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@ Mandolin Strings マンドリン弦あれこれ
「ggddaaee」或いは、「eeaaddgg」 という綴りを見てピンと来る人は次の一考察がある種の参考になろうかと思います。本当の事を云うと、あるインターネットソースからのパクリなんですけど、良く出来てるなあと思って、いつか披露できないかなと暖めていた企画です。英文からの意訳ですから微妙なニュアンスは人により違った印象を持たれるかと思いますが、長いマンド人生で一応試した事があるものを中心に抜粋してみました。
1.ブロンズ/ブラス(BRONZE/BRASS)
銅と錫、また錫との合金。どうもブロンズとブラスの呼び名についての明確な異差は無いようです。明るいめりはりの あるサウンドを持つこの材質のなかでも、特に80/20(ブライトブロンズという表示もある)は特別あかるい陽気な 音がする。張った直後には楽器のどこ かがビリついているのではないかというくらいのビンビンという余韻を残す。し かしこの(ZING)もある程度の期間で急速に減衰する。あるプロなどは数時間の内に音が変わるので毎日弦交換す るというが、私の場合、張って2,3日目の音が一番好きだし、1週間目くらいにすっかり張りのある音が消えてしまう ような気がする。そのブロンズファミリーの中でも、少し暖かみがあって、比較的長持ちするのが、フォスファーブロンズ。現時点ではアコースティック用の弦の中で最もポピュラーな評価を得ているのではないだろうか。ヴィンテージブ ロンズとも呼ばれる85/15はフォスファーよりももっと暖かみがあってなお且つ明るい音だそうだが、個人的には使用した事がない。
・Gibson GBMS 通称ビルモン弦 (.011p .015p .026w .041w) フォスファーブロンズ
・Gibson G-167 ML 80/20 Bronze
・D'adario J-62, J-74 等 80/20 Bronze
・Monteleone ML100, ML110, ML130H等 フォスファーブロンズ いまはどこを捜しても手に入らない。誰か入手可能経路をご存知のかたが居れば教えて欲しい。ヘビーゲージのG線は.042インチだったので他に例を見ない。
・GHS PF250, PF270 等 ブライトブロンズ どちらかが、ドイルローソンモデル。
・John Pearse #2200H. #2100L 等 80/20 Bronze 宮崎勝之さんはダダリオのエンドース契約をしているものと思っていたが、ジョンピアースだった様だ。関係無いけど楽器に張った時、これは特に黄金色が美しいと思う。
2.ニッケル(NICKEL)
ニッケルと呼称される弦は、たいていの場合、合金ではなく、鉄にニッケルメッキを施したものが主流で、主にその磁性の特徴から、電気を通した楽器に使われる事が多い。その音質は(電気でもアコウスティックでも)大変明るい、輝きのある音である。
3.シルク&スティール(SILK&STEEL)
コードストロークを多用したフォークギターの演奏などに好んで使われるところから想像すると、軽目のふわっとした音 質じゃないかと 思う。マンドリンに張った場合も同じ事が言えるだろう。どういう合金かは未だにわからないが、今まで、鉄の中に絹を混ぜたものかな?とか、巻線と芯線との間に絹を敷いているのかな?とか、想像していた。GHSの説明文によると、乾ききった木のような音質との事。
・GHS LS−250 等が有名。使いやすかったが、あまり特徴的なサウンドではないような気がする。
4.モネル(MONEL)
ニッケルと銅の合金。柔らかくて、暖かみのある音質で、サスティーンはさほど長くなく普通。ブロンズのようなZINGも、あまり感じられない。金属の特性としての観点からいえば耐腐食性に富み、使っている間、あまり音質の低下が無く、最初から最後まで均一な使い方が期待できるのではなかろうか。
Gibson G−161MLなどが特に有名で、ここ最近急激に人気の出てきた感がある。
5.ステンレス(STAINLESS STEEL)
鉄とクローム、またはニッケルとの合金。本来ステンレスという言葉自体は登録商標 (American Stainless Steel Co., Pittsburg PA) である。その音質 は、長いサスティーンを持ち、暖かみのある純粋な感じの音である。
・GHS E−250 電気楽器用と特に銘打ってある。
・Dr.Thomastik−Chromsteelと説明があるので、多分巻線はステンレスと理解して間違い無いだろう。芯線は鉄材。オーストリア製の高級品。大体他社通常のセットの3、4倍の値段である。私の周りにも高松の中村洋二郎氏など、意外に愛用者が多い。使用感はブロンズ系統とは全く違い、格段に弾きやすい。ただしこれは素材によるところばかりではなく、後述する巻線との関係が多分にある。
