助手席エアバッグを捨てる
-セーフティー?脱セーフティ?-
2004/5/3
使用工具類:12mmメガネレンチ、12mmソケットレンチ、内装剥がしorマイナスドライバー、半田ごて、セメント抵抗(5W 2.2オーム)、ハンダ、アセテートテープ
NB型にモデルチェンジしてからは、世の中の安全性の流れから両席エアバッグが標準装備されました。(NAでは運転席のみ)
一方で、チャイルドシート装着時に、助手席側が作動した場合は逆にエアバッグの展開速度や設定範囲の関係で危険性があると言う事が時折問題視され
基本的に助手席にはチャイルドシートは装着しないようにとも言われています。
2年ほど色々考えた結果、エアバッグレス化する事に決定。
くま号は、フルバケ装着後ポジションの問題から運転席側はエアバッグ対応用BOSSを使って社外のステアリングを装着していましたが、助手席はそのままでした。
一方で単純にエアバッグを取り外すと、エアバッグの作動警告灯が点滅するようになってしまいます。
この状態のままだと運転中鬱陶しいので、シールをカバーに貼ったりしているようです。
また、未確認ですがシートベルトのロードリミッタ作動機構にも関与している可能性があるので、とりあえずエアバッグの警告等の点灯対策もしておくことにします。
運転席側はその対応としてカプラーを付属させていますが、助手席用など基本的に市販されていません。
その対策としては、2オーム程度の抵抗をエアバッグのハーネスに接続する事で、エアバッグが装着されているとCPUに認識させて、警告灯の点滅を防止してやれば
良いようなので、セメント抵抗を電気部品屋でかなり前に入手。(5W
2.2オーム セメント抵抗)
と言う事で作業開始。
まずは、バッテリーのマイナスターミナルを外して、しばらく放置。(整備書では1分以上と記載)
ターミナルは12mmのメガネでナットを緩めれば外せます、作業時にショートさせないように注意!
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ターミナルを外した状態。 結構砂埃が入ってきてます、ターミナル&配線は作業中に 動いたりしてショートしないようにしておきましょう。 待ち時間ついでに、バッテリー周辺も綺麗にしておくのもいいかも。 |
グローブBOXを外す。
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グローブBOXを開けて左右の爪を内側にたわませながら 下に下げて抜いてやる。 この状態で下側がインパネに付いた状態なので |
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グローブBOXの下側を持って手前に引っ張って外す。 下側右のフックを手前下のほうに引っ張りながら外して 左側のピンを右へ動かしてやるとグローブBOXが外れます。 両側を引っ張るのではなく、右側だけを引っ張るように 作業するのがいいでしょう。 |
大体この辺の作業をしていると、1分以上経過して放電されているはずなので、エアバッグの取り外しの作業に掛かります。
コネクタがクリップでボディーに止まっているので、外す。
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コネクタのロックをはずすためには、クリップで固定されている コネクタをフリーにしないとスペースの関係で解除できません とにかくクリップを外すために裏側に回って。 |
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ドアを開けて見えるインパネ側面上下の蓋のうち 下側の小さな隙間に内装剥がしやマイナスドライバーを 差込んでこじってやると外れます。 蓋を外すと手前側にクリップの爪が見えます。 上下ではなく、左右を指や(笑)ペンチなどで摘みながら 押し込んでやると、コネクタ固定のクリップが外せます。 |
コネクタがボディから外れたら、ロックのフックを押し下げてコネクタを外す。
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普通のコネクタと違ってちょっとやそっとで抜けないように きっちりロックが掛かるようになっています。 |
グローブBOXを下から覗くと、エアバッグのインフレーター本体が4箇所ボルトナットで止まっているので、外す。
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下側が手前(室内側)になります。 ボルトナットを外す時には、12mmのソケットレンチで 作業する方がやりやすいと思います。 |
カバー自体がクリップで固定されているので、本体を裏側から一生懸命押し込んでも簡単には外れませんので、カバーを止めている
クリップを外します。クリップは下側4箇所、上側左1箇所、左側1箇所、右側2箇所の計8箇所付いています。
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クリップを外す順番ですが作業性を考えると右下側の隙間から内装剥がしを差込み 手前に引っ張る感じでまず1個クリップを外す。 順番に左へ下側を4箇所外したあと、今度は右側上隅に内装剥がしを差し込んで 右側のクリップ2箇所を外す。最後に左側を内装剥がしを差し込みながら手前に 引っ張るりクリップを外すのが力も入れやすく、内装へのダメージも少なく出来るのでは と思います。 裏から手でユニットを押しながら、表はカバーを引っ張るようにして抜き取ります。 このときユニットへの配線を事前に動かしておかないと空調ダクトと、インパネ裏側の 構造物との間に配線が挟まれて、勢い良く引き抜くと配線がちぎれるので注意。 |
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外したインパネ側 カバーとの隙間にゴミや埃が溜まっているのでついでに綺麗にしておきましょう。 各種ハーネス類のクッションやテープ類が剥がれたり擦れたりしているので ついでに手当てしておくと良いかも。 |
エアバッグ本体とインパネ表のカバーは爪で引っ掛けてあるので、内装剥がしやマイナスドライバなどでこじりながら外す。
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外した後の本体側。画像は上側です。 上下7箇所ずつ爪で固定されています。 エアバッグ展開時の衝撃でも簡単には外れないようになっていますので 1箇所ずつうまく捻りながら外します。 ニッパで穴を切り取ろうかとも思いましたが、クリップの取り付け部分の強度も 落ちそうなので、穴をちょっと広げる感じでこじりながら外しました。 樹脂部品の柔軟性を利用するためにも冬場より暖かい時期や暖かい室内などで 作業するのがいいでしょう。 |
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外したカバーの裏側。 展開済みのカバーを使って小物入れにするには結構加工しないと駄目ですね。 |
取り出したカバーを元の位置に押し込む。クリップで固定されるため本体の部品を使って固定する必要はありませんでした。
(ここの部分が、整備書でも良く判らなかったので、エアバッグ左右セットをヤフオクで落札しましたが、結局横流し。)
エアバッグの警告灯点灯対策のため、エアバッグ側のコネクタをハーネスから切断して、これにセメント抵抗を半田付けしてやることにします。
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ハーネスとセメント抵抗の固定は、ハンダ付けしただけなので そのままでは配線と半田付けしたコネクタと抵抗のままだと すぐに折れたり外れそうなので、 スポンジシートで養生した上で、アセテートテープで巻いて固定。 これで激しい走りしても大丈夫か様子見です。 |
車載していたテスターで抵抗値のチェックをするも、0.02オーム??、半田付けがまずかったのか?と不安に駆られながらも
とりあえずコネクタを繋いでバッテリーを接続しキーを捻る。無事、数秒間のエアバッグチェックの後警告灯は消えてくれました。
後は、外した部品を元に戻しておしまい。
これで約4kgの軽量化になりました。
作業中に見つけてしまった嫌な光景(笑)
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エアコンの外気内気切り替えレバー?のクリップが錆付いてました。 とりあえず今回は見なかったことに(爆) |
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エアバッグ本体の左側面。 ヤフオク入手品(NB1)も同様に表面が錆びていたので 恐らく同年式の車はこのようになっている可能性はあります。 |