Rain・Xの塗り方に一工夫
ワイパーのビビリ防止

2006年10月14日作成。

雨天時の視界確保として定番の窓ガラス撥水剤の元祖でもある、レインX。
免許取得後、所有した車すべてにくまは、レインX もしくは、レインXシリーズものを塗布し続けている。
レインXも初期モデル(いわゆる元祖Rain・X)だけでなく、塗布スポンジ一体型や、フッ素のスーパーRain・X等が出ているが
結局、元祖レインXに落ち着いた。

最近は、この元祖レインX自体を置いている店が減ってきているので、見かけたら買って置くようにしています。

で、話は本題に。
大抵のガラスコーティング剤は、程度の差はあれ数ヶ月で効果はなくなっていきます。
これは当然と言えば当然ですが、ガラス表面にコーティングされた撥水成分を、ワイパーブレードによって削り取って行く為で
定期的に塗布しなおす必要があります。

当然新車からきちんと塗布していたとしても、あるいは、メーカー・ディーラーのコーティングであったとしても、
付いて廻るのがワイパーブレードのビビリ。
これは考えてみれば単純なことなのですが、コーティング剤だけでなく、ガラスそのものがミクロレベルでは、
凹凸になっています。
この凹凸にワイパーゴムの柔軟・弾力性を利用して密着させ、ガラス表面(コーティング表面)に付着した水を
拭き取ることで、水滴を拭っています。
したがって、いつもワイパーゴムが通る所と、通らない所でコーティング剤が剥がされて行きます。

その剥がされた=撥水効果が無くなった部分に改めて撥水剤をコートすると、当然段差が出来てしまいます。
この段差に、ワイパーブレードのゴムが引っかかることで、ワイパーの作動時にビビリを発生させてしまいます。
当然これ以外にも、ゴムとガラス(+コート剤)との界面に存在する水膜などもビビリの原因と思いますが。

一応、ビビリ防止と言うことで、潤滑性を付加して、シリコンやグラファイトを増量して、コート剤用の
ワイパーブレードなんてのも色々なメーカーから発売されていますが、これも結局、密着性を落としたり、
滑りやすくさせることでごまかしているだけなので、ある意味我々は、踊らされているだけともいえます。
つまり、ワイパーのビビリの原因と、その対策が打てれば、わざわざ高いゴムを買う必要も無いわけで。

10数年の体験から、編み出したウインドウコーティング剤の塗布方法をここに公開します。<って大したことないって。

取説にもあるように、本当はムラなく、清浄なガラス面を作り出してからきちんと適切に塗布し、小まめに
コーティング面を維持すれば良いのですが色んな事情もあって、大抵塗布するのは、ガラスの水滴が
できなくなってきたと感じる頃。

まず、上下方向に(気持ちだけは)ムラなく塗ります。
付属のスポンジとか、ティッシュペーパーを挟んで広い面積を塗れる付属の物もありますが、
端や曲面を塗布するにはやはりティッシュを折りたたんで手で塗るのが一番

取説だと、この後横方向にとありますが、ここからが一工夫。
まっさらの新車や、ガラス面を研磨しているのでなければ、この時点で、ワイパーブレードの
移動した跡が薄っすらと見えますのでその道筋に沿うようにして
円弧を描くように塗布します。

洗車もたまに程度の場合、これだけでは耐久性に不安があるので、さらに縦方向・ワイパー軌道の塗布を
もう一回繰り返します。
そうすると、最初は塗布時に引っかかりを感じていたティッシュの動きも滑らかになります。

この後は、取説に従って固く絞ったウエスで余分なコーティング剤を拭き取ります。
大抵ウエスの表裏をうまく使ってやることで、拭き残しもなくクリアなガラス面が現れます。

これで、ワイパーゴムの通過ルートに並行にコーティング剤が塗布されたわけで、少々ムラがあったり、皮膜の段差があっても
比較的抵抗が少ない状態になりますので、ビビリ現象は低減されます。

お気づきかもしれませんが、当然一部拭き取り部のクロスする箇所があります。
そこについては、どちらのブレードがビビリやすいかを確認しておいて、次回コーティング時に重点的に攻めてみましょう。

ワイパーのないガラス面は、基本どおり縦横塗布ですが、最後の塗布は必ず縦方向にしています。
基本的に水は高い所から低い所に流れますので、その流れに逆らわないようにしてあげるわけです。

ちなみに、スモークガラスだと、RainXを塗布するとこんな感じになります。

見事にくっきりとしているので、通り道が判りますね。