瀬戸内海歴史民族資料館
高松市亀水町 五色台のとこ
休館日 12/29〜1/3
開館時間 9:00〜17:00
(ただし、入館は16:30まで)
入場料 一般220円
獅子のだんじり (獅子台) (プレートに書いていた説明文より)
製作年 江戸時代末期 坂出市横津北、南自治会
坂出八幡神社、塩竈(しおがま)神社、菅原神社の祭礼に坂出市横津地区から奉納する獅子舞の移動時に使うダンジリ。
「獅子台」ともいう。
伝承によると、江戸時代の文政年間に久米通賢栄左衛門(くめつうけんえいざえもん)が造りあげた塩田の守護神として
塩竈神社が坂出の中堪浦(なかたんぽ)の地に造営されたが、天保9年(1838)に現在地に移され、
同11年(1840)には一大祭典が催された
当時の塩田作業に従事していた横津でも若衆らが中心になりダンジリをつくって参加したという。
ダンジリの製作には、金毘羅宮の旭社(天保8年完成)をつくった宮大工や彫刻職人に依頼したといい
豪華な彫刻が自慢である。
また刺繍を施した幕は、垂仁(すうじん)天皇の時代、悪鳥(大鷲)を退治した盤衛別命(いわつきわけのみこと)
盤城別命(いわきわけのみこと)親子の武勇談の場面を描いたといい、大正14年(1925)の製作である。
祭礼行列では、鉦(かね)と太鼓のお囃子に合わせて「ダンジリ歌」を歌いながら獅子道具や
地区の子供達を乗せてにぎやかに曳く。
また祭りが終わりに近づくと、血気盛んな若者が高揚し、他のダンジリとケンカになるほどに競り合ったものだという。
現在、獅子舞とセットになるこの形のダンジリは、坂出市、宇多津町、丸亀市東部のいずれも
海岸近くの地域に分布するだけである。その地域には太鼓台もまた分布する。
屋島大宮八幡神社のお船
横津獅子台