アマチュアはアマチュアのゴルフスイング理論を

 スポーツ万能の人は別でしょうが私たちアマチュアが、プロゴルファーがインパクト直前でコックをため、すばやく腰で切る連続写真を模倣してスイングしていたのでは、プロと力量の違う私たちにはよいスイングは作れません。アマチュアにはアマチュアなりのスイング理論が必要です。私は特にスポーツ万能でもありませんが、師匠であるT.O.氏(2004年、2008年日本シニアアマ出場)の指導のもとにアマチュアなりのスイングを身につけ2004年にシングルになることができました。
 アマチュアゴルファーにとって、シングルプレイヤーは憧れの的です。ぜひ、このスイングを身に付け、シングルプレイヤーの仲間入りをしましょう。以下に、それぞれの説明、ポイントを示しましたので、ぜひトライしてください。なお、スコア90台ではまわれる一般的なレベル以上の方を対象としておりますので、基本的なことは省いてありますが、ご了承ください。(恥ずかしいのですが写真モデルは筆者です。内容はT.O.氏の監修済です。2008.06.01.一部改訂)


1.「クラブシャフトの動き、いわゆるコックは常に両腕の中で動く」これが基本です。
 プロゴルファーのダウンスイングやインパクトの写真のイメージを持ってはいけません。

コックは常に両腕の中で動く

2.まず、スタンスですが、背筋は伸ばし、やや立ち気味で、下目使いでセットしてください。丸まった背中では良いスイングは生まれません。できにくい人は、一度セット後、いったん背筋を伸ばして立ち、そのまま腰を折ればよいと思います。スイングの軸である背中(背骨)を意識することが大切です。
 腕をだらりとたらした位置でグリップするのがオーソドックスと思います。

いったん背筋を伸ばして立ち、そのまま腰を折り、下目使いでセット

3.テイクバックは、腕で上げるのではなく、背骨を軸とし肩(上半身)の回転で行います。この時、左肩が落ちないように、水平気味のイメージで回すほうが良いと思います。始動では肩と腕が一体で回転し始めますが、クラブシャフトが常に両腕の中で動くように徐々に縦にコックしていきます。いわゆる剣道のお面と同じ動き方をしますが、前傾している上半身が回転していきますので、シャフトが少しずつインに入っていくこととなります。イスに座って体を右に回転させながら縦にコックしてみてください。イメージが作れると思います。両脇を抱え込むように軽く締めて始動すると体と腕が一体となり、手や腕で上げたり、フェイスを開いて上げたりしませんし、脇が甘くなりません。
 なお、左肩はシャフトや左腕に引っ張られ徐々に飛方向より後方である右に移動していくことで、十分な捻転ができ、スイング孤も大きくなります。同時に右肩は引くようにすると捻転が強まります。

シャフトは剣道のお面と同じ動き方をするが、体が回転していくので、シャフトが少しずつインに入る。
 シャフトが両腕の
中で動く正しい始動。
 フェイスがすぐに
開く悪い始動。

4.トップでは、右下半身がスウェーしないように、右足土踏まずの内側、下肢の内側の筋肉に力を入れて緊張を持たせ、上半身の捻りを受け止めます。この時、左肩は飛方向より後方である右に移動し(右利きの場合)、ボールを左気味に見ることとなります。両腕の中でクラブシャフトが動くため、トップではクラブヘッドは飛方向を向きます。前述した左肩を落ちないよう捻転すればそうなりやすいはずです。トップでは体の軸は右に傾くのが正しいのですが、左肩が落ちると、軸が左に傾いたトップとなってしまいます。
 よいトップかどうか確認するためには、クラブシャフトをそのまま地面に下ろしてみてください。飛方向後方をヘッドが向くはずです。また、トップのコックはそのままで体の捻転だけを戻せば、剣道のお面の形になるはずです。

左肩は右に移動し、体の軸は右に傾く。ボールを左気味に見ることとなる。 クラブヘッドは飛方向を向く。体の捻転を戻せば、お面の形になる。 クラブをそのまま地面に下ろせば、飛方向後方をヘッドは向く。

5.ダウンスイングの切り返しでは、クラブシャフトを両腕の中で振り下ろし、左肩はすぐに開かないイメージを持ってください。胸を飛方向と逆に向けたままで、両手小指側で軽くタオルを絞るようにしながら振り下ろすイメージでダウンスイングの始動をします。腕に引っ張られて肩がくるっと回るのが体感できれば完璧です。剣道で竹刀を振り下ろす時に自然に両手指に力が入りますがまさにそのイメージです。シャフトを回転させるというよりはトップから体の右で縦に振り下ろすイメージとなりますが、体が回転していきますので、正しい軌道を描くこととなり左肩も開きませんし、背中の軸も傾かないようです。インパクト始動の時と逆の動きをイスに座ってゆっくりしてみればわかると思います。このダウン始動のイメージを繰り返し練習してください(ドライバーの頁も参照)。プロのように力がある人は出来るかもしれませんが、シャフトをインサイドから引っ張るようなダウンスインクのイメージはシャフトがねて下りてしまいますし、ぎりぎりまでコックをほどかないようにする必要もありません。
 また、前述した右サイド下半身で十分上半身の捻りを受け止めるトップができていれば、ダウンスイングで左サイドにスムーズに体重移動できることとなります。

