Wiperスイッチを流用してみる
RX-8用ワイパースイッチの流用

2006年5月21日作成、5月28日更新、6月3日更新、6月25日更新

使用工具:No.2、3 +ドライバー(なるべく柄の長さの短いのが良いとおもいます)、内装はがし or マイナスドライバー
使用部品:GJ8A-66-128 6680円(2006年5月)

歴代のロードスターは全て、間欠機構つきワイパーである。
まあ、一般的な自動車とすれば同じ装備でもあり、大した問題ではない。

しかしながら、レインXをウインドウに塗布している く ま としては、小雨程度の走行時にはこの間欠機構では、作動が早すぎるのである。
ドライ状態でワイピングすると、せっかく塗布したコーティング層が剥がれるだけでなく、ブレードのビビリが発生する。
そのためこういった場合、特に運転に支障のない場合ではミスト機構か、1回だけSWを入れてワイパーを作動させている。

これを解消できるのが、間欠機構を一歩進めて、時間調整式にするのがベターだと思っている。
もちろん、メーカーOPにもディーラーOPにもそのような設定はない。
となると、社外品のリレーキットを装着するか、他車種の流用である。

例えば、Fitのワイパーはロードスター同様間欠機構のみであるが、派生車種であるMOBILIOは一部グレードでは、時間調整式間欠ワイパーを採用している。
派生車種であることから、実はこのMOBILIOのワイパースイッチユニットとFitのワイパースイッチユニットを交換することで、時間調整式ワイパーに変わるのである。
ということで、初代、2代目Fit共に時間調整式ワイパーに変わっている。
この技が使えるのも、最近の車では このワイパーユニットに動作リレー等が内蔵されているからである。

定期的に車の進化をチェックする為に、Webでカタログを取り寄せRX−8の装備を眺めていた所・・・・
全グレード、時間調整式間欠ワイパーではないですか。
さらにこの流用ネタを決定付けたのは、ネットオークションで何気なく眺めていたRX−8のライトスイッチユニット。
フォグSW付のライトスイッチユニットだったのですが、ロードスターと基本的に同じです。

元々、NCロードスターの開発においては、RX−8のシャシーがベース。
ある意味、派生車種の位置づけであっても不思議ではありません。
また、アテンザ・アクセラと言った同世代の車両に関しても、同形状のレバー類です。
コスト等々を考えると、なるべく同じパーツで使いまわしたとしても不思議ではありません。

但し、全ての車種のが流用できるかと言えば、それは難しいはず。
車格や装備関連で共用している確率が高いのはアテンザ、アクセラ、RX−8あたりと見た。
となると、RX−8のワイパースイッチユニットが一番確率的に流用できるかと判断。

で、とりあえず調査を実施。

RX-8:GJ8A-66-128 6680円(2006年5月)
NCEC:N121-66-128B ?円

結構いい値段しますね。
アテンザとか、アクセラのユニットも調べてみましたが、基本的に-66-128Bが、マツダのワイパースイッチユニットの品番コードになっているようですね。
ただ、アテンザ、アクセラの場合、リヤワイパーのSWも組み込まれている為、カプラー接続でOKとしても配線が違う可能性があるため、基本的にフロントのみ かつ、
時間調整式のユニットと言うことで、RX−8が流用の際のリスクが一番低いと考えました。