1.プレーン(PLAIN)つるつるした、1本もの。概ね高い音の方に使われる事が多く、マンドリンの場合、E単独または、EとAに使われる。もし巻線だと、その芯材は途方も無く細いものとなり、楽器へ張った時の張力に耐えられず、切れてしまう。それで、ある程度の径を下回るサイズの弦については巻線は使えない。2.丸巻せん(ROUND WOUND)
理想的な弦は、曲げる時の抵抗値(引っ張り力)がゼロである。しかし、現実の弦では、この抵抗のおかげで、弦の音響上の長さ(そして振動数)と実際の(物理的な)長さにずれが生じる(音響上の長さが短いと思う)。尚、このずれは振動数によって異なる(同一ではない)。その結果、ハーモニック(位音)は根音との位相が異なり完全倍数ではない。このずれが大きいと、その弦のトーンは多少濁った(曇った)音がする。そこで、ストリング・メーカーでは、この引っ張り力の増加(弦が太くなるにつれて増す抵抗力)を押さえるため、弦の重量(サイズ)を増やす。大きい弦を巻く(ワウンドにする)のはこのためで、胴回り(径)が太いが引っ張り力は低い。これが低音側の弦が巻線でなければならない理由である。(この記述の部分の訳文は東京のRex C.Jonesさんに手助けして頂きました。ありがとう。)
丸巻線は、巻線の中で一番普通で、最もシンプルな構造である。極端に言えば、芯線と巻線の素材は共に、丸棒の形状であるから、その接する面は大変小さいということになる。この事からROUND WOUNDは理想の弦に近い。すなわち、単位重量あたりの曲げ抵抗を最小に抑えられる事になる。この構造は、明るい、透明な音質を身上とするが、しかしながら、プレイヤーが指で弦をこする時に生じるキュルキュルという雑音(これこそアコースティック楽器の性格を特徴づける音でもあるのだが。。)が耳につくと言う人もいることを付け加えておく。
3.半丸巻線(HALF WOUND/FLAT TOP)
内側芯線の周りには巻線の丸い部分が接し、外側は平たく加工されたもの。ROUND WOUNDとほぼ同じ音質を得られるとされている。理論上、丸巻線と同じく最小の接点面積で、巻かれている弦である。つい最近までHALF ROUNDという商標名を持つダダリオから、ギター用のバラ売り単線しか発売されてなかったようだが、ようやく次のような商品が、マンドリン専用のセットとして日の目を見た。
・D’addario FT−74 最近CoMandoなどでよく耳にする新しい製品。まだ見た事が無いので早く手に入れてみたいが、他の使ってない弦が随分あまっているので、区切りを付けてから購入しようと思っている。ダース単位で手に入れると安価でいいのだが、あまり長い間置いていると、未使用の内に減衰がはじまているかもしれないなあ。
4.平巻線(FLAT WOUND)
丸い芯線に平板状の巻線素材を巻き付けたもの。つまり断面は正方形または長方形で、接する面が最大になるところから、ROUND WOUNDのような明るい(Bright)音質は得られない。ただ、私が想像するに、メーカーは巻線の巻きの間隔(ほんの少しの隙間)を開ける事により、それぞれが互いに挟み込むことを避け、巻線が芯線の役割に取って代わる事を打ち消しているのではないだろうか。私の知るところFLAT WOUNDのマンドリン専用弦としては既出のDr.Thomastikだが、Maximaあたりも感触が同じ所から、同製法ではないかと想像される。とにかく、指当たりがスムーズで、ZIP音(キュルキュル音)無くスライドできる。
ライト、ミディアムライト、ミディアム、ヘビーと、その径による組み合わせで、各社それぞれのセット弦を発売しています。楽器が壊れる事を恐れて割とヘビーゲージは敬遠される傾向にあるようですが、私の場合少しでも重めの弦を好みます。ただ、ある調査では、アメリカのライトか、ミディアムライトあたりと、Thomastikの”Stark”(ドイツ語でHeavyだと思います)は、張力と、ゲージの点で同程度だそうです。(11,15,21,34)
通常、アメリカ産と言う事もあってインチ表示ですが、ごく希にミリ表示を併用する場合もあります。ゲージの感覚は素材や、構造よりももっと弾きやすいかそうでないかを左右する要因でもあると思います。
次に主立ったストリングのゲージを比較してみましょう。
ブランド | モデル名 |
|
E線 | A線 | D線 | G線 |
D'ADDARIO | J74 | phos. bronze, medium | .011 | .015 | .026w | .040w |
D'ADDARIO | J67 | nickel elec/acou, med-light | .011 | .014 | .025w | .039w |
D'ADDARIO | J62 | 80/20 bronze, light | .010 | .014 | .024w | .034w |
