その3



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 世間では猫は寒がりだと思っているようだが、必ずしも当たっているとは言えない。
 確かに寒さは好きではないけれど、人間が暑いと感じる時は猫も暑いのである。良く「猫は1年中で3日しか暑いと感じない」と言うが、これは少しオーバーだ。その証拠に、昼間クーラーの効いた涼しい部屋で昼寝なんぞをするのは最高に気持ちがいい。
 ただ、人が(猫が?)気持ちよく寝ているのに、家族が代わる代わる頭や喉、お腹などをなでてくれるのは、はっきり言って迷惑だ。起きている時なら大歓迎だが、寝ている時ぐらいはそっとしておいて 欲しい。
 ひどい時は、寝ている顔の前でねこじゃらしをひらひらさせてくれるものだから、習性で思わず目を覚ましてしまう。さすがにこんな時は、本格的に起きている時と違って頭がボーッとしているので、渋々手を出す程度であるが・・・
 自分でも良く分らないのだが、朝晩2回ぐらいはヤケに元気が出て己をコントロール出来ないぐらいハイになる時がある。特に明け方は目覚めるのが早くて、横で主人が寝ているのに一人で走り回って、時々怒られてしまう。
 我が輩が好きなのはティッシュを丸めたボールである。これを転がしながら一人でサッカーをしてしまうのである。