ミニ・バスケットボール規則の変更(通知)
試合開始の変更
( ・ジャンプボールは第1クォーターのみとする。
  ・前半攻めるバスケットは相手チームベンチ前のゴールとする。)
 ジャンプボールでタップされる前のファウルの処置について変更
施行日 平成17年4月1日
 上記ルールについて,変更することに決定いたしましたので,ご通知
申し上げます。
 貴協会・連盟・団体の傘下の各チーム並びに関係者への周知につい
て,宜しくお願い申し上げます。

 なお,新たに,ミニのルールブックは発行しません。別添の変更する条
文と注解を差し替えて,ご利用ください。

2005年 ミニ・バスケットボール競技規則変更の概要
 ゲームを開始するジャンプ・ボールは第1クォーターだけ行うことになった。第1クォーター以外の各クォーター,各延長時限は,すべてオルタネイティング・ポゼション・ルールによるスロー・インで始める。
  1チームがゲームの前半に攻撃するバスケットは相手チームベンチ前のゴールとすることとした。
  また,各延長時限は後半と同じバスケットを攻撃する。
 オルタネイティング・ポゼション・ルールのスロー・インは,審判がスロー・インするプレイヤーにボールを与えたときに始まり,スロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れるか,スロー・インするチームがヴァイオレイションをしたときに終わっていたが,さらにスロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れずにバスケットにはさまったりのったりしてしまったときが付け加えられた。
 第1クォーターを始めるジャンプ・ボールでボールがジャンパーにタップされる前にファウルが宣せられたとき,そのファウルの処置をしたあともう一度センター・サークルでのジャンプ・ボールで始められる。
 第1クォーターを始めるジャンプ・ボールのとき,ボールがジャンパーにタップされる前にヴァイオレイションが起こった場合は,そのヴァイオレイションは競技時間中に起こったものとして処置する。
 各クォーター・タイム,ハーフ・タイム,各延長の前のタイム・アウト中ファウルが宣せられた場合は,オルタネイティング・ポゼション・ルールによるスロー・インではなく,ファウルの罰則によるスロー・インで始められる。矢印の向きは変わらない。
 第1クォーター以外の各クォーター,各延長時限を始めるスロー・インのとき,ボールがスロー・インをするプレイヤーに与えられる前にファウルが宣せられたときは, そのクォーターは,それぞれのファウルに定められた罰則,それにつづくオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインからのファウルの罰則によるスロー・インで開始される。
 第1クォーター以外の各クォーター,各延長時限を始めるスロー・インのとき,ボールがスロー・インをするプレイヤーに与えられてからスロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れるまでの間にファウルヴァイオレイションが起こった場合は,そのファウルやヴァイオレイションは競技時間中に起こったものとして処置する。矢印の向きは変わらない。


2005年  条 文 変 更
第10条 スコアラー,アシスタント・スコアラー
   スコアラーはスコアシートの記入法に従ってスコアシートをつける。
 スコアシートには,各チーム名,プレイヤーおよび交代要員の名前と番号,コーチの名前を書き,各プレイヤーの横の欄には出場時限と得点とファウルを記入する。
 スコアラーは次のことを合図して審判に知らせる。
  (1) プレイヤーの5回目のファウル
  (2) 1チームの各ハーフ7回目のプレイヤー・ファウル
  (3) チャージド・タイム・アウト
  (4) チャージド・タイム・アウトのときの交代
 
 スコアラーは,ジャンプ・ボールが宣せられたあとスロー・インでゲームを再開するときにスロー・インのボールを与えられるチームが攻撃する方向を示しておく標識を次のように取り扱う〔第8条(9)〕。
 第1クォーターを始めるジャンプ・ボールでどちらかのチームがタップされたボールを保持したら,その相手チームが攻撃する方向に向けて次にジャンプ・ボールが宣せら
れたあとスロー・インのボールを与えられるチームが攻撃する方向を示しておく標識の矢印を向ける。
 そのあと,前半(第1・第2クォーター),後半(第3・第4クォーター),各延長時限で,ジャンプ・ボールが宣せられたあとスロー・インでゲームが再開されるたびに,スロー・インが終わったら標識の矢印を逆の方向に向け直す。

  アシスタント・スコアラーはスコアラーに協力し,プレイヤーにファウルが宣せられるたびにスコアラーから連絡を受け,そのファウルがプレイヤーの何回目のファウルであるかがよくわかるように標識で示す。チーム・ファウルの回数もそのたびに示す。
     
