(April 2004)
(やっぱり行ったンですか。境港と言えば、やはり鬼太郎ですわな。)
急に思い立って、寄っもらったのです。予定になかったから、時間もなくて、水木しげるロードを歩いただけ。記念館か、何かには寄れませんでした。残念です。今度、自分で行ってみようと思っています。
境港は鬼太郎の作者、水木しげるの故郷です。
と言うことで、今回は鬼太郎の話。正式には「ゲゲゲの鬼太郎」(本名は「墓場鬼太郎」)ですね。この「ゲゲゲ」ってどういう意味かしっていますか?
鬼太郎のエンディングテーマの歌詞を思いうかべるとわかるでしょう。たしか、こうですよね。
カランコロン カランカラン コロン
カランコロン カランカラン コロン
おばけのポストに手紙を入れりゃ
どこかで鬼太郎のゲタの音
と始まって、途中は省略し、終わりのあたり、
ゲゲゲの鬼太郎 たたえる虫たち
どこかへ 鬼太郎は消えて行く
カランコロン カランカラン コロン
カランコロン カランカラン コロン
ね、虫たちが鬼太郎を讃えて鳴いている鳴き声なんです。漫画の最後はそうやって終わっています。たとえば、
右は『夜叉』の最後です。そして、このコマには「おりから 下水の虫たちが 鬼太郎をたたえる歌「ゲゲゲのゲの歌」をうたいだした」と添え書きしてあります。虫の姿がはっきりと描かれていることもあります。
それから、『手』という古い作品では、「そのころ 人しねぬぬまの中の島で 鬼太郎を尊敬する 毒がまや げじげじたちが 鬼太郎の強さを たたえる歌 「ゲゲゲのゲの歌」を合唱していた」という言葉があります。
ついでに言うと、水木しげるは、子どもの頃、友人から「ゲゲ」と呼ばれていたそうです。
右の絵を見て気がついたと思いますが、日本語といっしょに英語も書かれていますね。実は、これは講談社から出ている二か国語版の『ゲゲゲの鬼太郎』から引用したものです。
英語の雑学ですから、英語の勉強にならないといけません。この本の「あとがき」(京極夏彦)から少し引用してみます。
The GeGeGe-no-Kitaro series, perhaps Shigeru Mizuki's best-known work, is a masterpiece of yokai manga (comics about goblins) that has delighted generations of Japanese readers.
The Kitato series were first drawn not as manga but as kami-shibai (dramatically narrated picture-card show). When the demand for kami-shibai performances began to decline, our hero moved to kashi-hon manga ("rental-libarary" comic books) and then to boys' magazines, where he became tremendously popular. At first the series was entitled Hakaba-no-Kitaro (Kitaro of the Graveyard). ....
Riding a wave of popularity, Kitaro added the "GeGeGe" to his name and became the star of an animated television series, as well as weekly and monthly strips in youth magazines, readers for small children, and other media, resulting in a nationwide "yokai boom." In the nearly thirty years since then, Kitaro has been serialized for TV for four separate times and featured in computer games......
さて、以前にも書きましたが、日本語はオノマトペが豊かな言語です。特に、漫画はオノマトペの宝庫です。(英語でもこのことは同じですけど。)ですから、英語ではどうなっているのか、比較してみると面白いですね。
鬼太郎となると、まずは、下駄の音でしょう。「カラン コロン カラン カラン コロン」ですからね。下駄の音は、CLIP CLOP と表現されています。ですから、歌うと、「CLIP CLOP CLIP CLIP CLOP」となりましょうか。
ちょっと話はそれますが、『見上げ入道』を読んでいると、妖怪に捕らえられた猫が、「にゃんとかしなければ」としゃれを使う場面がありました。英語でどう訳していると思いますか。「Let MEOWtta here!」です。うまい!! どうです? しゃれ分かりますか? ヒントは"outta"="out of" です。