DEAN MARKLEY | DMP02 | phos. bronze, medium | .011 | .014 | .024w | .037w |
DEAN MARKLEY | DMP04 | phos. bronze, regular | .011 | .015 | .026w | .039w |
GHS | E250 | stainless electric, light | .010 | .015 | .024w | .036w |
GHS | A250 | phos. bronze, light | .010 | .015 | .024w | .036w |
GHS | A270 | phos. bronze, medium | .011 | .016 | .026w | .040w |
GHS | LS250 | silk & steel, light | .011 | .016 | .026w | .040w |
GHS | PF250 | 80/20 bronze, medium-light | .011 | .016 | .024w | .038w |
GHS | PF270 | 80/20 bronze, medium | .011 | .016 | .026w | .040w |
GIBSON | BMS | Monroe,, phos. bronze, medium | .011 | .015 | .026w | .041w |
GIBSON | G167ML | 80/20 bronze, medium-light | .011 | .014 | .025w | .041w |
GIBSON | G161ML | monel aloy, medium-light | .011 | .014 | .025w | .041w |
JOHN PEARSE | 2100M | 80/20 bronze, medium | .011 | .014 | .025w | .039w |
JOHN PEARSE | 2200H | 80/20 bronze, heavy | .012 | .015 | .026w | .040w |
DR.THOMASTIK | 154-L | flatwound, chromium-wrap, steel core, light | . | . | . | . |
DR.THOMASTIK | 154-M | flatwound, chromium-wrap, steel core, medium | . | . | . | . |
DR.THOMASTIK | 154-H | flatwound, chromium-wrap, steel core, heavy | .011 | .015 | .025 | .039 |
A Mandolin Parts マンドリン部品あれこれ
テールピース
実際にブルーグラスなどで使われる9割以上のマンドリンはギブソンコピーだから、これしか見た事の無い人が多いでしょう。F、A、ともに共通の形で、よほど古いギブソンか、廉価なモデルでない限りはこのシェイプが使われる様です。一体成形プレスされた台座にスライド式のカバーが付属します。台座の底部を打ち抜いて爪を曲げて持ち上げ、そこに弦のループを引っ掛けて張ります。スライドカバーが弦に直接接触してビビルのを防ぐため、フエルトを噛ましたり、カバーそのものを取り除いて演奏する人も多い様です。
モンテレオーネタイプ
刻印の入った本物のモンテレオーネ製は手に入りません。楽器ひとつにひとつしかないからです。全く同じ機能のコピー商品が少なくとも2つはあります。日本製のサガ、アメリカ製のAllen Guitar製です。どちらも真鍮の鋳造で、かなりしっかりしたつく理です。頭に滑り止めのひっかっかりがついた突起にループを引っ掛け、8つの独立した細い穴を通して弦を張ります。私はケンタッキーのKM−1500のオリジナルの爪が折れた時、サガのコピーを手に入れて付け替えてみました。随分音質が良くなった気がしたのですが、モンテレオーネのグランドアーチスト本物を手に入れてみると、やはり本家にはかなわないなというのが本音です。さがについては詳細が分かりませんが、Allenの説明によると、ブロンズで皮膜なし・・$75 、 ニッケルプレ−ト・・$90 、 ゴールドプレート・・$95 , ゴールドプレートで、手彫りの彫刻を施した物・・$135
Allen Guitars Luthir Supplies http://www.allenguitar.com/supply.htm ここにかなりきれいな紹介写真があります。
プライスタイプ
独特の理論によるバンジョーテールピースSL−5で有名な「プライス」からマンドリン専用テールピースSL−8がリリースされました。SL−5に同じく弦に余計なテンションをかけない様に配慮されたその形から、通常のテールピースに比べると独特の形状をしています。