第17条 ゲームの開始
   ゲームはセンター・サークルでのジャンプ・ボールで,ボールがジャンパーにタップされたときに始められる。主審は両ジャンパーの中央にボールをトス・アップする。第2・第3・第4クォーター,各延長時限は,きめられた順番にあたるチームがオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトからスロー・インして始められる〔第18条〕
 1チームが前半に攻撃するバスケットは,相手チームのチーム・ベンチ側のバスケットとする。両チームは後半攻撃するバスケットを交換する。
     
第18条 ジャンプ・ボール
   ジャンプ・ボールは第1クォーターを始めるときにおこなわれる。
 ジャンプ・ボールはセンター・サークルで,両 チームの2人のプレイヤーの中央に審判がボールをトス・アップしておこなう。

  両ジャンパーはそれぞれ自チームのバスケット側の半円の中に立ち,片方の足は2人の間のライン中央近くにおく。
 ジャンパーはトス・アップされたボールを片手または両手でタップする。
 ジャンパーは次のことをしてはならない。
  (1) ボールが最高点に達する前にタップすること
  (2) ボールがタップされないうちに定位置を離れること
  (3) トス・アップされたボールを保持すること
     
   両ジャンパーはそれぞれ2回までボールをタップできる。許されたタップをするほかは,ボールがジャンパー以外の8人のプレイヤーのだれかか,床,バスケット,バックボードのどれかに触れるまではボールに触れてはならない。

 ジャンパー以外の8人のプレイヤーはボールがタップされるまでサークル(円筒)の外にいなければならない。サークルのまわりに同じチームのプレイヤーがとなりあっているときに,相手チームが希望すればどちらか一方は場所をゆずらなければならない。
 両チームにヴァイオレイションがあったときは,ジャンプ・ボールをやり直す。

 次の場合は,ジャンプ・ボールが宣せられるがジャンプ・ボールはおこなわず,ジャンプ・ボールになったところにもっとも近いアウトから,きめられた順番にあたるチームがスロー・インしてゲームを再開する。
  (1) 第1クォーター以外の各クォーター,各延長時限を始めるとき
  (2) 両チームのプレイヤーに同時にボールに触れてアウトになったときや,どちらがアウトにしたのかが審判にはっきりわからないとき〔第29条〕
  (3) 両チームのプレイヤーが同時にボールにしっかり手をかけてヘルド・ボールが宣せられたとき 〔第33条〕
  (4) 最後のフリースローのときにシューター以外の両チームのプレイヤーがヴァイオレイションをし,そのフリースローが成功しなかったとき〔第42条〕
  (5) どちらのチームもボールを保持していないでダブル・ファウルが宣せられたとき〔第45条〕
  (6) ショットされたボールが空中にある間に30秒の合図が誤って鳴ってしまい,そのショットが成功しなかったとき〔注解22(2)〕
  (7) スロー・インされたボール,またはそのあとプレイ中のボールがバスケットの支えにのってしまったりはさまってしまったりしたとき
    ジャンプ・ボールが宣せられたあとのスロー・インの順番
   第1クォーターを始めるジャンプ・ボールでどちらかのチームがタップされたボールを保持したら,その相手チームが次にジャンプ・ボールが宣せられたときにスロー・インのボールを与えられる。そのあと,ジャンプ・ボールが宣せられるたびに両チームが交互にスロー・インのボールを与えられ,スロー・インでゲームを再開する。この順番は1ゲームを通して繰り返される。
第21条 同点と延長
   後半を終わったとき両チームの得点が同じならば3分間の延長をおこなう。各チームは後半と同じバスケットを攻撃する。3分間の延長を終わっても両チームの得点が同じならば,第2延長を行う。第2延長で2点を先取したチームを勝ちとする。各延長の前に2分間のタイム・アウトをおく。
     
第43条 テクニカル・ファウルの原則
   プレイヤーはつねにゲームに対する協力の精神とスポーツマンシップにもとづいてプレイしなければならない。相手チームのプレイヤーもゲームの仲間であることを決して忘れてはならない。
 審判の注意を無視したり,スポーツマンらしくないふるまいをしたプレイヤーは警告をうける。警告をうけたのに同様のスポーツマンらしくないふるまいを繰り返したプレイヤーにはテクニカル・ファウルが宣せられ,相手チームに2個のフリースローが与えられる。
 フリースローが成功してもしなくても,フリースローのあとはオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトでシューター側のチームにスロー・インのボールが与えられる。

 コーチがスポーツマンらしくないふるまいをした場合もテクニカル・ファウルが宣せられる。この場合相手チームに2個のフリースローが与えられる。フリースローが成功してもしなくても,フリースローのあとはオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトでシューター側のチームにスロー・インのボールが与えられる。
     


