土用の丑の日
 「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間のことで、本来は年に4回あったものが今では夏の土用だけが一般的になっています。
 7/20〜立秋前日(8/7頃)の間の丑の日を特に「土用の丑」といい、夏ばて防止に鰻を食べる習慣は江戸時代の有名な蘭学者平賀源内が当時あまり人気のなかった鰻やの宣伝にひと肌脱いだのが功を奏し、始まったとされています。
我が家に伝わる伝統漁法を紹介します。ウナギ釣りをする人は高齢化し、だんだん少なくなっています。
うなぎを釣るために準備するもの
釣り竿 背丈ほどの竹竿を使用。最近はカーボン製の竿を使用している。
帽子 熱中症予防のため必ずかぶる。
タオル 汗ふき兼鰻つかみ用
釣り用ベスト 小物を入れるポケットのたくさんあるもの。私は、仕掛けやはさみ、ラジオ、財布などをを入れて居ます
偏光グラス 水の中の石の隙間や穴を見るためには欠かせない。
懐中電灯 夜釣りに備えて、水中で使用できるもの。鰻は暗くなってからが勝負。
びく 釣った鰻を入れる。これがないと一匹釣ったら終わりになるよ。
運動靴 川底は滑りやすい。転ばないよう、滑りにくい靴底のもの。サンダルはダメ。けがをしては釣りにはならない。安全第一。
仕掛け
仕掛け うなぎ釣り専用の針を使用。(最近はどこにも売っていない。貴重品である。)ハリスは10号前後を使用する。(大きい鰻の場合は10号では不安。)

針がないとウナギ釣りを続けることができなくなってしまいます。誰か情報があれば教えてください。
えさ
みみず ウナギ釣りにはミミズが最高。梅雨が明けると居なくなるので確保しておく必要がある。
どじょう 小さいどじょうがよい。太刀魚釣りの餌として売っている。
カワムカデ 蛇トンボの幼虫。水中の石の下に生息している。お盆頃には居なくなる。
ゴカイ ミミズもカワムカデも入手困難になったときに活躍。
うなぎはどんなところに居るのか?
石積みの堰1 石積みの堰2 石積みの堰3 コンクリートや石の隙間1
コンクリートや石の隙間2 コンクリートや石の隙間3 ころげ石1 コンクリートや石の隙間4
敷石の隙間1 コンクリートや石の隙間5
 基本的に水が動かないところには居ない。水の流れのあるところの石の下の穴。石垣の石の隙間。石積みの堰の石の隙間。敷石の隙間。ころげ石。河口付近の石積みの防波堤。などに生息している。
 
とにかく水(潮)の流れがポイントになる。二人が同じ石を釣っても竿を入れる方向で、結果は全く異なることになる。それはすべて、水の流れが関係している。
 水がよく当たっているところでは、意外な場所からでも食ってくる場合がある。それは、小石が積み重なったところや、草や葦が生えているような泥ガマだったりする。流れに注目していれば必ず釣れる。
うなぎの釣り方
さそう  うなぎのいそうな穴に、竿をそっと入れる。餌が生きているかのように、前後左右に竿先をゆっくりと動かしてうなぎに誘いをかける。
 うなぎが居れば食いついてくる。うなぎに食い気があるときは誘う前に食いついてくることが多い。
アタリ うなぎのいそうな穴に、竿をそっと入れる。餌が生きているかのように、前後左右に竿先をゆっくりと動かしてうなぎに誘いをかける。
 うなぎが居れば食いついてくる。うなぎに食い気があるときは誘う前に食いついてくることが多い。
合わせる  うなぎ釣りで一番難しいのは、あわせである。うなぎは最初のアタリでズンと一気に引き込むが、ここで一休みをする。ここであわてて合わせてはならない。この段階では口にくわえている状態である。(糸は張ったままじっと我慢。)
 一休みの後、再びぐいぐいと引いてくる。(飲み込んでいる。)この瞬間に糸を止める。うなぎの口に針がかかる。このタイミングが難しい。
取り込む  針が合っても安心してはならない。うなぎが穴から出て来なかったり、針がはずれたりすることはよくある。
 糸は絶対にゆるめてはならない。うなぎの動きに合わせ引っ張ったり、ゆるめたりしながら取り込む。

 魚籠にうなぎを入れるとき、針をはずすときも要注意。タオルや洗濯ネットでうなぎをつかむと滑らない。
釣果
2004/08/16 県内○○町××川にて  11ぴき釣れました。近年ではなかなかの釣果でした。
 昨年のお盆は雨のため、川が増水して漁に出ることができませんでした。今年はその分をリベンジすることができました。
 蒲焼きにして食べるつもりです。

 釣れたら、また報告します。
2005/08/14 県内◎◎市△△川にて  3匹釣れました。3時間程度の釣りでした。まずまずの釣果でした。(1年ぶりの釣りでした。)
2005/08/15 県内○○町××川にて  3匹釣れました。午後2時頃から、雷を伴った大雨に降られてしまいました。増水・濁りのため、やむなく釣りの続行を断念しました。
うなぎの館


鰻に関する話題。我が家に伝わる伝統漁法を紹介します。
2005/08/29