Gary H.Price http://www.telepath.com/ghprice/index.htm
チューニングマシーン
ブリッジ
エンドピン
B Mandolin Accessories マンドリンアクセサリーあれこれ
ピック
これくらい個人の嗜好が違う、お道具はないでしょう。素材は高価な鼈甲を始めとして、プラスティック、ビニール、ベークライト、果ては、水牛の角に、メタルなんていうツワモノも。厚みもサイズも大小まちまち、形状はオーソドックスな三角おにぎり型、ティアドロップ型、J、グッドローの真ん丸に、グリスマンタイプ。変わったところでは、弦に対し、直角に当たるように最初からその部分を捻じったもの、とか。(ロック少年達がよく使うと聞いた事がある。)
概ねマンドリン弾きは固めの素材とか、厚めで少し大き目の種類を選択する傾向があるようです。ただクラッシック系統のプレイヤーは伝統的な小さな薄目の鼈甲素材で、それも先端の尖ったところで演奏しています。特にトレモロではあの形状が威力を発揮するのかなあ。われわれ、F,マンド弾きは例えばティアドロップでもお尻の方の丸みのある方で、弾いたり、尖った先端を、わざわざ削って自作される人も見た事あります。
さて、私は、数年前までフェンダーかJIMダンロップのティアドロップで、ご多分にもれず、お尻の丸い方を使っていましたが、5〜6年前にサガのグリスマンタイプを手に入れてからは、ずっとこれを愛用してます。エルダリーに、CDの注文をする際、ついでに、3枚とか5枚とか貰ってました。グリスマンのエンドース契約が切れたとかで、今はゴールデンゲイトという名前に変わりましたが、スペックはまったく同じだと思います。そして1年ほど前に宮崎勝行さんの紹介でお付き合いさせて頂くようになった、ピッカーズクラフトの鈴木哲也さんに、鼈甲製のグリスマンタイプを作ってもらってます。最初は色々な厚みや形状など無理をお願いして試行錯誤してもらいましたが、結局落ち着いたのはグリスマンタイプで、厚みもそのまま1.45mmから1.50mmの物です。エッジの仕上げも丁寧で、この近辺で買える(例えば某ヤマハショップとか、、)物とは格段に品質が違います。1枚千数百円も出して、薄くてすぐ反り返ったり、先端が欠けたりする鼈甲を買っていた事を非常に悔しく思い出します。鈴木さんの連絡先を記しておきますので、是非皆さんのご注文を、、、。鈴木哲也:〒 360熊谷市美土里町2−20 携帯Tel:010−809−5431 会社Fax 0485−81−2285 。 あっ。言っときますけど、宣伝による利益は一切ありません。
ジュエリークロス
あるアメリカの友人から25cm四方の一枚の布を貰いました。これがすぐれもので、楽器のメタルパーツを磨くにも、ピックを磨くにも重宝しています。本来宝石を拭くものらしいのですが、鼈甲ピックには最適。少々のくもりや、小傷はあっという間にピカピカになります。楽器の塗装部分にも使っていましたが、微粒子の粉末を織り込んだような素材なので、柔らか目のフィニッシュの場合はかえって傷を付ける事になるので、ご注意。1枚目を使い込んで、気に入っていたので RIO GRANDE と判読できる会社の住所電話番号を聞きたくて、彼に手紙を書いたら、何も言わずにもう一枚送ってきてくれました。そんな事で、注文先がわからなかったのですが、当て推量で、ネットをサーチしてみたら、見つかりました。Rio Grande http://www.riogrande.com/
7500 Bluewater Road NW, Albuquerque, New Mexico 87121-1962
phone:1-800-545-6566fax:1-800-965-2329e-mail:info@riogrande.com
ストラップ
これもこだわる人は徹底的に拘る部類のアクセサリーですよね。市販品でアーチスト名を冠したものもあるようですが大体自作か、市販品でも改造を加えないと、本人の体型と楽器の形状にフィットした使い勝手の良い物になりませんよね。名前を彫り込んだレザークラフトなんて、雰囲気があっていいんだけど、最近あまり流行っていないのかな、身の回りに皮細工やってる人が見つかりません。私自身は、出来るだけ幅広の皮の厚みのあるがっしりした作りの物が好きです。運動具店で買えるグローブの皮ひもを流用と言う人がかなり多いですが、お手軽もいいですけど、周辺部品の少ないマンドリンの事、ここは一発、凝ってみたいものです。
ただ一つ。合成の素材(ビニール、ゴム、プラスティック系など)や、金属のバックルなどを使用した物については注意が必要です。楽器のフィニッシュを溶解したり、傷める恐れがあります。ストラップと楽器の間に布を噛ませる、等の気遣いが要りますね。
チューナー
