に入れ、舌の上で1〜2分なめます。 レモンやレモン水やマヨネーズなどの酸っぱいものを食べてみます。「甘い」と、思わず叫んでしまいます。


 

●ミラクルフルーツ育成日記

これが、ミラクルフルーツの種子だ!。 冬の寒さに弱いため、ペットボトルでミニ温室を作りました。 2003.1.18現在

やっと芽が出てきました。二宮 君のアドバイスによりテレビの上で育てています。

2003.2.11現在

 なんとか伸びたのはいいのですが、根が浮き上がってきました。2.5号の鉢に植え替える予定です。

2003.2.16

2.5号の鉢に植え替えました。少し暖かくなってきましたから10℃以下になることはないでしょう。

  種をまいて、3カ月後、2.5号の鉢に移し、ビートモスを詰めて安定させ、温かいところで2〜3年育てます。

半年に1回は、マグアンプK(中粒)を4〜5粒加えるといいそうです。20cmくらいに育ったら、4号鉢に植え替えます。

 なんと、シダの前葉体がビートモスに育っていました。また、苗木の土上にも発見しました。

シダの胞子がついていたんですね。

<シダの前葉体>

 

●ミラクルフルーツ苗木育成

ミラクルフルーツの苗木(半年後には果実をつけるか?!) 冬はペスカトーレさんにいただいたミニ温室の中で育てています。 2003.2.27

つぼみができていました。白い米粒ほどの大きさです。

2003.8.22

なんど筆で受粉しても実が出来ませんでしたが、花が多く咲き始めた8月にやっと受精に成功しました。

     
2003.9.4

一週間ほどしてやっと赤くなりました。