@感染株の除去
エビネランに感染するウイルスの内、CyMV、ORSV以外はモモアカアブラムシやワタアブラムシなどのアブラムシによって感染します。またその伝染源は野菜類、マメ科植物、雑草などです。
しかしCaMMVについては他の植物での増殖はほとんど見られないので、エビネランからエビネランへと感染しているようです。つまり他の植物から感染することはないようです。そこで感染株の除去がとても重要になります。同じ栽培場で隔離しても意味がありませんので気をつけてください。CyMV、ORSVの感染株はアブラムシによる感染がありませんので、同じ栽培場で隔離して栽培することは可能ですが、あまり好ましくはありません。
次に必要なのはアブラムシの侵入を防ぐことです。一番望ましいのはすべて網戸などにし、侵入を防ぐことです。しかしそれだけ気を配っても出入口から進入する場合も多いようです。出入口の扉はこまめに閉めることが大切です。またそのような施設での栽培が難しい方はアブラムシが嫌いな色(白や、銀など反射する色)を利用しても効果があるようです。例えば栽培場の周辺を銀色のダイオネットで覆ったり、出入り口に垂らしたりすると効果があるようです。さらに心配な方は黄色の誘殺シートをぶら下げてアブラムシの進入を観察してみてください。アブラムシは洋なし状の形をしています。
また花時期は特に心配な時期なので展示会などでの搬入の際も、長時間屋外に置いたままにするとあまり良くありませんので気をつけてください。
私の栽培場ではこれまでアブラムシが発生したことはありませんでしたが、今年は入り口の一株だけ発生しました。原因は植え換えをするのに、出入口のダイオネットがじゃまになるのでそれをあげたまま1日作業をしたことのようです。
次に必要なのが栽培場及び周辺の除草です。その理由は、アブラムシは休眠した受精卵で雑草などに越冬するので、その雑草などをを取り除くことでアブラムシの発生を抑えることができるからです。栽培場内だけでなく、栽培場周辺の雑草も取り除くことが、より効果的です。また温暖な地域や年によって受精卵ではなくアブラムシの状態で越冬する場合もあるそうです。
最後に必要なのが栽培場及び周辺への殺虫剤の散布です。つまり春に有@アブラムシが誕生する前に栽培場内及び周辺に殺虫剤を散布することにより発生を抑えます。さらに春から冬までは有@アブラムシが飛来するので周辺に殺虫剤を散布するとより効果的です。
以上のことを確実に実行するとアブラムシが媒介するウイルス病の発生は必ず抑えられます。