2005年  注 解 の 変 更
5.主審の任務と権限〔第9条〕
  主審はゲーム前に次のことをする。
(1) テーブル・オフィシャルズが使用する器具,合図器具を点検し,承認する。
(2) コート,バスケット,バックボードを点検し,承認する。
(3) ゲームに使用するボールを選ぶ。
(4) スコアラー,アシスタント・スコアラー,タイムキーパー,30秒オペレイターを確認し,承認する。
 主審はセンター・サークルでボールをトス・アップして第1クォーターを始める。第2・第3・第4クォーター,各延長時限を始めるときは,オフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトで,前のクォーターの終わりにスロー・インのボールを与えられる順番に当たっていたチームにボールを与えてスロー・インさせる〔注解12〕。
  1プレイヤーが5回のプレイヤー・ファウルをしたときは,スコアラーから連絡を受けてそのことをはっきり宣する。
 各時限,各延長時限の終わりにスコアシートを点検し,記録を確認する。また必要なときにはいつでもスコアシートを点検し,記録と残りの競技時間を確認する。記録や意見を求めたことについてタイムキーパーとスコアラーの意見が異なったときは主審が決定をくだす。
 主審がゲームの終了を承認したときに,両審判とテーブル・オフィシャルズはゲームとの関係を終了する。
12.ジャンプ・ボール〔第18条〕
(1) ジャンプ・ボールは第1クォーターを始めるときにだけ行われ,第1クォーター以外の各クォーター,各延長時限は,すべてオルタネイティング・ポゼション・ルールによるスロー・インで始められることになった。
(2) 第1クォーターを始めるジャンプ・ボールでボールがジャンパーにタップされる前にパーソナル・ファウルが宣せられたときは,スコアーシートに記録し,そのあとセンター・サークルでのジャンプ・ボールで始められる。 また,同様にアンスポーツマンライク・ファウル,テクニカル・ファウル,ディスクォリファイング・ファウルが宣せられたとき,そのファウルがアンスポーツマンライク・ファウルの場合は,ファウルをされたプレイヤーに2個のフリースローが与えられる。テクニカル・ファウルの場合は,相手チームに2個のフリースローが与えられる。ディスクォリファイング・ファウルの場合もそれぞれ同様である。スコアシートへの記録はそれぞれのファウルに決められたとおりとし,ディスクォリファイング・ファウルを宣せられた者は失格・退場となる。 第1クォーターは,フリースローのあとセンター・サークルでのジャンプ・ボールで始められる。
(3) 第1クォーターを始めるジャンプ・ボールのとき,ボールがジャンパーにタップされる前にヴァイオレイションが起こった場合は,そのヴァイオレイションは競技時間中に起こったものとして処置する。
(4) 各クォーター・タイム,ハーフ・タイム,各延長の前のタイム・アウト中にアンスポーツマンライク・ファウル,テクニカル・ファウル,ディスクォリファイング・ファウルが宣せられた場合は,オルタネイティング・ポゼション・ルールによるスロー・インではなく,ファウルの罰則によるスロー・インで始められる。
(5) 第1クォーター以外の各クォーターを始めるスロー・インのとき,ボールがスロー・インをするプレイヤーに与えられる前にアンスポーツマンライク・ファウル,テクニカル・ファウル,ディスクォリファイング・ファウルが宣せられたときは,そのクォーターは,それぞれのファウルに定められた罰則,すなわち,2個のフリースローおよびそれにつづくオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインからのスロー・インで開始される。 ただし,このスロー・インは,オルタネイティング・ポゼション・ルールによるスロー・インではなく,ファウルの罰則によるスロー・インであるので,クォーターを開始するスロー・インが終わっても,矢印の向きは変えない。
(6) 第1クォーター以外の各クォーターを始めるスロー・インのとき,ボールがスロー・インをするプレイヤーに与えられてからスロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れるまでの間にファウルヴァイオレイションが起こった場合は,そのファウルやヴァイオレイションは競技時間中に起こったものとして処置する。矢印の向きは変わらない。
 