胸を飛方向と逆に向けたままで、両手
小指側を絞るようにしながらダウン始動
シャフトが両腕の中で動きながら
インパクトを迎えます

6. インパクトからフォロースルーでもクラブシャフト(コック)は両腕の中で縦に返ります。前述の背中の軸が一定で傾かないようにする意識は、フォロースルーまで強く持っておく事が大切です。水平に回転するイメージで右肩を飛方向に突き出すようにT字型のフィニッシュを取り、クラブシャフトが横におさまるように意識すると、左足に自然の加重でき、左足一本で立て、背中の軸も傾かず、長いインパクトゾーンが作れるようです。フェイスもスムーズに返せることとなり、トップやダブりも減ると思います。なお、インパクトは点で打ち込むのではなく、線でボールを払っていくイメージのほうが正確な球筋となります。特に、アウトサイドの軌道とならないように長いインパクトゾーンをイメージしてください。アイアンの場合は結果として打ち込むことになるだけです。


右肩が飛方向に向き、
シャフトが横におさまるフィニッシュ
両腕の中で縦に返すイメージのフォロースルー

 以上のスイングをすれば、振り切っても引っかからずスライスもしないはずです。
 下記は私の7番アイアンでのスイング連続写真です。


トラブルシューティング 皆さんの参考になれば幸いです。

ドライバーの注意点 ショットの方向性 ロングアイアンでコックがほどける時 バンカーショットの基本


オーバースピンをかけるパットを

 ボールをパチンと強く打ちにいったり、急に緩めたりしてパットの距離をあわせてはいけません。逆ハングリップ、ミドル・ロングパターなどどんなパッティングスタイルでも、インパクト後は跳ね上げるように押し出してストロークし、オーバースピンをかけながらボールを転がす、運ぶイメージを持ってください。 オーバースピンのかかったボールは、転がりが良いにもかかわらず、イメージした距離でスーと止まります。また、ボールの力が弱まっても、芝芽の影響や傾斜の影響も受けにくくなります。そうすれば、テレビで見るプロたちのパットのようになるのです。
 「パターは形無し」と言われ、どんなパッティングスタイルでもよいのでしょうが、この基本だけは共通です。


1.両肘は絞込み手首をロックした状態で、背中の軸(背骨)を意識し、その軸(肩)回転だけでストロークを行うようにしてください。そうすれば、セット時が地面に一番近い最下点で、テイクバックとフォロースルーでは地面から最も離れた振り子運動となります。
 スイング理論と同じで、シャフトは常に両腕の中の中央にあり、軌道はわずかなインアウトインとなります。

背中の軸を意識し、肩回転だけでストローク

2.フェイス面を真上かほんの少し後方(フェイス後方に何らかのマークがあればそれを、2ボールパターであればフェイスの近いほうのボールマークの左寄りを)から見てスクエアにセットアップしてください。そうすることで、インパクト時が、パターのストロークの最下点となり、インパクト後はパターが自然に地面から離れていきますので、意識しなくてもオーバースピンをかける跳ね上げるストロークになるのです。フォロースルーでフェースをスクエアに出そうと意識きしすぎると低く地面を這うフォロースルーとなりオーバースピンはかけれません。 フェイスをスクエアに意識するのはインパクト時のみでいいと思います。

フェイス面を真上もしくは、
少し後方から見た正しい構え
ボールを真上から見た構えは、
フェースが少しかぶっている
テイクバックでパターは
地面から徐々に離れていく
 インパクト時が、ストロークの
最下点となっている
インパクト後、パターは
地面から離れ、自然に
オーバースピンがかかる

3.ロングパットでの距離感の出し方は、左腕が秒針だと考え何秒の振り幅とするととか、何センチフェイスを引くと何ヤード転がるとかを練習してください。歩測して少し長めの距離を転がせばカップに届きます。振り幅を決めたら、後はラインに転がすことを意識してストロークします。なお、自分が決めた振り幅はストローク中に絶対に緩めてはいけません。イメージより転がしたいときは少しフォローを大きくとってください。

4.ショートパットでも同じで、3.で練習したカップをすぎる距離を転がせば、カップにとどきます。カップを意識するのでなく、カップを通り過ぎる距離を転がすと考えてください。


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