水没状況と事後対応
-油断大敵・自然の猛威には勝てません-
2005/3/26
2004年9月29日市内を流れる2本の河川の氾濫により、くま号が水没しました。
いまさらな感もあるのですが、けじめとしてようやく作ることにしました。
河川の氾濫は、9月29日の夕方18時頃のようです。
くまが帰宅したのは21時頃。
くま号を止めていた駐車場の水は引いていましたが、アスファルトの駐車スペースは泥だらけで、ぬかるんだ田んぼのようでした。
水没の詳細状況が不明、自宅も配電盤が水没していて停電と言うことで、とりあえず翌朝確認することに。
(周りでは、とりあえずエンジンを掛けようと試みている車(人)が多かったのですが、吸気側に浸水していると、ウォーターハンマー現象で、
エンジン壊す恐れがあります。また電気配線関係がショートしている可能性もあるため、慌てて下手に触らない方が良いです。特に車両保険掛けている場合)
で、翌朝くま号を見に行きました。
車両保険や各種証明を取る上でも、まずは触らずに現状を写真に撮っておきましょう。
その後、保険会社に連絡し、指示を待ちましょう。(余裕があれば役所に罹災証明を発行してもらう段取りを確認しておきましょう。)
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| ちょうどヘッドライト下辺りに泥の跡が付いてます。 少なくとも、濁流がここら辺で長い間あったと言うことですね。 目撃者によると、ボンネットは水没してたらしいです。 |
ドア側。ドアハンドル下に泥の跡があります。 窓下端にイチョウの葉っぱが付いていますが、 ここまで水が来たのか、横の木から落ちたのが 付いているのかは判りません。 |
室内です。多少浸水まで時間があったためか座った状態で 腰〜胸元あたりまでで水は引いたようです。 ただ泥水が来ていたのは間違いないですね。 |
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| トランクルーム。 高さの約半分程度のところに泥の跡があります。 |
スペアタイヤスペース。 溜まってます。 トランクルーム下裏側にキャップがあるので、それを下から突けば 水は抜けます。(雨漏りで溜まった時にもこれで抜けます) |
バッテリースペース。 下側のキャップは、受け皿が邪魔で突けませんでした。 少し雑巾で水面を下げて、バッテリーケーブル外して 取り出しました。 密閉式とはいえ、少し希硫酸が漏れ出していたようで、 塗装が一部剥げてました。 |
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| ボンネットを開けると。。 当然オルタネーターは水没し、ゴミも付着しています。 プーリーも溝に泥が詰まってました。 一応スロットルボディーはぎりぎりセーフなようですが。。 |
エアクリボックス。 ケース下側まで来てますね。 手前はパワステのタンクです。 |
エアクリです。 下側先端に水を含んだ跡が見られます。 |
くま号の状況はざっとこんな感じです。
はっきり言って、外観の泥の跡を確認した時点で、あきらめました。(幸い車両保険は入っていた)
エンジンが掛かったとして、イグニッション系(MDI)、ヘッドライト(NB2化)の配線関係は後加工していますし、CPUを始め電装関係は泥水被ってますので
いつトラブルを起こすか判りません。
元に戻せる装着パーツを剥ぎ取って、資金の足しにしようと最初は考えていたのですが、車両保険が降りて全損扱いの場合は、保険会社が車を引き上げるので
少なくとも、初期状態に戻っている必要があります。いわゆる欠品状態はダメ。
元に戻す為の手間暇と現時点でやらなければならないことを考えて、簡単に外せるパーツのみで、主要な装着部品はそのままでドナドナされていきました。
車両保険に入っていれば、水害の場合、全損とされても、等級据え置きで保険金が支払われます。
全損の場合、保険金額+一時金として保険金額の10%が支払われます。
保険金は、保険屋さんが現車確認し判定が出れば、支払い処理に入ってくれます。
一方で、車両引き上げは、保険屋が契約した業者が買い取り部品取り、転売などをしますので、廃車手続きが必要です。
その際、罹災証明が必要になります。
あと、廃車手続きを作成する必要がありますので(大抵は委任状を作成)、印鑑証明も必要になります。
抹消登録がされると抹消証明が送付されてきます。
県外での処理であれば、抹消証明をつけて自賠責の残金を保険会社に請求すると、2年ないし3年分の残り期間の割戻しがあります。
同一県内であれば、処理業者に請求する必要があります。
一応私が教わった、水没時の車の対処方法です。
水没の可能性がある場合、まずエンジンを掛けようとせずに、電装系の確認(ショート等)をしましょう。
次に、プラグを外した状態で、エンジンを掛けます。
といってもプラグが無いのでクランキングするだけですが、このときにプラグホールをよく見て水が入っていないか確認しましょう。
次にプラグを戻し、エンジンを掛けます。うまくエンジンが掛かると大抵マフラーから勢い良く水が出てくると思います。
この状態でしばらく置いておきます。
マフラー内の水を排気ガスの勢いで追い出すのですが、結局全ては抜けませんので、早めにマフラーを一旦外して、排気ラインの水を抜くのだそうです。
車内のマット類は外せるだけ外しましょう。
出来るだけカーペット類も洗浄し車内を乾燥させましょう。錆・カビの原因になりますので。