 センター・ジャンプでタップされたボールをどちらのチームも保持しないうちにジャンプ・ボールが宣せられた場合は,スロー・インのボールが与えられるチームがまだきまっていないので,例外としてセンター・サークルのジャンプ・ボールで再開される。ジャンパーはヘルド・ボールにかかわった2人である。3人以上のプレイヤーがヘルド・ボールにかかわっているときは,審判はそのうちで身長のほぼ等しい両チームのプレイヤーをジャンパーとしてジャンプ・ボールをやり直す。時間はもどさない。
  次のこと(ジャンプ・ボール・シチュエイション)が起こったら審判はジャンプ・ボールを宣するが,ゲームを再開するためのジャンプ・ボールは行わず,きめられた順番に従ってスロー・インでゲームを再開する
(1) 第1クォーターの以外の各クォーター,各延長時限を始めるとき
(2) 両チームのプレイヤーに同時にボールに触れてアウトになったときや,どちらがアウトにしたのかが審判にはっきりわからないとき〔第29条〕
(3) 両チームのプレイヤーが同時にボールにしっかり手をかけてヘルド・ボールが宣せられたとき 〔第33条〕
(4) 最後のフリースローのときにシューター以外の両チームのプレイヤーがヴァイオレイションをし,そのフリースローが成功しなかったとき〔第42条〕
(5) どちらのチームもボールを保持していないでダブル・ファウルが宣せられたとき〔第45条〕
(6) ショットされたボールが空中にある間に30秒の合図が誤って鳴ってしまい,そのショットが成功しなかったとき〔注解22(2)〕
(7) スロー・インされたボール,またはそのあとプレイ中のボールがバスケットの支えにのってしまったりはさまってしまったりしたとき
ジャンプ・ボール・シチュエイションのあとのスロー・イン(オルタネイティング・ポゼション・ルール)
 ジャンプ・ボールが宣せられたら,ジャンプ・ボール・シチュエイションになったところにもっとも近いアウトの位置からスロー・インでゲームを再開する。スロー・インのボールはジャンプ・ボール・シチュエイションになるたびに両チームに交互に与えられる。どちらのチームが次のジャンプ・ボール・シチュエイションでスロー・インのボールを与えられる順番にあたっているか,オフィシャルズ・テーブルに置いた標識の矢印でチームが攻撃する方向を示しておく。
 第2・第3・第4クォーター,各延長時限を始めるときもジャンプ・ボール・シチュエイションに組み込まれ,前のクォーターが終わったときに次にスロー・インのボールを与えられる順番にあたっていたチームがオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトでボールを与えられ,スロー・インをして第2・第3・第4クォーター,各延長時限が始められる。
 オルタネイティング・ポゼションのスロー・インは,審判がスロー・インするプレイヤーにボールを与えたときに始まり,スロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れるか,スロー・インするチームがスロー・インのヴァイオレイションをしたとき,あるいはスロー・インされたボールがコート内のプレイヤーに触れずにバスケットにはさまったりのったりしてしまったといきに終わる。このスロー・インが終わったら,オフィシャルズ・テーブルの標識の矢印はただちに逆の方向に向け直される。
 オルタネイティング・ポゼションのスロー・インでスロー・インするチームがヴァイオレイションをしたときは,同じアウトの位置で相手チームにスロー・インのボールが与えられる。オルタネイティング・ポゼションのスロー・インは終わっているので,オフィシャルズ・テーブルの標識の矢印は逆の方向に向け直され,次のジャンプ・ボール・シチュエイションではこのときの相手チームにスロー・インのボールが与えられる。
 オルタネイティング・ポゼションのスロー・インで,スロー・インが終わらないうちにどちらかのチームにファウルが宣せられたときは,そのファウルの罰則を適用してゲームを再開する。オルタネイティング・ポゼションのスロー・インは終わっていないので,オフィシャルズ・テーブルの標識の矢印は次のジャンプ・ボール・シチュエイションまで同じ方向のままとする。
 
30.コーチのテクニカル・ファウル〔第43条〕
 コーチはマナーの面でもチームの指導者であるべきで,自らも見苦しい言動があってはならない。コーチがスポーツマンらしくないふるまいをした場合は厳しく罰するべきである。
  もし,コーチのこのようなふるまいが特に悪質なものであったり繰り返されたりした場合には,審判はディスクォリファイング・ファウルを宣してもよい。このファウルを宣せられたコーチはベンチから立ち退かされ,コートの周辺や観客席にとどまることも許されない。ゲームはコーチのテクニカル・ファウルの罰則を適用して再開される。
  各クォーター・タイム,ハーフ・タイム,各延長の前のタイム・アウト中にコーチのテクニカル・ファウルが宣せられた場合は,相手チームに与えられるフリースローは次の時限を始める前に行う。そのあと,第1クォーターならばセンター・ジャンプで,第2・第3・第4クォーター,各延長時限ならばオフィシャルズ・テーブルから遠いほうのセンター・ラインのアウトからのスロー・インでゲームを始める。