2ヶ月ほどネットオークションを眺めていましたが、やはりRX−8のワイパーユニットなんて出てきませんね。
Webの情報もググッて見たりしましたが、見つからず。。。

となると、素直に人柱しかない(爆)
不良在庫をオークションで売却した資金を元に、ディーラーで発注しました。

5月28日SWユニットを受け取ってきました。前日に連絡はあったんですが、会社のイベントでアルコール入っていたので翌日の受け取りに。

箱を開封。ユニットが裸で入ってるんですが・・・
袋は固定用のビスが2本
リレーユニットの基板と思われます。
ユニット下側のコネクタ。
さて、どうなることやら。

6月3日 装着してみる。

整備書には、バッテリーのマイナスを外してから作業しなさいと書いていますが、コネクタ1個外すだけなのでそのまま作業(苦笑)<あくまでも自己責任でね。

コラムカバーの上側を外します。
右側のこの辺に内装はがしなどを差し込んで捻ると
外れます。
バーグラアラームキットを装着している場合は、
インジケーターランプの配線があると思いますので
取り外し時は配線に注意してくださいね。
コラムカバーの下側は、3本のビスで止まっています。
手前2本と、奥の1本はネジの形が違うので注意。
あと、ネジを落とすと床に跳ねて、シート下の奥の方に
入り込んだりしますので、慎重に作業しましょう。
下側のカバーを外す時には、イグニッションキーの照明
の配線が来ているので取り扱い注意。
多分このネジを外すか、コネクターを外せば良い筈です
が、めんどくさかったのでそのまま作業しました。
白いコネクターの一番下側のレバーを押しながら、
コネクターを抜きます。
画像はもうすでに外した状態ですが、この2本のビスを
外します。
特に上側のビスは、柄の長いドライバーだとコンソール
パネルに当たるので、スタビーなど短いドライバーを
使う方が良いでしょう。
スイッチユニットを取り外すのに、少し手間取りました。
ちょっと知恵の輪状態で、結局どうやって外れたのか
よく覚えてません(苦笑)
ユニットの違いの比較。
左がNC、右がRX-8。
使用しているビスの色が銀と金。
ユニットをコラムに固定するビスの色も、銀と金で
変えていました。
種類の違いを、色で判別できるようにしているのかな?
ユニットを裏側から比較。
上がRX-8、下がNC、レバーの窪みに見える青い配線
が時間調整の信号線。
基板の部分にコネクターが刺さっているのも判りますね
後は逆の手順で、取り付けます。
ユニットを仮止めの状態にしておいて、カプラーを差込
きちんと動作するか確認してからきちんと固定しなおし
ましょう。
コラムカバーの配線を挟まないように、またカバーの
装着をきちんとして戻しましょうね。

まあ、はっきりいって自己満足の世界ですが、NCになって少し高級感を持たせるなら、こういうちょっとした機能もありかなと。

初めて、気づいたのですが、この時間調整のタイマーリレーって、スイッチ切れてもタイマーは自己保持しているみたいですね。
最長の間欠時間にしておいて、動作後すぐスイッチを切って、再度スイッチを入れると次に作動し始めるのがほぼタイマー設定時間後でした。
MAZDAの仕様かと思っていたら、セカンドカーのFit(正確にはMOBILIO)の時間調整式のユニットも同じ動作でした。

そういった使い方することは、まれだと思いますがいざと言う時に慌てないように頭の片隅においておくと良いでしょう。

2005年6月25日 追記

HONDA と MAZDAの時間調整式SWユニットの違いの比較など。
と言うのも、雨の日に両車を続けて乗る機会があったのですが、操作において色々違和感を感じたのですよ。


数年前までは、ライトスイッチしかり、ワイパースイッチもメーカーによって操作方法が微妙に異なっていました。
例えば、HiビームはHONDAは強く手前に引くと切り替えられたのですが、トヨタなどは奥に押すことで切り替えてました。
くまは乗り始めからHONDAだったので、パッシングとHi が手前操作でも特に気にならなかったのですが、一般的には
パッシングをしたつもりで、Hiになってしまうのは良くないとされたのでしょうか?

ワイパーも、以前のHONDAは、動作速度(間欠時間ではない)は、ロータリースイッチで、ウォッシャーは手前、ミストは奥だったりしました。
NBも、ミストは奥に押すタイプでした。

メーカーのコストダウンだったり、業界での取り組みとして、ここ数年操作系の統一を図っているようです。でもって、ちょっと比較して見ました。

MAZDA RX-8用 ワイパースイッチユニット HONDA MOBILIO用 ワイパースイッチユニット

ウォッシャー、ミスト、作動速度(間欠時間調整ではない)に関しては、全く同じ操作方法になっています。
(HONDAのは、リヤワイパーがある分、スイッチが多いですが。)

・・・が、間欠時間調整用のダイヤルを良く見てください。
違いが判るでしょうか?

MAZDAのは、調整ダイヤルを下側(手前側に)回すと、矢印が下に移動し、間欠時間が短くなります。
HONDAのは、調整ダイヤルを下側(手前側に)回すと、間欠時間マークが太くなり、間欠時間が長くなります。

つまり、基本的な操作は統一されているんですが、作動時間の操作は全く逆になってると言うことで。。。

やっぱりメーカーで微妙に違うんですね。