Sanyo SS-148型

 私の友人(自分で作る庭コーナーに出てくる友人:愛媛県新居浜市在住 秦 氏)所有の古いラジオです。検査表には昭和28年5月3日の印が打たれており、今年48歳の熟年ラジオである。埃を被っているものの、内部は非常にきれいな状態である。デザイン的にダイアル中心にマジックアイを配し、なかなか良いデザインである。非常に残念なことに鳴らない。また、ツマミ中央の1つが紛失しており、他の機種のものが付いている。友人はこのデザインのラジオがお気に入りなので「是非ともツマミを探す」とはりきっている。状態は全体的に美しく、比較的修復し易い5球スーパーラジオである。

 




 修復前

 





 

 美しいラジオなので、修復を試みる事にした。まず始めに、内部の汚れ等を掃除し各パーツの点検である。チューニングダイアルの糸が切れていたのでこれをまず修復した。また、UZ42に白い曇りを発見した。ゲッターと思われる。その他6ZDH3Aについても不良であった。なお、、OPTが断線しており、補修パーツの手配が必要である。

 

  

修復完了後、テスト動作

 真空管の交換、SWの分解掃除及び躍動子の調整後無事修復が完了した。音質的には非常に優れており、感度についてもまずまずである。据え置き型MDデッキをピックアップに接続して再生してみると、実に風情があって良い雰囲気であった。