チューニングフォーク(音叉)を使ってバタバタっとあっという間にチューニングを済ませてそれでいて的確な調弦のできる人って憧れですよね。Walker Deluxe Blue なんて、趣があっていいですね。耳の鍛練にもなるから出来るだけ音叉を使いなさいといってくれた先輩がいたけど、やっぱりお手軽で簡単なチューナーに頼ってしまいます。本当は(もっと厳密に言えば)チューナーで開放弦を合わせるだけでは、実際にフレットを押さえて演奏するためには完璧ではなさそうです。楽器の特性にもよるでしょうがハーモニックスの位置なども微妙にずれているような気がします。
初めて買ったのはKorgのGT−1ギターチューナーです。マンドリン調弦用にも充分使えますが、メーターの針の反応が遅いような気がして、SabineのST−1500Auto Tunerに換えました。一人の練習では問題ないけど、周りがうるさい時や、複数のメンバーの時にはどちらも上手く音を拾いません。ブリッジやペグヘッドに挟むクリップ式や、吸盤式のピックアップを併用していましたが、必ずコードのどこかが断線して使い物にならなくなってしまいます。宮崎勝行さんのところで扱っているテッツンクリップというのが評価が高いそうなので、今度試してみたいです。
クラッシックヴァイオリンを習わせている娘の方が、私より随分音楽性が高い事は否めない事実なんですが、彼女には,KorgのAT−1を与えました。ひとつひとつのファンクションについては、よく判ってませんが、A−442Hzの設定が必要な場合など大いに重宝してるようです。何でも値段が高価な物はそれなりの理由があって評価もそれなりの物があるということですが、それからいくと、KorgのDT−1や、BOSSのTU−12Hは信頼性のある確かな商品だと思います。
ピックアップ
バーカスベリ
フィッシュマン
クリーナー
今一番気に入っているボディーのフィニッシュ用クリーナーはレモンオイルです。塗装面の厚くない部分への使用についてはちょっと心配があるけど、たっぷり使って柔らかい布で丁寧に拭いてやれば、本当に上品な艶が出ると思います。マーチンのギターポリッシュも定評がありますが、レモンオイルに比べると化学物質が入っていそうでちょっと抵抗があります。
弦とフィンガーボードのクリーナーとして一番気に入ってるのは、GHS社のFast−Fretです。木のハンドル部分に薬剤を染み込ませたフエルトが付いていて、弦に塗布した後、付属のガーゼで拭き取るといった物です。これらのセットが直径5センチ高さ10センチくらいの缶に納められています。カイザー社のストリングフェローも使いやすいクリーナーです。こちらは容器の先端に付いたスポンジから塗布します。丁度、文房具の水糊のような使い勝手です。トーン社のフィンガーイーズは最も使いやすいエアゾールタイプです。どの弦潤滑剤もまめに使えば、弦の寿命は随分伸びると思います。また好き嫌いがありますが、指と弦との摩擦が小さくなりフィンガリングが容易になるという利点があります。
ケース
私自身は試した事がありませんが、最近よく聞くのは、テニスラケットのWとかトリプルとかのケースです。確かに全長もほぼ同じくらいでしょうし、軽くてストラップの強度なんかも問題ないでしょうね。ただ、実際にお使いの人を知りませんので、楽器を裸で入れているのか、ケースを包むように入れるのか、また、A、F、に関わらず上手く収まるかどうか全くわかりません。
私はマンドリンに関して、カールトンのティアドロップシェイプを2個愛用してます。1個目の#1640の頃はそれほど高価なものではなかった様に記憶してます。せいぜいハープトーンやエベレストの倍くらいだった様ですが、約2〜3年の間に2個目の#3172になると、$350くらいに跳ね上がり、いつのまにか最近のカタログを見ると、あのマークリーフに肩をならべています。$500超えてるかな。機種によればマークリーフを超えたものもあるようです。でも十分に価値のあるケースだと思います。ゴムのトリムの部分はある程度以上の防水性も有りそうだし、メタルパーツも充分なメッキ(クロームかな)が施されてます。因みに外を持ち歩く時には、これにスモールドッグのケースカバーをかぶせてます。カールトン本体にはさほどアクセサリーを収納するスペースが無いので、少々大き目のチューナーや、プリアンプ、シールド、楽譜類を持ちたい時にはこれ1個でOKです。
マークリーフも私の憧れのケースでした。昔初めて空港で外タレのギターケースを見た時、どう考えてもギター2本もってきたかな?と思ったほどでした。やっぱりいくらファイバーグラスの量を誇るとはいえ、少々やり過ぎではないでしょうか。確かに大きなアメ車のトランクにドン!と置くと似合うでしょうけどね。ロッキートップにもシャギーにもこれをメンバー全員分(各楽器)置く場所は無いでしょうね。
1998.9.22 追記:プライス&ネルソンと言う新しいファイバーグラス製のマンドリンケースが発売予定になりました。99年1月のデリバリー開始予定だそうです。プロトタイプの写真を見る限りではかなり斬新なデザインで、触手が動きます。もし手に入れるか、または手に入れた人のレポートを聞いたらお知らせします。